渡川山村商店が提案する『採れた時でいいよ。システム』

 一年を通じて渡川地区では沢山の山の恵みを受け取ることができます。

旬の食材は驚くほど美味しく、食するだけで力が湧いてくるような不思議な力を宿しています。

 

しかしそれは自然の時間の流れに沿って生活する渡川地区だからこそ受け取ることのできる恵みです。

大量の農薬や巨大な施設を使う事で得る便利さを選択しなかった、いやできなかった渡川地区だからこそ今なお純粋な山の恵みを得る事ができています。

 

ですが自然の流れに任せて作物を作るという事は、生産を人為的にコントロールできないという事です。

 

「今すぐ食べたい」「沢山食べたい」という要望には本来答えられません。だからこれまで小さな山村では、本当の美味しさを持った山の食材たちを遠く街に住むみなさんの食卓へ届ける事はできませんでした。そして渡川地区だからこそ得られる価値を活かす事もできなかったのです。

売る側も買う側も喜ぶ仕組み

 そこで渡川山村商店はこの問題を現在の市場原理とは相反する方法で解決します。

 消費者が欲しいときにそろえなくては成り立たない現在の買い手市場ではなく、『採れた時にしか得られない』生産側主体の売り手市場の方法、その名も『採れたときでいいよ。システム』これを新提案します。

 

文字通り、『作物が採れた時に』お客様(消費者)へ届けるシステムです。

納期はありません。自然の時間、自然の力に任せて消費者であるお客様には気長に待って頂きます。

その代り、旬で自然の美味しさが詰まった最高の山の恵みをお届けします。

原木しいたけオーナー制度も「採れた時でいいよ。システム」

渡川山村商店で提供する「原木しいたけオーナー制度」もこの仕組みで販売しております。

本来原木しいたけは不規則に発生する為なかなか生で出荷できないのが現状です。

しかしこのシステムなら、お客様へ「採れたての原木生椎茸」をお届けする事ができます。

 

流れとしては①原木しいたけオーナー制度を申し込む②生椎茸を収穫(10月~3月)③採れ次第随時発送するいうもの。

4月から申し込みは開始しますが、この時期は椎茸も採れないために収穫も発送もできません。そのため美味しい椎茸が採れる寒い冬の時期まで待って頂きます。ですが収穫シーズンになると中間業者を挟まずに、採れたての厳選した美味しい生椎茸が送られてきます。通常の小売りの仕組みでは市場や卸業者、小売業者を挟むため新鮮な椎茸は食べられません。

しかし原木しいたけオーナー制度なら採れたて新鮮な椎茸が食べられるのです。

採れたてが一番美味しい

消費者であるお客様からすると、生産者主体の勝手なシステムに見えるかもしれません。

ですが自然で生きる旬の食材を食べるということで一番大事なのは

『自然が本来もつ時間の流れを主体にする事』だと思うのです。

 

自然の時間を大事にする事が、食材が持つ本来の美味しさを引き出すのではないでしょうか。

自然の時間に沿うことが、美味しい食べ物を食べる一番の秘訣だと思うのです。

 

『採れた時でいいよ。システム』は渡川山村商店の大きなひとつのチャレンジです。

街に住んでいると普段はなかなか食べられない、採れたての原木生椎茸を食べて欲しい!

もっともっと美味しい椎茸を食べて、原木椎茸を好きになって欲しい!

この感動を伝える事が、きっとより山と街を繋げお互いの持続へと近づいていくと信じています。

渡川山村商店は『採れた時でいいよ。システム』でチャレンジしていきます。

 

                  渡川山村商店代表  今西猛

 

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