レゲエの神様Bob Marley。
カリブの小さな島の音楽を世界に広めた彼…
このブログは、酒好きでレゲエ好きの山師がお送りする
渡川という小さな山の中から、
懐が狭くどこか遠い林業(山師)の世界を
熱く、そして解りやすく語る
日本中、世界中へ向けた林業推しの雑感ブログである。
この山師ブログを物好きなあの人に教えちゃおう!
森を感じる音楽と言えばこれ。
スチャダラパー「彼方からの手紙」
「川って海と繋がってるんでしょ?」「おー!行こう行こう確かめにー!」…
「こんなんで1日が終わっちゃうんだよ、こんなのそっちじゃ考えられないでしょ?」「こんな時みんなで口にするのは、あ~あいつも来てればな~って…」
ってね。切羽詰まり過ぎて「森は大事なんです!!」って重い事ばっかり口にしがちな林業関係者にはぴったりのお灸ソングです。意味もなく川を歩いて、腹が減ったから飯を食いに帰る。でもその中からやっぱり森って大事なんだなって思う。そして大事な人にもこれを伝えたい、共有したい。あいつも森の来ないかな…それでいいじゃん、それ以上になにかあったっけ?そんな気分にさせてくれます。熱くたぎった血潮をクールダウンさせるためには調度良い曲ですね。
夜、縁側で涼みながらゆっくり聴きたいね。そして明日からまた必死こいて頑張ろう、そう思うっちゃう(はず)。
WICKEDです。
POCOPOCOBAND「ブルース」
YES!宮崎在住バンド!!
宮崎は井手あやかだけじゃないんです。ポコポコバンド、むっちゃかっちょいーー山師ウィッキッドな宮崎アーティストです←あ、井手あやかさんも好きですよw
中でもこの曲「ブルース」。18禁な内容で最高に格好良い。うちのブログのテーマ曲にしたいくらい。
なによりこのグルーブ感が最高ですよね。枠に囚われないというか、「良いんだからいいんじゃない」的なスタイルが最高にクールです。
「○○は〇〇」だらけの日本社会。
宮崎は〇〇、林業は〇〇、山師は〇〇。そんな誰もが思いつくような○○なんか全部塗りつぶして書き換えてやりましょう。
○じゃなくて×でもいい。
「山師は××」(チョメチョメ)でいいじゃん、卑猥で。
チョメチョメの無い世界なんて燃えないですよ。チョメチョメしないと何も生まれないんだから。丸い首輪ぶら下げてちゃ檻からは出られないんです!
ん~いいね、これこそ青春。この反骨精神こそ青春だね。
青い春。暑い夏はすぐそこです。
はい。
という事で林業界と音楽をコラボさせた事で爆発的ヒット←自称 を醸す山師ブログ『林業ボブマーリー』。
山の話がしたいのか、それともただ喋りたいだけなのか。言うほどレゲエの話しないジャマイカ。アダルトカテゴリに分類されたいといった割に無難じゃないか。お勧めPVよりお勧めAⅤの話でもしてみろこの野郎。そういう突っ込みが聞こえてきそうですが、すべて無視します。だって山師はチェーンソーの爆音で耳やられてますからね、耳遠いんです。だから声でかいんです。
と言う訳で折角ブログのタイトルに音楽の神様ぶち込んでるんですからね、時々は音楽の話したいな。毎日ブログのネタに困るな。困った時はYOUTUBEだよねって事で、酔っ払い山師が勝手にチョイスする『山師が聴きたい夏の音楽12選』をやります!イェイ!
この夏これ聴けば夏の焼け死ぬような山の仕事も乗り越えられる。ワールドカップで下がったテンションももう1回上げられる。そんなナイスな曲をチョイスしていきます。最終的には12選したアーティスト呼んで、山の中でフェスを開きます!夢はね、でっかくいかないと。
と言う訳でまず1曲目はこの曲!!
ボブマーリーで「Three Little Birds」。
はい、いきなり死んだ人でてきました。フェス呼べないジャマイカ!ってね。フェスの時はまずイタコさん呼びたいと思います←イタコさんのオファーが一番難しそうw
取りあえずね、やっぱ林業ボブマーリーっていうくらいだからボブマーリーから入らないと失礼でしょ。ボブに始まりボブに終わる。これが山師の礼儀です←聞いたことないけど
この曲。レゲエ特に詳しくない人はあまり知らない曲だと思います。でもまぁボブマーリーの曲の中じゃBEST5には入らなくてもトップ10に入るくらい有名な曲ですね。
俺も好きな1曲です。
「心配ない、すべて上手くいくよ」「ほら、3羽の小鳥も言っている、これが君へのメッセージだ」的な内容の歌詞です。ボブお得意の自己啓発ソングですね。
やっぱりボブマーリーの凄い所は「歌詞がシンプルな所」。
伝えたいことをシンプルに伝える。これって理想だけどすっごく難しいですよね。世の中に伝えたい事だらけの山師業界。山師もこうありたいもんです。
因みにボブマーリーと言えばサッカー好きで有名。
落ち込んているであろう日本代表にも伝えたい1曲ですね。
Everysing gonna be allight…
そう、すべては上手くいくのです。
先日友達から「お前に会いたいって人が来とるっちゃけど」と電話があった。電話を代わると、「山師に興味がある」と言う。その日は残念ながら会えなかったのだけど、飛び込みでも来てくれた熱意は伝わった。
後日直接会った。好青年だった。なんと消防士をしているという。
話を進めるうちに本人の覚悟というのはそれなりに伝わってきた。そりゃそうだ、安定から未知の世界に踏み込むんだもの。半端な覚悟じゃ「話を聞きに行く」という行動すら起こせない。
1年以上前から考えていたそうだ。だけどやはり思い留まる。でもその時に出会ったのがこのブログだったという。「林業で検索したら今西さんが出てきたんです」と彼は言う。そうか、悩める若者のアンテナに引っかかったのか。毎日毎日辛抱して書いた甲斐があった。
彼が結局行動を移したのは彼自身のある一つの出来事がきっかけなのだが、その時の受け皿になり得たという事は一つの成果だ。
「林業で調べたらあまり良い事は書いていなかったんですけど、今西さんのブログだけはポジティブだったんです」と彼は言う。
そう、林業界随一のポジティブモンスターの私。とうとう私に騙された奴が出たか(笑)でもこのポジティブを実現する事が私の使命なのです。
こういう若くて優秀な人材を受け入れる受け皿を林業は本当に持っているのだろうか?ハローワークに求人出す事が本当に受け皿なのだろうか?本当に人材を急募するなら、育てたいなら違うアクションを、まだ遅くないので(本当は遅いけど)勇気を出してとるべきだ。
これから少子化のあおりを受け、若い人材はますます減少する。いよいよ各産業で若い人材の争奪合戦が始まる。
今華やかで人気のある職種、企業は既に一歩抜け出ている。その企業さえもあぐらをかかず、本気で人材獲得の為のアイデアとアクションを起こしている。只でさえ人気の無い、というよりも存在さえ意識されていない林業に入ってくる人材なんかいない。今まで入ってきた「街で仕事が無いから」という落ちこぼれ組さえ山に入ってこないだろう。
今林業に必要なのは3千万を超える高い重機じゃない。給料20万そこそこしかもらえなくても、しっかり働いてくれる若い人材の方こそ求めなくてはならない。いくら高い機械があっても、それを100%の力を引き出して使う人材がいないと、何台あっても無駄なのである。ガンダムが何台あってもアムロがいなけりゃ動かせないのだ。
アムロだってもともとそんなにガンダムに興味があった訳ではない。だけどやってみたら楽しかった、そして必要とされたから未知の世界に踏み込めたのだ。
今後時代が林業を後押ししてくれるかもしれない。かもしれないんだけど、時代を作るのは自分達だ。いつまでも長いものに巻かれていると、長いものと一緒に沈んでしまうかもしれないと早く気付いた方がいい。会社も組織も産業も、必ず続くとは限らないのです。
悩める若者よ、いつでも扉を叩きなさい。できるかできないかは問題じゃない。あるのは「やるかやらないか」だけ。どうにかしようと思って、どうにかならない事って意外と無いもんですよ。
ここでもちょくちょく言っているんですが、山師の作業服を自分で作りたいと思っているんです。
もちろん裁縫はできないですよ。そこは人に頼むとして、デザインや機能性は俺が考えて、山師専用のかっちょいー作業服を作りたいんです。
イメージ、というかこんな感じでアメカジを作業着に落とし込みたい。
これ、バートンが作った、冬季トリノ五輪の時のスノーボードアメリカ代表のユニフォーム。
ぱっとみジーパンに見えるでしょ?違うんです、転写プリントでジーパンに見せたスノーボード用の防水パンツなんです。
機能性はきっちり保持しつつ、これ着て街歩けるくらいお洒落な逸品。こんな感じの作業服作りたいですね~。
アイデアはね、あるんですよ。でもね、実現の仕方がわからない。だから誰かね、「それいいね!一緒にやろうよ!」って人いないかな~って思ってます。お金は無いけどね、どうにかなるんじゃないかなと思うんですよ。クラウドファウンディングとか使って資金集めてもいいしね。協賛得たっていい。きっとね、林業界に一石を投じると思うんです。
林業用品もやっと機能性高い国産のチェーンソー防護ズボンとか出てきました。でもね、ダサいんですよ。もう一回言います。ダサいんです。そしてヨーロッパで作られている既存の作業服もね、日本のよりかプロフェッショナルで格好良いですが、なんかずれているんですよ。デザインの価値観がね、日本人と違うというかフランス料理と一緒で、上品過ぎて日本の口には合わない。あれ来て街歩けないもん。
このまま日本の作業服メーカーに期待したって一生作ってくれそうにありませんからね。だったら自分で作るしかないんですよ。
渡川初の林業専用作業服が世界中で着られるようになったらね、そりゃあクールでしょ。楽しみでしょうがないね。
サッカーかと思ったでしょ。
違うんです、テーーボーーテニス。そう、卓球です。
実は山師イマニシ、中学・高校と卓球してたんです。始めたきっかけは「中学校に卓球部しか無かった」というセンセーショナルな事件がきっかけなんですが、そこから当時宮崎最強だった宮崎工業に進学し、毎朝毎晩卓球漬けの日々を過ごしておりました。今は全くやっていないんですが、それでも時々YOUTUBEなんかでチェックしたりしてます。お蔭で「スーパープレイ」と検索入れれば卓球のスーパープレイを出してくれるようになりました。いやー凄いわワールドナー。←ここに時代を感じるw
スーパープレイと言ったらスポーツをイメージします。
サッカーなんかかなり動画出てきますよね。どれも凄いんですが、意外と無いのが「仕事スーパープレイ集」ですよね。業界スーパープレイ集でもいい。意外とっていうか、まぁ普通無いですわなw
いやでもあっていいんじゃないかなと思うんですよ。
「佐藤さんのコピー早技!」とか「お茶出しミラクルプレイ集!」とかね。山師だったら「伐採スーパープレイ集」とかね。あったら絶対観る。だってこういうの観るとやった事ない世界でも観るだけで楽しいし、興味持ちますよね。サッカー選手を目指す子どもたちは、大体テレビでスーパープレイを観て憧れるもんです。大木を寸分狂わず倒す一人の男を観て、山師に憧れるかもしれない。
でもあれだね、書いてて思ったけど仕事スーパープレイ集が無い理由がわかった。
映像に撮ってないからだww
そりゃそうよね。コピーしてるとこ普通ビデオに撮らないもんね(笑)コピースーパープレイ集が無い訳だw
あと問題なのが伐採シーンは近寄って撮影できない事ね。危ないから伐採する人間には近づいたらいけないのよ。木が20mあったら40mくらい避難しなくちゃいけない。そんなとこからなかなかビデオに撮れないよね~。お高い望遠レンズがあれば別だけど。
でもいつかやりたいな「伐採スーパープレイ集」。日本全国から集めてみたいね。いろんなシーンがあって楽しそう。
山師の皆さん、貴方のスーパープレイ募集します。
間違っても山師のパワープレイを送らないように(笑)ま、それはそれで面白いだろうけどw
あれよあれよという間に6月も終盤…気が付くと山はむっちゃ暑くなってました…
となれば今年もサマータイム導入しかないでしょ!
仕事も下刈りで暑さとの勝負。昼間の炎天下でなんか仕事になりません。
だから朝早くに初めて早く終わる、これがうちの仕事スタイルです。
作業開始は6時。集合時間じゃないよ、作業開始が6時。
そこから昼休憩とかとらず、各自ちょこちょこ休憩をはさみながら12時まで仕事をします。6時間フルに働いて終了。これがうちの下刈りシーズンの就業時間です。
「はや!短っ!」って思うでしょ?これでもきっついですよ。というか、この時間だからこれがやれる。他のとこでは下刈りも8時から17時とかでやってる林業事業体あります。あれは俺に言わせればむっちゃ効率悪いですね。わざわざ暑くて身体が動かない、身体もキツイ時にする必要ありません。うち辺りでは「朝の10分、昼の1時間」と言われるくらい、朝の涼しい時間帯に仕事した方が効率が良いんです。
そして就業時間も短くて良い。だって下刈り作業の身体的負担はかなりのもんですからね。仕事帰り点滴打って帰る作業員とかもいるぐらいです。脱水症状で運ばれる作業員もいます。だからなるべく身体の負担を減らして、次の日の仕事に備えてもらった方がいいんです。仕事は1週間、ひと月、1年、ずーーーっと続きますからね。
一般的なサマータイム導入は結構中途半端ですよね。
もっと思い切って始発で出勤とかにすればいいのにね。会社が昼で終わればクーラー代も節約できるし良さそうだけど。
あ、うちはもうすぐしたら「日の出とともに作業開始」になります。なかなか良いっすよw
昨日の下刈りに続き、今日はその下刈りで欠かせない下刈り機について。
ちょっとわかりにくいけど、これが下刈り機。
ハンドルの形状や刃の形は使う人によっては様々ですが、宮崎の県北部はこの形が一般的です。県の南部は背負い式だったりね、ハンドルがU字だったりするんだけどうちの周りではこれが一番人気です。というかみんなこれしか使ったことないのかな?(笑)
昔はこれで草刈ってました。
造林鎌ね。これを一日中振り回して山中の草を刈った訳です。
今はね下刈り機になって随分楽になりました。でもね、その分怪我もするようになりました。しかも死亡事故に繋がるような大きい怪我を。
下刈り機はもの凄い高速で刃が回る事で草を刈ります。木だって伐ります。だから少しでも体に当たったら骨ごと切れちゃうんですね。しかも制御が結構難しい。それを山の中の急斜面の中でやる訳です。そりゃあ怪我も増えますよね。
便利と不便は紙一重。
便利の陰にあるリスクをしっかり踏まえた上で道具をチョイスしたいものですね。なによりエネルギーを利用しなくても人的エネルギーだけで使える昔の道具はやはり持っておくべきです。なにがおこっても使える訳ですから。便利な新しい道具だけでなく、不便で古い道具を使えてこそ山師だと思うんですよね。
はい、という訳でやってきました「下刈り」。
夏と言えば下刈り。山師のキツイ仕事と言えば下刈り。山師で一番嫌がられる仕事と言えば下刈り。離職の原因と言えば下刈り。
そう、まさに山師界の夏を彩る仕事…それが「下刈り」なのです。
このワード、山師のおっさんと話すと結構出てきます。
一般の人が山師のおじさんと話をすると、間違いなく「下刈りっていうキツイ仕事があっとよ」的な自虐ネタとも言える悲劇のヒロイントークしてきます。いいおっさんが。そのくらいきつい仕事として位置づけられているんですね。おじさん的に。
確かにキツイ仕事です。ですが…まぁ慣れればさほど問題ではありません。きちんとした段取りと準備しておけば問題ナッシングです。
この下刈りという仕事。ようは草刈りです。草刈たみおです。
山に木を植えます。そこは木を伐った跡地ですので、光が急激に差し込みだした山には沢山の草木が生えてきます。もーーそれはそれは、これでもか!というくらいでてきます。これまでうっぺいした圧力を大木から受けていたせいか張り切りまくって草木が茂ります。そうすると植えた苗が草に負けて枯れちゃうんですね。光が当たらず、草に水も栄養も取られそりゃ苗も枯れるわって感じですね。だからそうならない為に草を刈るんです。
道具は下刈り機を使います。
昔は造林鎌と言って、大きな鎌で刈っていました。でもかんなり人力ですからね、さすがにキツイって事で今は機械の下刈り機が主流です。
この重たい下刈り機をね、右に左に炎天下の中振る訳ですよ。そりゃあ体力勝負になります。でもね、綺麗に払え終わるとかんなり気持ちいいんです。施業前と施業後は全然違いますからね、「やったー!」って気分になる。山師の仕事では一日の仕事が見えやすい作業の一つかもしれません。
すいません…またしても滞納してしまいました、ブログ更新。
こういう時は…そう、ヤマペディアに限りますね。
今日も教えちゃいますよ、山師ワード。
さて今日の山師ワードは「補植」。
「植えるのを補う」と書いて補植です。
前回説明した植えつけとはちょっと違うんです。
植えつけは木を伐った跡に木を植えるのが植えつけ。
補植は植えつけをした跡に、なんらかの理由で枯れた苗を、また新しく植えなおす事を補植と言います。
昨年は7月の間に全く雨が降らず、そして猛暑続きで山に植えた杉の苗も大分枯れちゃったんですね。大きい山の中で1本枯れたくらいじゃ特段補植する必要ないのですが、大規模に枯れてしまうとこれは問題。すっぽり空いた空間が出来てしまいますからね。ここに岡崎のような種が飛び出してくると、はいゴール。あっという間に違う木が茂ってきます。予定していた山のバランスを崩しちゃうんですね。だから補植が必要になる訳です。
こんな感じでね。背中に苗をからい、手にも苗束を持ち、トンガを持ち、朝早くから山に挑んでいく訳です。
補植は枯れた木を見つけてから植えなおさなきゃいけません。一斉に山一面に植えていく植えつけとはまた違った技術がいるんですね。
植えつけも補植もまるで人生。
もし途中で枯れても植えなおせば良いんですよ。枯れたからといって諦める必要は無い。まだまだ山になれるんだから。
とうとう、とうとうやってきました!スピーーーーーーードラーーンンニングウゥゥ~~~!!
いやね、前々からちょっと聴いてみたかったんですよ。そう、英語勉強するために。
数年前からスイスのフォレスターロルフと会うたびに「もっとコミュニケーションとりたい!」って思ってはドイツ語の本を買い、会ってはまたもう一冊買いとしてきたんですが、ドイツ語難しくってね~。多分気合いが足りないだけだとは思うんだけど、とりあえず身近な英語から覚えようかとしている所なんです。英語話せればそれなりにロルフとコミュニケーション取れるし、ほかにも汎用性あるしね。
ま、このCDも借り物という本気度が全く感じられませんが、それでも頑張りますよ!だって聴くだけでいいんでしょ?車の中でCD垂れ流すだけで英語ペレペレになるんでしょ?ペレもこれで英語覚えてワールドカップ出だんでしょ???そりゃ~やるしかないでしょ、意思よわよわのヘタレ山師にはぴったりです。
あと狙ってるのがDMMの英会話。
ネットで英会話教室ができるやつ。パソコン越しに金髪美女とチャットできる奴。これで山の中からでも英会話教室に通えるっていう画期的ですよね。山の中にいても金髪美女に出会える。最高だな。
取りあえずスピードラーンニングで手ごたえあったらDMMやります。手ごたえあったらね…
英語ペラペラの山師…むっちゃ格好良いな~。頑張ろ!
はい、昨日は人工林について天然林ディスり気味に話したので、今日は天然林もリスペクトしてるぜ!って事で天然林について解説します。
天然林とは「勝手に生えた森」これでOKです。ようは人が木を植えてない森。自然に勝手に生えて木が大きくなった森の事を天然林と言います。昨日も言ったように、樹種は関係なし。一面杉の山でも自然に生えたのであれば天然林です。
ですが杉の天然林はかなり貴重です。秋田の天然杉は有名ですが残り少ないと聞いています。屋久島の縄文杉も伐る事はできませんし、富山の立山アルプスの方にも杉の天然林が一部あると言ってたような気がしますが、そこも伐れないでしょう。いろんな意味で。なので杉の天然林やその木材には滅多にお目にかかれないという事になります。
天然林には2種類あります。
①一次天然林
これはいわゆる原生林ですね。歴史上1回も人の手が入っていない森の事です。ようは木を伐ったりされていないって事。こういう原生林は日本に数少なく、ほとんどが世界遺産級になっています。屋久島、白神山地、知床。そして渡川にある樫葉原生林!なぜかね、なぜか世界遺産にはなっていません。貴重な原生林なのにね!!!多分規模が小さいからだとは思うんですが、それでもねもっと国を挙げて保護して欲しい所です。今鹿にやられまくっているからね。
②二次天然林
日本にある天然林のほとんどがこれです。
家の裏山にある雑木林や道車で走っていたらよく見る杉・ヒノキ以外の山。これが二次天然林です。ようは今まで1回なり2回なり伐られている山の事ですね。
大体と言うか、ほとんどの日本の山は有史上一回は木を伐られていると思って下さい。え、あんな急な斜面も?と思うかもしれません。ええ、伐っているんです昔の人。
皆さん江戸時代なんかは大層緑豊かなJapanだったと思っていると思います。ノンノン、そうじゃないんですねこれが。江戸時代なんかピークで木を伐りまくっていた時代なんです!禿山だらけの時代なんです!!
浮世絵なんか見るとそうでしょ。山には木が1本しか生えていなかったりする。あれデフォルメじゃないんです、リアルなんです。だから水害も多かったし飢饉も多かった。それだけ木が伐られていたんです。
なんでかって、日本にはそれしか資源無かったから。
エネルギーも木。田んぼの肥料も山の落ち葉。道具も木。家も船もなにもかもが木でまかなわれていたんです。そして争いが無く人も物も栄えた時代。そりゃあ木を伐りまくったはずです。そうやって伐られた山は木を植えられることなく(山に木を植えるという感覚が一般的になったのは一部を除き明治時代以降)天然林になった訳なんですね。
あの山にもこの山にも昔人が入っていたのかと思うとものすっごい不思議です。そして「山に歴史ありだな~」っていつも思っちゃいます。
因みに天然林ですが、原生林のような一次天然林を除き、暮らしに役立たせたい二次天然林はある程度人の手が入った方が良いと思います。ある程度木を伐ったり草を刈ったりして管理した方が、人間にとっては都合の良い山ができます。崩れないってところもありますが、今問題の鹿だとかヒルだとかは人間が森に入らなくなった事が原因じゃないのかなとも思ってます。自然に任せるのとほおっておくのは違いますからね。人の手を少し入れてあとは自然に任せる。これって人間のエゴではないと思うんです。共存に近い感覚じゃないのかな~ま、わかんないけど。
今日本では天然林って人間にとっては万能の森の様に扱われています。「天然林最強!」みたいな。
でもそうじゃないんですよね。天然林には天然林の仕組みと役割があって、決して万能ではない。日本中全て天然林になれば万事上手くいくって訳ではやっぱりないんです。
人間の目線、動物の目線、木の目線、山の目線。いろんな目線で見て考えて、そしてどう選択するのか。これはすぐ決めなくてもいいんですが、でも見向きもせずにいいわけでもないと思います。
人工林と天然林。自分の暮らしにもっと意識して取り入れてみると面白いかもですね。
昨日のブログに書いたヤマペディアで「人工林」と言うワードがでてきました。これがね、曲者ワードですよね。なんなのかいまいちわかんない。だから今日はこれ解説します。
まず人工林とは何なのか?
簡単に言うとこれ。
そう杉の木を植えている山の事です。ヒノキの木でもいいです。桜の木でもOK。クヌギでも白樺でもブナの木でもなんでもOK。人が山に植えていればなんの木でも人工林なんです。
結構意外でしょ?
「人工林=杉orヒノキの山」って思っている人多いと思います。
ノンノン、そうじゃないんですね。杉でも人が植えず勝手に生えてきた杉が集まっていれば天然林になります。逆に天然林の王様的扱いのブナの木でも、人が植えていれば人工林です。人工林にあるのは「人が植えたのか?植えていないのか?」というものだけです。勝手に生えてきたものは「天然林」になります。
じゃぁなんで人工林=杉、ヒノキのイメージが強いのか。
①単純に杉のヒノキの人工林が一番多い
②人工林というワードがよく使われるのが、「人工林が崩壊した」という台風で崩れた杉山のニュースの場合が多い
③「人工林=生産」のイメージがあるので、一般的に木材利用に結びつきやすい杉やヒノキがイメージされる
④単純に杉やヒノキの事を人工林という人が多い
こんな感じでしょうか。
ようはなんだか「人工林=悪」で「天然林=善」ってイメージが日本にはあります。いろんな経緯見るとこれもしょうがないのかな~とは思いますが、このイメージは間違いです。人間がイメージする善悪というのは、「自分達にとって良いか悪いか」というのが判断になっていると思います。例えば「人工林は崩れやすくて、自分たちに危害をくわえるから悪い。見た目も人工林は悪くて天然林は素敵」というよく思われがちなイメージ。
これは正直間違いです。手入れしている人工林は崩れません。なにより美しい。手がしっかりはいっている杉の人工林は、治山治水にも景観にも生産にもしっかり貢献しています。
そして天然林が崩れないというのは間違いです。天然林だって崩れます。そして天然林は天然更新と言って自然に任せると人の手が入りませんので、倒木はあるは草は茂るは木は曲がるわで、実際日本全国にあるリアルな天然林は見た目あんまりよくないです。
皆さんが見ている天然林は公園や自然施設なんかの「管理された天然林」です。人間が美しく見せているんです。里山の山なんかもそうですよね。「おじいちゃんの山は綺麗」なんて言いますが、あれはおじいちゃんが手入れしているから綺麗なんであって、天然林が綺麗な訳ではないんです。ま、別に天然林ディスっている訳ではないんですがね(笑)ようは人工林も天然林もケースバイケースで、善も悪も無いってことをわかってほしいのです。
下の写真見て下さい。
ね、綺麗でしょ。これ俺が手入れした人工林(杉)です。人工林だって美しい。これもっと日本人に持って欲しいイメージだなぁって思います。自然が自然に作り出す天然林も美しいですが、大きな木を相手に小さい人間が長い年月と技をもって作り出した人工林だって同じくらい美しいんですよ。
すいません…山師ブログストップしておりました…
というのも、ちょっとネットの繋がり具合が悪くて、ホームページの編集ができなかったのです…(このブログはネットショップ渡川山村商店内で書いております)
もうこれが田舎の困るところ。ネット環境が安定しないっていうね、困っても修理やとかすぐ来てくれないっていうね。プリンタのインクが一つ切れただけで作業完全にストップするっていうね(近くに店無いから)、不測の事態に対応できないのが田舎の不便な所です。
と言う訳でリアルタイムン話はできないので、良い機会だし山の専門用語について解説しようと思います。その名もウィキペディアを丸パクリした「ヤマペディア」!!このヤマペディアで、林業トークでよく飛び交うワードを解説していきたいと思います。もうこれであなたも明日からクラスのヒーロー間違いなし!このワード抑えとけば、昼休みのトークをかっさらえますよ。間違いなくクラスのマドンナに惚れられるね。
という事で今日は最初なのでまずはこれ
「植えつけ」について解説したいと思います。
はい、これですね。
「植えつけ」とはいわゆる「植林」の事。
山に木を植える事を植えつけと言います。
使い方としてはこんな感じ…
「今年は植えつけあるとや?(今年は植林するの?)」
「新植があっとよ(新しく植えるところがあるよ)」
そう新植と言うのが、新しく木を植える事。これは樹種関係無しで、スギだろうと桜だろうと植えつけ、新植という言葉を使います。
植え方はこんな感じ。
木を伐った伐採跡地に1本1本手作業で植えていきます。
苗によって植え方と装備は違うのですが、一般的な杉・桧の植えつけを説明すると、
①背中に苗をからう(背負う)←苗を入れる袋を苗袋と言う
②穴をトンガ(クワ)で掘る
③苗を差し込み植える
こんな感じです。
杉・桧だったら1日に1人250本植えるのが一般的と言われていますが、うちあたりでは400本植えます。植える人になると500本でも600本でも植えます。まぁこれは植える場所の条件に左右されますのでなんとも言えない所ですが、400本は植えないと採算は合わないですね、はい。
時期的には2月~4月の新芽の時期に植えると良いと言われていますが、最近は3、4月に雨が降らない事がしばしばあるので、5月~6月に植えた方が雨も降って植えた苗が枯れにくい感じはしています。気候も変わってきているので、見直す必要はあるかもしれませんね。
この植えつけが人工林のスタート。この作業が50年後、100年後の森を左右するんですね。この植えつけが失敗して、植えた苗が全部枯れるような事になればここは森になりません。つまりかんんんんんなり大事な作業になる訳です。
単純な作業に見えますが、すっごい配慮しながら植えているんです。
木と木の間隔、土壌の様子、周りの作業員との連携、安全への配慮、次の作業への配慮、はたまた50年後に木を収穫する時を想像した配慮まで、沢山の事を瞬時に整理しながら1本1本植えていくのです。
もちろんこの植えた木を伐るのはたぶん自分ではありません。
伐るのは子どもか孫か、そのまた先か…そう、植えるのは苗でなく夢なんです。愛なんです。それが植えつけなんです。
これなんだと思います?
うわ、なんか食べたらいかんやつや…って思ったでしょ?
違うんです。そして卑猥なやつとかでもないんです。これ、ちゃんとした食べ物なんですよ。
そう…あのラーメンとかに入ってるやつ。
特に普段食べないけど、なぜか結構知られているあいつ。
そもそも野菜なのか海藻なのかなんなのかわからないあいつ。
そう、実はキノコの「キクラゲ」ちゃんなのです。そう天然のキクラゲ。
ねー見た事なかったでしょ~。これは去年伐ったモミジから出てきたキクラゲで、去年出たのを見つけ、しっかり木の下で保管してたら今年もでてきたんです。触った感触はむっちゃ柔らかい。見た目も耳みたいで、ちょっと呼吸が止まりかけの人の耳を思い出して頂ければ良いかと思います。
じさまに聞いたところ、「昔はミミナバと言っていた」そうです。
ミミ→耳。ナバ→しいたけとかキノコのこと。つまり耳みたいなキノコと言う意味でミミナバと呼ばれたそうです。
「ミミナバと呼ばれたキノコ」
実はまだ怖くて食べていないんですけどね…そろそろ勇気をだして食べて見たいと思います。食べたら足が速くなったりピカピカって無敵になったりしないかなぁ。皆さんも山に行ったら天然のキノコ見つけて下さいね~
と言う訳で、このナガオカケンメイの記事。→前ふりは昨日のブログで
デザイン、とくに地方のデザイン(ローカルデザイン)について書かれている。
3年前にこの渡川山村商店(どがわさんそんしょうてん)を始めて以来、デザインを自分で考える事が多くなった。
商品を入れるパッケージやお店のロゴデザイン。このホームページのwebデザインなど全て自分でやっている。ただやはり感じるのは「デザインってスーパー難しい」って事。簡単そうに見えてやはり奥深く、やればやるほど混迷してくる。第一何が正解かもわからない。だって上司がいる訳でもないので、発案も決断も自分で下さなくてはならない。だからこれで合っているのか、良いデザインなのかイケてないデザインなのかわからないのだ。
この記事を見てかなりノックアウトさせられた。
「東京っぽく洗礼すれば東京の人が買うと思ったのか」
く~一瞬「俺の事言ってるのかな?」と思っちゃったwそうなんです、ついついそこに行きついちゃうんです…だけど「本当にこれでいいのかな?」と思っていたのも事実。スタイリッシュなデザインにすればするほど、ありきたりになっちゃう。やっぱり「made in渡川」を売りにするなら渡川らしいデザインにしたい。でもそれがどんなデザインなのかは…わからない…。
最後にナガオカケンメイが言っている、「デザインとは長い風土とともに生まれたほうが、かっこういい」これってもの凄くヒントになった。勿論結論は出ないんだけどw
最近思うのは「そもそも渡川の商品にデザインは必要なのか」という事。売りたいのはデザインでは無く「渡川」という土地。渡川の自然で作られた美味しい物。最高に安全で、最高に美味しい物。そしてずっとずっと続いてほしいもの、知って欲しいものを売っていきたい。なにより店頭に並べる訳ではなく、インターネットで直接届ける仕組みでやっているうちは、商品を入れるパッケージのデザインはごくごく簡素の方がより商品を引き立てるんじゃないのかな?と思っている。見て欲しいのはパッケージじゃなく中身だ。
でもデザインが必要ないと言う訳ではない。デザインはなにもパッケージだけではなく、山づくり、森づくり、米作りにもデザインはある。適切な間伐により作られた森は美しい。そこには間違いなくデザインがある。そしてそのデザインが水を生み。山と里を育むのだ。私にとってのLOCALDESIGNとは「森づくり」なのかもしれない。私のデザインが100年後の山と街をデザインする。こんなにスケールのでかい仕事は無い。山師は森のデザイナーです。
ナガオカケンメイが西日本新聞で連載しているコラム「気づきのデザイン」。私はミヤラ―ーなので西日本新聞を取っていないが、ある方がこのコラムを教えてくれた。
ナガオカケンメイは好きな大人の一人。
よく「○○さんを尊敬しています」なんて言うけど、会ったこともない人を「尊敬する」というのはあまり好きじゃない。だって会ってみたらもの凄いくそ野郎かもしれないでしょ。尊敬と言うのは私の中で「超絶信頼ワード」なのでそんなに簡単に使う訳にはいかない。
だから有名人とか歴史上の人物とかで一目置く人に関しては「好き」であらわしている。
じゃぁ山師イマニシはどんな大人が好きなのか。
それは意外と一貫していて、「刺激」を与えてくれる人が好きなんだと思う。
ここで大事なのは、「まったく別次元の刺激」ではない事。
自分が普段考えている延長線上にある刺激。考えて考えて考えまくっている事の一歩先をいっている大人だったり、自分の考えを既にクリアしている大人だったり、かゆい所に手が届く考えを持っていたり、自分の思いを打開するような刺激を与えてくれたり、つまり勝手に「この人とは意見が合うな」「わかってるわ~」って勘違いしてしまうような刺激を私に与えてくれる大人が好きなんだと思う。
ナガオカケンメイと言えばD&departmentの創設者。
本も何冊か持っているんだけど、とっても共感する部分が多い。そして私の何ぽ先をも行っている。今自分がつまづいている事を既にクリアしてきている。なによりナガオカケンメイの格好良い所は、そのつまづきや気づきをしっかり言葉に表せられること。それも絶妙な言い回しで。もの凄いクールだ。
と言う訳でこの写真の記事について書こうと思ったら、「好きな大人論」について書いちゃったwタイトルは急きょ変更です。
記事についてはまた明日。
宮崎の山間部で山師と言えば昔から『兼業農家』がほとんどでした。
山に行きながら米を作る、原木椎茸を作る、牛を養う。そういう副業を絡めながら生計を立てていました。
山師の仕事って正直給料が高い訳ではありません。どっちかっていうと安い。そして雨が降れば休みになるし、雪が積もれば溶けるまで休みになる。仕事が無ければ長期休みになる。そして子どもを高校・大学に出すにはお金がかかる(高校から家を出る為)、だから「兼業」という仕組みが主流だったんだと思います。なにより家を継いで田んぼや畑を続けながらやる仕事で山師っていうのが一番都合がよかったのかもしれません。
ですが今は日本全国の山師を見ると「専業」が主流です。
特に林業事業体(林業会社)に務めている山師はほとんどがそうだと思います。まぁそうですよね、会社ですからね。会社勤めで「兼業農家です」って人なかなかいませんもん。
特にこれからは林業は専門職としての色合いが強くなってくるでしょう。海外の林業先進国にならって、「フォレスターはスペシャリストだ!」と社会的地位も高くなるかもしれません。
これって凄い良い事で私も望んでます。
今は山師の社会的地位って低いからね。国民の大半は林業やっている人がどんな人なのかわかっていないし、ただの肉体労働者的なイメージが強いと思うんです。なによりやっている本人達も自己評価低いですからね。国として社会的地位を高めてもらえれば、おのずと林業関係者の自己評価は高まってくると思うんです。そして胸張って林業いいぞ!って言えて、次の世代もついてくる。
だから専門的な林業、Professionalな林業っていうのは待ち望んでいます。
だけどね、兼業も素晴らしいシステムだと思うのよね。
自分の主の仕事で足りない部分を兼業で補うっていうのはとっても合理的。特に林業と農業はとってもリンクしている産業だから、それをどちらも持ち合わせているのはかなり理想なんです。
そして今の世の中画一過ぎですよね。勤務体制も雇用体制もどの産業も一緒。やとクールビズだサマータイムだ出てきたけど、本来その産業、その職種、その会社で一番合理的な方法に落ち着いていいと思うんです。山師なんかサマータイムなんて有史以来の当たり前だからね。夏なんかうち5時~12時勤務だからwだってその方が効率良いんだもん。
ま、専業・兼業で議論する時点でナンセンスなのかもしれないけど、どちらかに偏るんではなくて「良いとこどり」で出来る仕組みにならないといけませんよね。
漏れなく俺も兼業農家です。
梅雨になって田植えして米作りがスタートしましたよ。いよいよ始まったか~とも思うけど、水のありがたさ、土壌のありがたさを農業からも感じられてね、間違いなく林業に役立っていると思います。
俺的には兼業〇〇お勧めですよ♪
梅雨の前にやってくるものと言えば…そう、蛍。
蛍が出て、梅雨が来て、田植えが始まる。それが山村の初夏風物詩でもあります。
「蛍って水が綺麗なところには必ずいる」と思っている方多いかもしれません。
でもそうじゃないんです。
「水が綺麗だから」というのは一つの要素でしかありません。そこにプラスして「生態系が豊かだから」という要素が加わります。
蛍が生きるためには幼虫の頃餌となる『タニシ』の存在が不可欠です。タニシがいない川に蛍が飛ぶことはありません。つまりタニシが育つ環境、タニシが餌にする微生物が豊かな環境でないと蛍は飛ばないのです。
見た目が綺麗な水っていうのは沢山あります。水道水だって無色透明。綺麗と言えば綺麗。だけど中身は蛍が飛ぶ川の水とは全く違います。
山から湧き出る水が一様に『綺麗な水=生態系が豊かな水』とは限りません。見た目は透明で美しくても中身はスカスカの水なのかもしれません。それをどう見分けるのか。流石に水の中の微生物は目で見えませんからね。そんな時ひとつの目安になるのが蛍なのかな~とも思います。あの光は自然からのOKサインなのかもしれませんね。
あ、あと一つ蛍が生きる環境に欠かせないのが、「荒れない川」です。増水によって蛍が流されるという事はしばしばあります。事実渡川でも数年前の大きな台風で河川が増水し、沢山いた蛍が次の年からピタッと見なくなりました。そしてあれから数年経った今(ここ何年か台風が来ていない)蛍がまた戻ってきました。今年は沢山舞っていますよ♪
生態系が豊かな川、増水して荒れない川、これってどこが始まりなのかってやっぱり山づくりです。木だけじゃなく川にも虫にも目をやる事はこれからの山師にとって大事なスキルだと思うんです。
100年後も「ほ、ほ、ほ~たるこい」と子どもたちと夜道で歌える日があり続ける事を切に願うのです。
梅雨に入りましたね~。
梅雨と言えば梅の季節。自家製梅干しに自家製梅ジャム、自家製横断溝、そんな言葉が飛び交う季節でもあります。
今年も我が家では自家製横断溝が大活躍。
杉の丸太をⅤ字に切って埋めたものなんです♪
これからは雨の時期。特に宮崎は雨が沢山降ります。
だけどこの雨、山の道には天敵なんです!道を流れる水により土が流され、どんどん道を侵食していくんです。だから雨のあとは道が掘れて凸凹で車も通れない!なんてことはしょっちゅう。
だからそんなときの為に横断溝(おうだんこう)を入れて水を定期的に流してあげる必要があるんですね。だけどこの横断溝…一般的に使うのはコンクリート製の何百キロもあるお値段もたかーーいやつなんです。わざわざ業者に発注しないといけません。
だけどこの杉丸太式なら簡単!
①材料は山にある(無料)
②手でも運べる
③自分で作れる(チェーンソーで作製)
ね、簡単でしょ?これならコンクリート製のものをわざわざ使わなくったっていい!しかも意外と長持ちするんですよ。
なにより長さを道幅に合わせて自由に決められることもいいですね♪コンクリートの既製品は長さが決まってて、場所によっては道に合わないことがしばしばなんです。
さぁ皆さんも自家製横断溝にチャレンジしてみませんか?これで夏を楽に乗り切れますよ♪詳しくはクックパッドに掲載しております(→嘘です)。
今週号見ました?ええ、ジャンプの。できる大人の嗜好本の一つ少年ジャンプですよ。そう、そのジャンプ。
今週から3週くらいワンピース休載するみたいです。作者の尾田さん、体調悪いんですって。しっかり治してきてまた頑張って欲しいですね。もうだって尾田さん神だからね。「今日本で死んでもらったらマジ困る人」のトップ10入りしてる人だから。
ワンピースと言えば主人公ルフィーの「俺は海賊王になる!!」のセリフが有名ですよね。ストレッチで腕伸ばしたら、大体言いますよねこのセリフ。そして大体周りにスルーされます。
今年の2月に、私の住む美郷町の合同立志式で講演させて頂きました。その時は一緒に地域づくりをしている仲間共に講演をしたのですが、その中で自分の仕事の話をする時間があったんです。
私の番が回ってきたのは講演の終盤あたりだったので、もう疲れてきている事だろうと会場の皆さん(中学2年生とその保護者)に背伸びをしてもらったんです。
取りあえず思春期の子どもたちの心を鷲掴みにしたい私は、無謀にもこれやってやりました。
「次は右手だけ伸ばしましょうか、手はグーで」
「はい、ゆっくり伸ばして~俺は海賊王になる!!!」
もうね、ドカーーーンいきましたよ。来賓全然笑ってなかったけど、子どもたちは笑ってました。
これやった後、「はい、海賊にはならないで山師になって下さい」と山師トークがスタートした訳なんです。
素晴らしいねこの流れ。思いつきにしては完璧でした。是非また使いたい、子どもたちに話す機会があったら次も絶対使いたい。たぶん、たぶんウケるから…たぶん。
やっぱりなんでも切り口ですよね。
特に食べにくい物ほど、食材の切りかた、味の付け方、食べる環境が変われば一気に食べやすくて美味しい料理に変わるもんです。林業の話するのにワンピースの話したっていいじゃないですか。
と言う訳で「是非我が校で子どもたちに話をして欲しい」という先生。いつでもお誘い待ってますよ。イケメン山師が熱く楽しくキレキレのチェーンソートークでお話します。講演終わるころにはみんなゴムゴムのピストルできるようになってお返ししますよ。
「俺は山師になる!!」そんな子どもが一人でもできるといいな~
昨日…初めて検索しました「ザンビア」。
そう、昨日はサッカー日本代表がザンビアとワールドカップ前のテストマッチをする日だったんです。
ほら、日本代表の試合しか見ないエセサポーターとしては見逃すわけにはいかないじゃないですか。ワールドカップも始まるしね、この試合観てあーだこーだ言ってお祭り気分に浸りたいし。
いつの何時からあるのかな~って検索しましたよ。「日本×ザンビア」。
6月7日 8:30~
ほうほうなるほどね。朝の8:30からね。
朝5時に起きて悩みましたよ。仕事休んで観るか、録画して観るか。
取りあえずね、予約録画しとこうとテレビに向かった訳です。
だけどね…
ないんですよ。探せど探せど無いんですよサンビアが。番組表に無いんです、日本×ザンビアの文字が!!
泣いたね。またかと。
宮崎またかと!!そう、宮崎は民放テレビ局2つしか無いから、中継局によっては放送ない事がしばしばあるんです。でもね、もうワールドカップですよ?もう他局でもなんでもいいから気合いで放送してほしいっす!!
朝5時にね、社会の現実っていうのを痛感しましたね。結局資本が無いと見たいテレビさえ観れないんですよ。世の中金ですよ。上場企業2社しかないようなさびれた宮崎にはテレビ局増やす事も出来ないし、さびれた山師しかいない我が家にはスカパー引くこともできないんです。
と言う訳で現実に戻って朝から田植えの準備してやりましたよ。さっきまでは頭の中サンバだったのにね。ブブゼラ鳴り響いてたのにね!カエルしか鳴いとらんわ!!川のせせらぎしか聞こえんわ!!
トラクター乗りながら小さい声で吠えましたよ。
「だいたいザンビアってどこや!」ってね。トラクターの爆音にかき消されたけど。
あーー宮崎テレビ局増えて欲しいわーーー!!
もうこれだけ、林業とかどうでもいいから今日言いたいのこれだけ!
お金持ちの企業様宜しくです。
今日たまたまテレビつけたら、たまたまやってましたAKB総選挙。
ちょうど指原が2位になって長々喋って、次まゆゆが1位になって長々喋り出しそうだったので世界ふしぎ発見に変えてやりました。
いやー相変わらず凄いねAKB。
むっちゃ雨降ってたやん。でもむっちゃ人おったやん。風邪ひくよほんと。あの後間違いなく風邪ひいたやついたね。あれ何万人か来てたんでしょ?その人達が1割風邪ひいたら何千人だからね。また国保上がっちゃったよこれで。AKBは国民保険にも影響を及ぼすっていうね、もう国家プロジェクトだよAKB。秋元康が総理大臣になった方がいいのかもね日本。
でもこの総選挙って仕組み、今の順位つけるの嫌がる世間では受け入れられてるんだね。そこは結構以外。自分に順位付けられるのは嫌だけど、人に順位付けるのはOKなのかな?
これってやってるAKBの本人たちはかなりプレッシャーだろうね。順位付けられるってかんんなりきついよ。俺だったら間違いなく禿げるwプレッシャーに負けてアル中とかなるね。もう半分なってるけど。
美容師とかアパレルとか派手(に見える)な職業の人ほど大変だったりします。アイドルもそうなんだろうね。大変だろうけど頑張って欲しいっす。国威発揚の為に。アイドルが人気の時って景気の良い証拠だと思うのよね。社会的に裕福な証拠だと思うんです。だって金無いと出来ないんだから。ゴルフや釣りより金使うよね、「趣味アイドル」。
一番金使わない趣味教えましょうか?
それは「趣味林業」。
まずはチェーンソーから揃えましょうか。10万円~ご用意しております。最終的には1千万のグラップルで握手会。ん~~流行ったら世も末だなw
山師に限らず熟練の技を持った先輩っていますよね。
見た目に派手さはないんだけど、無駄の無い仕事で綺麗で速くて上手い、黙っててもいつの間にかやってる、そんなマイスターと言うべき人たちがいます。
山師にもいます。
見た目ふつーーのおっちゃんなんだけど、すっごい仕事上手い人。ふざけた事ばっかり言ってるけど、経験に裏打ちされた技と知恵を持った人。こんなおっちゃんには自然と尊敬しちゃいます。
これはyoutubeにあった動画なんだけど、まさにこんな感じ。(褒めていますので勝手なご使用お許し下さい)
ね、上手い。
これだけ大きい木を前に、なんの躊躇もない。
チェーンソーのバー(刃の部分)をフルに使わないと届かないから右から左から前から後ろからと360°グルグル回って伐るわけだけど、それでもしっかり水平に切れてる。上手い。そして速い。ま、受口(斜めに切るところね)にはちょっと時間掛かってるけど。
これ見た目は簡単そうだけど、かなり難しいんですよ。
なかなかあんな風にサクサク伐れない。
この様子から、このおじさん今までだいぶ木を伐ってきたんだろうな~ってのがわかる。「まだ半年です」とか絶対ないってのがわかる(それは誰でもわかるかw)
経験から裏打ちされた積み重ねって、山師をやればやるほどわかると言うか、やればやるほどおじさん達との差がわかってくる。この気持ちっていうのは、自分自身が成長する上で大事な気づきなんだろうけどね。でもこれから入ってくる若者はこの気づきができにくい環境になると思うのよね。だってあと5年10年したらこういうおじさん達いなくなっちゃうから。
今すぐ入ってもこの気づきに至るにはやっぱり最低でも5年くらいはかかると思うんです。だからね、実質タイムリミットは「今」だと思うんですよ。5年後に入ってきても勿論林業はできるけど、熟練の山師の仕事が見れるかといったらそうではないかもしれない。そしてそれを見ているか見ていないか、一緒に仕事をしたかしていないかっていうのは、その人の山師人生において大きな影響をもたらす事になると思うんです。できれば見ておいたほうがいい。糧にしたほうがいい。
やっぱり言える事は、①若者よ、はやく林業界に入ってきて。そして②おじさん達、なるべく長く頑張って、③ ①と②がなるべく実現するよう頑張らなきゃね、って事。
年寄りもわけもんも、まだまだまだまだ、やる事は沢山あるのです。
昨日に引き続きまして、こちらスイスフォレスターのロルフ。
スイスで森を守る、森のスペシャリストです。
昨日も言ったけど、私の先生(師匠)です。
昨日アップしてた渡川のヒノキめんぱはいつもの感謝を込めたプレゼントとして。
そしてこのオビスギデザインのお皿は、日本土産としてプレゼントしたのです。
プレゼントなんにしようかすっごい悩んだんです。
日本らしいもの
宮崎らしいもの
そしてロルフが貰って喜んでくれそうなもの
あと付け加えるなら、持って帰れるものw
でかいのとか規制かかるのは駄目だからね。
結局行き着いたのがオビスギデザインでした。
結局というか、まぁ始めからオビスギデザインしかないなとは思ってたんですがね。
宮崎の木「飫肥杉」で出来た木のお皿。
宮崎の杉らしく気根があって木目も粗い、そんなお皿をあえてチョイスしました。ロルフは木の達人ですからね。この木目を見て「宮崎の木だな~」って楽しんでくれると思うんです。
そして奥さんのマルチャンと御揃いの夫婦茶わんに。
スイスに帰ってから、これで仲良くご飯を食べて欲しいですね♪
宮崎ならではのお土産にぴったりのオビスギデザイン。
きっと海外の方も喜んでくれると思いますよ♪
スイスでオビスギデザイン流行ったら…これまたうちのせいだなw
こちら、スイスの現役フォレスター ロルフご夫妻♪
とっても仲良しで、とっても日本の事が大好き。
私のスイス作業員教育の先生でもあります。
先日ドイツ式林業専用道の研修で1年ぶりに会いました。
相変わらずスーパーな知識と経験に裏打ちされた話はいつ聞いても圧巻で、いつもいつも勉強させられます。
いつもいつも「タケチャン」と親しみを込めて呼んでくれます。
いつもいつもお世話になっているので、この日は渡川からお土産を持ってきたんです。
そう、うちのお店でも取り扱っている「渡川のヒノキめんぱ」。
材料も職人もmade in渡川の渡川にしか売ってないお弁当箱です。
もちろん無垢のまま。無塗装で木の香りがたまりません。
ロルフ達は木で作られたもの。手作りで作られたものがとっても大好き。とっても喜んでくれました。
渡川で作られためんぱが海を渡りスイスで使われるなんて、なんだか不思議。でもきっとスイスでも美味しいごはんを楽しませてくれるでしょう♪
この他にももう一つPresentしたのですが…それはまた明日!
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道は無し
踏み出せば、その一歩が道となり、その一歩が道となる
迷わず行けよ、行けばわかるさ
ありがとーーー!!
ね、道と言ったらこれですよね。アントニオ猪木の「道」。
若いとき一生懸命覚えました。
どうにかしてウケたくってね。どうにかして猪木のモノマネマスターしたくって、詩なんか暗記した事ないのに、これだけはスラスラ覚えた思い出があります。
猪木のモノマネしながら道を朗読するっての流行ったな~
大爆笑だったよな~~
うん、若いときの記憶って輝いて上書きされているもんです、はい。
あれから10数年経ちました。
気が付けば「道」と言ったらこれ、
林道、もしは作業道。
これが今スラスラ出てくる道となりました。
いやーしかしディープな世界に入り込んだもんよねホント。
なに作業道って?普通に生きてたら絶対使わないワードだもんね。
「仏教には迷いあるものが輪廻する六つの世界があります。
天道…人間道…地獄道…修羅道…畜生道…そして作業道です」
とかお坊さん絶対言わないもんね。瀬戸内寂聴も知らないと思うもん作業道。
「まっすぐ自分の言葉は曲げねぇ、それが俺の作業道だってばよ!」
とか絶対ナルト言わないもんね。出来ればナルトに火影になってもらって、理想の作業道作って欲しいけど。
と言う訳で、宮崎は三股にある総合農林さんで「ドイツ式林業専用道」の講習に行って来ました。
林業専用道…つまり林業をする為の道、と言う訳ですね。
林業は木材搬出が最終段階としてある訳ですから、トラックが通りやすくて尚且つ作業がしやすい、そしてメンテナンスしやすく恒久的に使える道と言うのが必要になってくる訳です。
今日本にある林道や作業道とは少し、というか根本的に考え方が違う面が多々あります。
ます日本の林道や作業道は「建設業」の考え方がベースにあります。「林業」が前提にある訳ではありません。この時点で様々なズレがある事は容易に想像できますよね。
ま、ようは今日本にある林道や作業道では林業がやりにくい、そして持続的ではない、そう思って頂ければ良いかと思います。ただこれは一般的な話で、勿論日本全国津々浦々、自分の山や風土に合った道づくりをされている方もいらっしゃいます。
私も「渡川の山に合った道」を追及して行きたいと思っているので、自社の勉強会にも関わらず懇願して参加させて貰った訳なんです。
これがドイツ式の道です。
色々と違いはあるのですが、もっとも顕著な部分は道路の形状にあります。
日本の従来型は1枚目の写真にあるようないわゆる「軒(のき)型」。山側から谷川へ向け軒を下したように片方向に傾斜が付いています。
一方ドイツ式は「屋根型」。道の真ん中が盛り上がり、山側、谷川共に水が分散されるようになっています。
今回この「山の道」について、スイスフォレスターのロルフがデータと経験をもとに、ロジカルに話をしてくれました。
どちらもメリット・デメリットがあるので、一概に「ドイツ式が絶対良い!」という訳では無いのですが、ロルフ曰く「宮崎に適しているのは屋根型だ」と言いきってくれました。
急峻な地形、多い降水量、土壌、木材の搬出量、コスト、様々な条件を検証した上での一言に呻るものがありました。
特に一番は降水量にあるでしょう。
水を片方に寄せるのではなく、両方に分散させる。
最終的には谷側に水を排水する訳ですが、沢山の水を一度に流し込むのではなく、分散させて排出する事で道にダメージを与えない。これが大事みたいです。
簡単に言うと100Lの水を軒(のき)に流すと一気に斜面を流れ落ちて、地面を掘りこみますよね。それだけのエネルギーが軒と地面に与えられたという事。
次に屋根の頂点(三角の部分)から100Lの水を流します。右に50L・左に50L流れるのでエネルギーが分散されますよね、屋根にかかる負担も水が落ちる地面にかかる負担も半分になる訳です。更に直接地面に落とすのではなく、屋根に樋(とい)を付けて更に水とエネルギーを誘導しましょうというものなんです。
これまで日本、宮崎、そして渡川は「雨が多いっちゃから、道は崩れて当たり前よ」という考え方が一般的でした。
でもそうじゃないんですよね、「雨が多いからこそ崩れない道を作る」これがその地に住む為の努力だし、未来でこの地に住む次世代の為に今住む私達に課された使命だと思うんです。
だって道が崩れる事で与える影響っていうのは計り知れませんからね。森林、河川、生態系、人間、街、海、食物…暮らしに必要な全てのものに悪影響を与えていると改めて自覚しないといけないんです。目を背けるのを止めて、もう一度頭働かせ汗を流さないといけないんです。
危ぶむなかれ、
危ぶめば道は無し。
その一歩が道となり、その一歩が道となる。
行けばわかるさ。
ダーーーー!!
先日ブログにも書いた飫肥杉仮面舞踏会。
みなさんこれ読みながら、もしくはFaceBookで関連記事読みながら、「ん、楽しそうね」ぐらいにしか思っていないかと思います。
いや、それで全然OKなんですが、でも実はあの大真面目なおふざけには熱い熱い想いが込められているのです。
そう、発端はこのプロジェクトなんです。
「飫肥杉を世界に!」
この熱い想いが込められているのです。
きっかけは小さな事だったかもしれません。飫肥杉仮面舞踏会も小さなイベントかもしれません。でもその小さな1歩が積み重なって宮崎とニューヨークを繋ぐ道になるのです。
このFAAVOを使ったプロジェクトは見事達成しました。
史上最高額だそうです。熱い情熱は人を動かすんですよね。
今後とも飫肥杉プロジェクトから目が離せない。
プロジェクトの皆さん、一緒に頑張って行きましょう。
日南にあるとあるお店…
カフェかな???と思うでしょ。
実はラーメン屋さんなんです!!そしてタイトル通り、まさに飫肥杉だらけのラーメン屋さんなんです!!
こちらは宮崎日南市にあるラーメン屋さん「NEARO(ニアロ)」。油津にある人気老舗店「直ちゃんラーメン」の2号店になります。場所は日南市役所のすぐ近く。日南市役所から串間方面へ行く道を進むといきなりお洒落なお店が現れます。
中もね、飫肥杉だらけでむっちゃお洒落!中もほんとカフェみたいな雰囲気です。お店の方もお綺麗ですっごい親切。なによりラーメンも最高に美味しいです。
これまで、ここまで飫肥杉だらけのお店ってなかなか無かったと思います。通常内装に木を使う際、「人が心地よいとおもうパーセンテージ」というのがあります。「木が人に癒しを与えるからと言って、100%木で覆ったら、逆に居心地が悪くなる」という研究があるんですね。だから丁度良い木の使い方っていうのが内装にはあるんです。
そこをここのお店はしっかり計算されています。木と白壁のバランスが最高に良い!これでもか!って飫肥杉使っているんだけど、全然バランス悪くない。むちゃくちゃ居心地の良い空間です。お店の人には悪いけどついつい長居したくなっちゃいますw
日本人って「木の家に住みたい」って人結構多いんです。実際木を使って家を建てる人も多い。だけど日本人の不思議なところは、外壁に木を使わない事なんです。折角構造や内装に木を使っても、結局コンクリートや化学物質で出来た壁板で覆っちゃいます。あれじゃ勿体ないですよね。木の吸湿性なんかを最大限活かせてないと思うんです。なにより外からパッと見、木の家かわかんない。木の家なら木の家らしく、外装も木で作るべきだと個人的には思っています。
だってその方が木でつくるメリット最大限にでるじゃないですか。勿論デメリットもあるけど、それでも木のメリットの方が好きなんです。
こういう「スギダラケ」のお店もっともっと出来て欲しいと思います。美味しいラーメンを食べながら杉の良さに触れてもらいたい。そして自分の暮らしにも活かしてもらいたい。直に言うと飫肥杉だらけの家をどんどん作ってもらいたい。
工務店が家の見学会とかやっているけど、普通なかなか行きませんよね。でもラーメン屋は普通に行きます。こういう自然な形、日常の形で杉に触れてもらえる事って凄く効果のある事だと思います。
うちも店舗作る時はこういうお店作りたいな~と思うお店でした。
興味のある方は作田設計事務所まで。飫肥杉のスペシャリストがいますよ。
日南に行かれた方はNEAROにも是非行ってみて下さい。杉だけじゃなく、美味しいラーメンが食べられますよ♪
昨夜は世界初!の飫肥杉の仮面を付けて踊り狂うという『飫肥杉仮面舞踏会』が日南で開かれたので、日本の山師を代表して出席してきました。
仮面舞踏会。舞踏会と言えば大人の社交場。そうなると勿論何着てきてもいいという訳じゃありません。
今回も『お洒落な勝負服orドレス』というドレスコードがあったんです。
何着て行こう…んー折角なんでガチの山師服着ていくか?でもそれじゃ捻りがないな~。
という事で、日本初「林業とファッションの融合、山師のお洒落着」に挑戦してみました!!
どうです、むっちゃ格好良いでしょ!!
Duffer×LEEのジーパンに白シャツイン!
胸には杉バッチ!首には蝶ネクタイ!
そして普段山で使っているSTIHLのヘルメットとチェーンソー、そしてドイツ製HAIXのチェーンソー防護ブーツを履き、背中には杉苗が入った苗袋!!
かんんんぺき!ですね!!正に林業とFashionの融合。山と街の融合。仕事と遊びの融合…山師だってお洒落できるんだい!!ってとこを見せられたと思います!!たぶん…
男性人からは「かっこういいやん!!」ってむっちゃ興奮されましたが、女性人からは特に…なんもなく…
「なんか凄いですね」的な完璧仮装扱い…
「キャー!チェーンソー持ってもいいですか??」とか全然無かったです。
わざわざ一番重たいチェーンソー持っていったのに…「重いですか?僕には軽いんですけどね~」ってドヤ顔で応答しようと思ってたけど、全くそんな会話無かったので、すっげーーー邪魔なだけでしたチェーンソー…すっげー重いし…ヘルメットもブーツも暑くて乾杯する前から汗だくだし…仮面付けたら余計汗だくになるし…店からの行き帰りがむっちゃ恥ずかしかったし…っていうか恥ずかしい通り越して職質されないかすっごい心配だったし…
もちろんいろんな事想定して、チェーンソーの刃は外して、燃料も綺麗に抜いていきました。そこら辺の配慮もね、ちゃんとしてるんですよ。チェーンソーのもしは洒落んなんないからねw
今回はみんな割と普通にお洒落着で来てたから、俺割と目立った方だったけど、次回からは間違いなく飽きられると思います…っていうか次回あってももう引出し無いしね…全部使っちゃったから…次こそ何着て行けばいいのかわかんないから。
でもね、今は山登りするアウトドアFashionが街中で普通に着られている時代です。山師服も着られる可能性はあると思うんですよね。街中のファッションから山師や林業に目が行く事もあると思うんです。
「山師格好良いよね」って言ってもらえるように、今後とも『山師×Fashion』を追及していきますよ!!
明日は日本中が待ちに待った『飫肥杉仮面舞踏会』の日…
そう、飫肥杉製の仮面を付けて踊り狂うあれですよあれ。
なんていうの、大人の嗜みっていうの?日南では当たり前だからね。その内ニューヨークでセレブの嗜みになるからね。グーグルグラスとか古いから。時代は飫肥杉仮面!間違いないから。
ただ明日はドレスコードがあるのよね~。
「お洒落な勝負服か、ドレスできて下さい」ってあったから、もちろん山師の勝負服で行こうと思ってます。
チェーンソーとヘルメットは鉄板かな~。
あとは…あれとあれだな。ワンポイントにあれもからって…
うん、完璧。お洒落大賞間違いなくGETだね。
明日は見てろよ!!山師のお洒落着提案したるでーー!!
明日の合言葉はもちろんあれ。
「ぜんぶ杉のせいだーーーーーーーーー!!!!」
今日倉庫でカチカチとパソコン作業してたら、5歳の娘と2歳の息子がフラフラと遊びにきました。
いつもそこら辺においてある杉の丸太で遊んだり、のこぎり見つけては手当たり次第に木を切ってみたり、まぁいつも自由に遊んでおります。
今日も棚においてあるおもちゃのチェーンソーを取ってというので渡してあげた所、いっちょまえにヘルメットを被って遊んでいました。
いつも山山山山言っている俺ですが、実はあんまり子どもに強要とかはしていないんです。
「山はいいぞ!」とか「山師なれよ!!」とか全然言いません。
だって重いですもん(笑)たぶんそんなの子ども的には面白くないと思うんです。だから別に特別な事も言いませんし、特別な事もしてません。
ただ、ごくごく当たり前のように木と遊べて、山師っていう仕事が特別な事じゃなくて、山で暮らすって事が何も不思議な事じゃない。そんな風に感じて貰えたらなと思います。山は楽しいけど怖い。木で遊ぶのは楽しいけど危ない。そういう自然への畏怖だったり、危険への対応力みたいなのをごくごく自然に身に付けていって欲しいと思います。そう、いうなれば「生きる力」を身に付けていって欲しい。遊びと暮らしの延長線上でね、自然に身に付けていって欲しい。
本当にだけど、うちの子に山師やって欲しいとはこれっぽっちも思っていません。自分のやりたいと思う事があればそれを頑張って達成して欲しい。
ただ俺の姿を見て、「山師なりたい」って思ってもらえたらそれは勿論嬉しいです。
付け加えるならば、自分の子どもが山師やりたいって思うぐらいじゃないと、山師の担い手を増やす事はできないでしょうけどねw
「将来はパパの山の仕事のお手伝いをする!」
「大きくなったらケーキ屋さんになって、倉庫の横にお店作るからパパ毎日食べ来てもいいよ」
いつもなりたいものはバラバラだけど、パパへの愛を感じる優しい娘なんです。お願いだからずっとパパに優しくしてね。昔から山師は娘に弱いんだから。反抗期とかきたらパパ泣いちゃうから。毎晩飲んじゃうから。
ま、毎晩飲む私を見て、「お酒飲み過ぎじゃないの?」って既に突っ込まれているんだけどね。
さえちゃん、将来は山師ができるケーキ屋さんでもいいからね。
宮崎県議会に「環境農林水産常任委員会」というものがあるんですが、本日そのメンバーの方7名が、『渡川山村商店を視察』に来ました。
いやー凄いね、ありがたいね。
視察と言ってもうちはネット上にしかお店が存在せず、見るとこもあんまりない…と言う訳で公民館を借り、そこで熱く渡川山村商店にかける想いを語らせてもらいました。
なかなかね、大勢の県議の方達の前でお話をさせて頂くことなんかありませんからね、とっても良い機会になりました。
話した内容をここで書くと明日になるぐらい話しているので書きませんが、とにかく一貫して話したのが「地域の持続」についてでした。「100年後、200年後も渡川地区が今と変わらない(もしくはもう少し)豊かな暮らしを続けられるよう、大げさにではなく出来る事からやっていきたい」的な事をね、かっちょよく話しましたよ。
まぁ県議のおばちゃまからは「あんたは男前じゃないとこが良い!」って突っ込まれましたが(笑)褒め言葉だととっておきました。
これを機会にまたいろんな可能性が広がって行けばいいなと思っております。こんな小さな山村に居ても出来る事はあるんだ!!ってのを共感して頂けたように感じました。
made in渡川の地域づくりと山づくり、いずれ「渡川SYSTEM」として日本中、世界中に広がっていけるよう気合い入れていきます。
100年後を見据えて、今日の1歩を踏み出すのです。
昨日は祖父を連れて宮崎市内にある大学病院へ行ってきました。
先日開通したばかりの東九州自動車道 日向~宮崎間を通りながら「お~これが高速道路ってやつか…」と目の不自由な祖父は狭い視野で辺りを見回しておりました。
渡川での山の中を通る時も、「あそこには昔あれがあって…」とか「ここの山は昔こうだった」とかもう50年以上前の山の話や地域の話を聞かせてくれるから、結構祖父とのドライブは嫌いじゃないんです。(余計な小言言わなければだけど)
だって今こういう昔の話をしてくれる人も少なくなりましたからね。今とは全く違う時代。全てが人力だった時代の話です。
木を伐るのも、田んぼを耕すのも、歩くのも全てが人力の時代。エネルギーも全て木の時代。ほんとにためになります。自分のルーツをしっておくのってきっと大事な事だと思うんです。
最近できたばかりの高速でかっとばし、車の中ではIpodからHappyが流れ、降りる時もETCでスイスイの車の中で祖父を見ながら思ってました。
「この人激動やな~」って(笑)
凄いよね、人生で凄い振れ幅を経験しているよね。
徒歩で宮崎に行っていた人間が、今では高速ETCだからね。
電話なんかなかったのに、今は電話どころかスマホだなんだ持ち歩いてるんだから。この日本史80年間って日本歴史上でも最高レベルの文明発達スピードだと思うわ。よくついて来れたねって感じ(笑)
この80代90代の世代って元気よね。全然死にそうにない。
基本的に培った体力と、戦中戦後で鍛えられて精神力、そして高度経済成長を生き延びたタフさと柔軟性が生きる力をもたらしているんだと思うのよね。そして自分たちが年取ったら、年寄に優しい世の中になったしね。そりゃ長生きするわ。
俺たちあんなにまで長生きしない自信あるもん。子どもの頃から添加物食いまくっているしね。電磁波もバンバン浴びてるし。きっと80歳まで生きないね。
俺たちが80歳まで生きようと思ったらあと50年もあるのか、なんて思っちゃうけど、でもきっとあっという間なんだろうなぁ。これまでの50年ほど文明開化はないだろうけど、でもきっとまだまだ発展して行くんだろうよ。個人的にはそろそろ一回落ち着いてもいいと思うんだけどね。これ以上便利になってもなんだか勿体ないし。必要以上に便利なもの沢山あるからね。
次はもう一度じさま達から学んで、不便だった頃に少し戻ってもいいと思うのよね。不便なくらいが「生きてる!」って感じがして楽しいと思うんだけどな。
山師の世界には「ショウゴク」という言葉があります。
ショウゴク…
しょうごく…
正五九…
ここらへんまで来ればわかるかな?ん~わからんかな??
正月五月九月、これでショウゴクです。
山では山の神様をお祀りする日があります。勿論毎日、毎現場ごとに山の神様に敬意ははらっておかなくてはならないのですが、年に3回だけ改めてお祀りする日があるのです。それが『山の神』。そしてその日は旧暦の正月、五月、九月だと言われています。つまりショウゴクというのは山の神を忘れない為の暗記ワードなんですね。
旧暦ですので現在では2月、6月、10月に山の神をします。その日は神社でお祓いをして、お神酒をあげる(山にも自分たちにも)ってのが慣習となっているんですが、もちろん山仕事には行きません。
この山の神の日と、秋と春の彼岸の日、そしてお盆、正月、「山に入って仕事すると怪我する」と言われています。「どうせ迷信でしょ?」と思うかもしれませんが、何を隠そう俺も彼岸の日に仕事して危ない目にあってますからね。やっぱり馬鹿にならない風習です。
もうすぐで5月も終わり。
う~梅雨が来ますね~~。雨に濡れての仕事は疲れるし危ないんですよね~。でもこの時期は雨が多いからどうしてもしょうがないんですけどね。田植えもあって稲作も始まるし…でも山の神で一杯飲める♪
ショウゴクが決まっているのって意外と山で働く人へのご褒美もあるのかもしれませんね。6月は梅雨時期で大変だし、2月は雪の時期で大変だし、10月は稲刈りの時期で大変だし…古来から働く人の英気を養う為の山祭りだったのかもね。もちろん一番は神様への感謝ですが。
こういう神事って年々大事にしなきゃって思います。
きっと意味があるから始まって、代々続いているんだろうからね。
6月の山の神は作業員と海へ磯もの獲りに行く予定です。みんなで貝や魚を獲って、そしてみんなで一杯やります。こういうのもね、団結が出ていいと思うのよね。チームとして楽しみを共有する事で、大変な事も一緒に共有できるようになると思うんです。
ま、飲んでもめなければの話だけどもw
皆さん焚いてます?お盆の迎え火。
まぁなかなか焚かないよね。でも良いもんですよ、あの炎。渡川では結構やるんです。
お盆の夜になると庭に出て松に火を点け、明かりを灯す。
20cmほどの長さに切られた松を4,5本組み、そこからおきる赤々とした炎。激し過ぎず、弱すぎず、あの世から帰ってくるご先祖様にはとっても良い目印になるのでしょう。
渡川ではお盆以外にも、風呂釜に火をつける時や、BBQする時の焚き付けとしてもよく使われて来ました。
最近はホームセンターとかでも売ってますよね、松の木。
小さく短冊状に切られて売られています。
まぁ家にあったら便利ですよホント。すぐ火付きますからね。あの松やにがたっぷり入った松の木ほど手付けに優れた木はありません。
ところであの松やにたっぷりの松の木ってどうやって出来ているか知ってました?
「え、普通に松の木伐ればああなるんじゃないの?」って思ってるでしょ!!そうじゃないんだな~。
あれって松の木伐れば簡単に出来るものじゃないんです。松の木伐って割ってもああやって松やにたっぷりの焚きもんにはなりません。なんでかって??そりゃわからない(笑)とにかくできないものはできないんです。ホントに。あれ欲しいからって松の木伐っても取れませんからね。
答えを言うとあの焚き付け松は自然が偶然?に生んだ副産物なんです!!たぶんね、たぶん!!
とにかく仕組みはまっっったくわからないんだけど、山に行くと落ちてるんです。こんな枯れた松の一部が。
これもただ枯れてる松だったらいいって訳じゃありません。山には枯れた松の木沢山落ちてますが、全部が全部松やに入ってる訳じゃない。すっごい不思議なんだけどね、ほんとごくごく一部だけこうなって、焚き付け用の松になる訳なんです。
こんな感じで根っこだとか、枝の根元とかが枯れたものに多いですね。
枯れているんだけど、触ると固くて重いんです。「あ、詰まってる!」って感じ。持っただけで「あ、入ってるな」ってなります。
ヨキ(斧みたいな刃物ね)で削るとほらこんな感じ。
外は枯れてても中にはびっちり松やにが入ってる。
削った瞬間に辺りに松の香りが立ち込めます。まぁ~いい匂いですよ!ほんと一瞬で松の香りに包まれる感じ。
このお盆に使われる松の木。
当たり前にあるものじゃなくって、本当に自然が生んだ恵みなんですよね。こういうのを改めてありがたく感じたいし、大事にしていきたい。そしてありがたく活用していきたい。
これからBBQの季節になりますね。
着火剤で火をおこすのも便利だけど、たまには原点に返って松やにたっぷりの松から火をおこすのもいいかもしれません。
草食系のそこのお兄さん。松から炭に火を点けて女の子のハートにも火を点けちゃいましょう。
そんなワイルドなあなたは、きっと周りから「松やに系男子」って言われるはずです。草食系の次はこれですよ、松やに系!自然の副産物系男子w迎え火系男子でもいいなw先祖にもモテる松男(まつだん)。落とすのは先祖からってね、新しい恋の駆け引き。いいなこれw
今日植えつけしていると、木の株の陰になんか隠れたものが。
意表を突かれ「お、マヘビじゃ」っとプチ驚き。
そう、マムシですね。マムシの事を渡川ではマヘビと言うんです。
でも最近はマヘビもあんまり見かけない様になりました。
蛇が食べるのは小さな生き物。蛇が住みにくい、小さな生き物が生きにくい山に少しずつなっていってるのかもしれませんね~。蛇が生きられない所に人間なんか生きられませんからね。山の生態系から危機を感じ取る事は大事な事だと思うんです。
と言う訳でこのマヘビ。
久しぶり見つけたんで、やっつけて持ち帰り、近所のおじさんに講習がてらさばいてもらいました。
こうやって二股になった木の棒を用意して、股の片方を蛇の皮と骨の間に差し込んで、あとは引っ張るだけ。
皮と一緒に内臓も綺麗にとれます。
ここに毒の袋とかもあるんだろうね。
あの禍々しいオーラを放っていたマヘビも、こんなに真白く綺麗になっちゃいました。ほとんど骨だけですね蛇の体。
渡川ではこれを火でパチパチ炙って食べるんです。
まぁ味は特に美味い訳じゃありません。骨の味です。ウナギの骨食ってるような感じ。でもこれ食べたら精力つきますからね!たぶんだけど…たぶんつくから!たぶん絶対つくから!!
マヘビってこの骨だけになっても一時動きますからね。その生命力の強さが信じられているんでしょう。
山師のパワーの源、マヘビ。
これ食べてこの夏も乗り切りますよ!!
子どもも4人目できちゃうなこりゃw
いよいよ最終日となった山師の家族にサービス。
最終日は福岡市にある香椎花園に行ってまいりました。
もうね、子どもの欲求満たすためには、遊園地連れて行くのが一番早いですからね。それかイオン。もうどっちか連れていっとけば文句言わないから。
そしてここは特急ジャーと仮面ライダーたちが彩るアスレチックスペースがあるので、尚更よし。中身は普通のアスレチックでもね、特急ジャーの絵が書いてあるだけで子どものテンションは最高潮なんですよ。
ただね、あんま人形リアルすぎると子どもギャン泣きするっていうねw大体こうなります。
下の子に至っては、もうどこ連れていってもこんな感じですからね。
アザラシ状態ですよ。ボールプールとかあるけど、なんか衛生的に不安で赤ちゃんはちょっと入れれないからね~。
このボールもね、全部杉で作った玉とかだたらいいのにね~とも思うんですけどね。木のおもちゃだったら、赤ちゃんにも遊ばせやすい。
ここにも木の製品っていうのはほぼ無かったですね。
全部とは言わないけど、一部でも木を使ったらまた少しニュアンスが変わっていいと思うんだけどな~。木って情緒的に凄いプラスに働きますからね。木で出来るものはなるべく木で作ってほしいです。こういう遊園地も。
という訳で山師の家族サービス。
どこに行こうが、なにをしようが、結局頭の中は山か木の事を考えているという、林業オチとなりました。
まぁこうなりますよ結局。行き帰りの道中もずっと山見てるからね。一種の職業病ですね。
でもリフレッシュはできましたよ。
やっぱり山の中ばっかりじゃなくてね、その川下にある街も見ておかないと川上の事は見えてこないんですよ。目は二つあるんだから、山も街も見ないとね。
次来たときは子どもも少し大きくなって行く場所も変わるんだろうし、子どもと一緒にいるんな場所、いろんな体験して自分自身もスキルアップしていきたいもんですね。
また行かなきゃな、家族旅行。
この日はパパもママも楽しめるスポットにって事で、一度ママ連れて来たかったd&departmentに。子どもだけじゃなくママもしっかり満たしておく事は大事なことですからね。策士だね。ウンウン。
ここは『ロングライフデザイン』つまり長く使える素敵なデザインの事やモノが置いてあるお店なんだけども、もう世代を超えて仕事をしている山師としては、大大大好きなお店なんです。
でも併設のカフェには行ったことなかったので、ランチがてらファミリーで行ってきました。
ソファーもカリモクのソファー使ってて座り心地いいし、なにより料理が美味い。地元の食材にリスペクトしてるとこもいい。
子ども達も居心地良さそうで、2歳の息子なんか居心地良すぎてカリモクのソファーで寝ながら鼻〇そほじってましたからね。デザインに新しい1ページ刻んだね。うちの息子。
パパは小汗かいてて前髪張り付いてるし、娘はこの直後水こぼして怒られるし、店員さんからしたら「もう帰って」って感じだったと思いますよ。山師が街に出るとだいたいこうなります(笑)
この後本棚のユーズドBook(中古本)を見てたら、ブルータスの以前の号で「木の家特集」のがあって、面白そうだから「これ下さい」ってレジ持って行ったら、「あ、雑誌は売ってません。売ってるのは文庫本だけです」って言われて、むっちゃ恥ずかしかったっていうね…いまどきママがランチしてる横で、買えなかった本を本棚になおしに行く仕草のなんと恥ずかしい事か。なんかお金足りなくて本返しいってるみたいで、相当な羞恥プレイでした。
でも結局博多のメンパを買って帰ったんですけどね。
後学の為にね。これ参考にまた杉製品の商品開発していきますよ。
ん~次はカリモクソファー欲しいな~。
置く場所無いけど。でも日本が誇るレジェンド木材家具メーカーですからね。山師のソファーはカリモクで決まり!
後出し日記になりますが、5月21日から23日まで遅めのゴールデンウィークを取り、福岡へ家族サービス旅行にいってまいりました。
普段なかなか旅行なんか連れていけませんからね。
特にパパが山にも街にも出没したがる変態山師だと子どもも大変で、なかなか遊んでもらえないんです。
「パパ、たまにはゆっくりしたら?」って5歳の娘に真剣に言われますからね。言われて笑いがでてきますよほんと。
「わかった(笑)」って笑って返事しておくんですが、最近は「さえちゃん大人になったら、パパをゆっくりさせてあげたい」って奉公娘な発言するようになったんで、そろそろゆっくりした姿見せとかないとですね、ほんとその内「バイトして家計を助ける」とか言い出しそうそうなんで2泊3日思いっきって休みとって行ってきた訳なんです。
まずはね、できたばっかりの福岡アンパンマンミュージアム。
こんな感じでアンパンマンの世界を堪能できるんですけどね、やっぱパパはおかしな杉注射打ってるせいか、こんなファンシーな場所来ても考えるのは「林業も子どもが遊んで体験できるとこあったらいいのにな~」って事ばっかり。もうね、あのパンこねる棒とか、ちゃんと木使えよ!とか思いますからね。
内装杉使えや!!とかね。そんな事言ってると嫁に「もういいから」って言われるので言いませんでしたが、心の中ではアンパンマンミュージアムで杉の事を叫んでおりました。こんな奴いないってね。アンパンマンミュージアム史上初だね。
でもアンパンマンショー始まったらちゃんと杉の事忘れましたよ。
だってお姉さん出てきたからね。むっちゃお姉さん踊るもんだから、アンパンマンに熱視線送るていでずっとお姉さんがん見してました。
ん~最高だねアンパンマンミュージアム。
また子ども連れていかなきゃだ。
「なにか変るかもしれない」という理由で始まった林業ブログ1年宣言。続ける事はや3か月…とうとう来ました!新聞配達と酔っ払いしか来ない我が家にとうとう来ました!執筆依頼が!!
そう、みんなが知っているあの本…
大体一家に一冊はあるあの本…
男だったら一回はお世話になる本…
親に見つかるとちょっと恥ずかしいあの本…
店員さんが女だと買いにくいあの本…
そう、男のバイブルこと『林業現場人 道具と技』から依頼が来たのです。
ね、びっくりでしょ。
こんな雑誌があった事にまずびっくりでしょ。
現場人と書いて「げんばびと」と呼びますからねw
「正確な伐倒を極める」って、山師ならジャケ買い決定です。
なにより「道具と技」っていうタイトルがストレートで良い。
週刊ジャンプみたいに、親に頼んだら間違えて赤丸ジャンプ買ってくるっていう心配ないからね。ワンピース見たかったのに知らない漫画が勢ぞろいで、ブツブツ言いながら読んでみると意外と面白くて、なんだか怒るに怒れない事態とかにならないから。
「道具と技買って来て」って親に頼んだら間違いなくこれ買ってきてくれるから。だって他に似た本無いからね。でも親もなんか買うの恥ずかしいっていうね。下手したら親もこれ読んでる息子が心配になっちゃったりしてね。
っていやいや、良い本なんですよ。日本全国の山師、世界中の林業情報が載っていて、井の中の蛙に陥りやすい、情報が閉鎖された山の中で過ごす山師にはたまらない一冊です。ま、正直山師もあまり知らない雑誌です(笑)地方の小さい本屋とかには売ってないからね。
まぁ私は頭に注射打ったタイプの山師ですから1冊持ってました。そしたらその号に知り合いの岐阜の山師が載ってて去年から宮崎で山師してるっていうね、これもなんだか運命感じちゃいます。
いつの号に載るのかはわかりませんが、その内載ります。たぶん。原稿却下されなければ。おれが不祥事おこさなければ。
こうご期待です。
あ~写真用に痩せとかなきゃな~。間に合わない時は向井理の写真でも使うかな。
あまり皆さん知らないと思います。
日本の山に沢山植えられている杉の木はどうやってできたのか。
野菜にみたいに種を蒔いて育てたのか。それとも自然に生えている杉の木を抜いて持ってきて育ててまた植えたのか…
よくよく考えてみると不思議ですよね。
今日はイマニシサンデルの白熱山師教室~杉苗編~をお送りします。
さて毎年日本の山に植えられる杉の木。
こんな感じで山にはきます。
25本ずつ束ねられています。
この「山に植えられる杉の苗」になるまで、『杉苗業者』が育てて、そしてそこから山師にバトンタッチして私達が山に植えるのです。
じゃぁ杉苗業者は野菜みたいに種から育てているのか…
みなさんどう思います??
答えは意外や意外。
「西日本と東日本で違う」が正解です。
正確には九州と九州以北かな?で違います。四国については…知りません…自分で調べて下さい。
九州以北、つまり本州では実生(みしょう)と言われる「種から」杉の苗が育てられます。こういう苗を「実生苗(みしょうなえ)」と言います。映画WOODJOBで見られる高い木に登って杉の種を採るシーン。あれは三重の林業地帯がモチーフだからこそのシーンですね。九州だったらそうはいきません。
じゃぁ九州はどうなのか。
九州は種ではなく「挿し木(さしぎ)」で苗が作られます。
山にある杉の木から枝を採り、それを土に挿し、枝から根が生えてくる事で杉の苗になります。山に生えている優秀な杉の木を選定し、その遺伝子を活用する事で優秀な杉の木を増やそうとした訳です。こうやって育てられた杉の苗は「挿し木苗」と言われます。そして「クローン苗」とも言われています。
人間に例えると、実生苗は遺伝子は似るとしても2種類の遺伝子が混じる事で発芽する訳ですから、子どもができるようなもんです。似ているけど完全に一緒では無いですよね。でも挿し木苗はその木をまんま使う訳ですから、人間の皮膚からクローンを作る様なもんなんです。全く同じと言ってもいいでしょう。
同じ杉の木でも地方によって生産方法は全く違うわけなんです。。
これはどちらが良いというのはないのですが、どちらもメリットデメリットがあります。
<挿し木苗>
優秀な遺伝子の苗ばかり使うので、生育が良く品質も向上します。山全体の木の成長も均一ですので、一度の伐採で均等な製品が得られます。ですが遺伝子が同じという事は一つの悪要因で全滅する可能性があるのです。ある病気に弱い遺伝子があった場合、その遺伝子を持つ大量の杉の木も病気にかかる恐れがあります。どちらかと言えばハイリスクハイリターン。
<実生苗>
様々な遺伝子を持つ苗ですので、成長にばらつきがあり、優秀な苗ばかりとは行きません。木は植えて30~50年経たないと成果が目に見えませんから、不良品種でも一定期間育てなくてはいけません。種からですからコストもかかります。成長した山も一本一本生育がバラバラですから、安定した製品が採れるとはいえにくい。でも遺伝子的に多様性があるので一つの病気で全滅するといった確立は低い。どちらかというとローリスクローリターンです。
実生苗と挿し木苗がどうして九州と本州で分かれているのかは、気候的な部分とその林業地の歴史、木材の特性なんかが複雑に絡まっているのだと思います。そしてあくまで一般的な話で、本州でも挿し木苗は作られていますし、九州でも実生苗は作られています。
今日の話聞いて個人的に「こっちがいい」という考えは生まれると思います。これが大事なんだと思うんです。まず知る事。じゃないと選択できませんからね。
そして次に大事なのは「どちらか」に偏るのではなく、特性を理解した上で「使い分ける事」だと思います。どちらかが良くてどちらかが悪いでは無いんです。日本人どっちかに偏るの好きですからね。どっちもチョイスできるようにしたいですよね。個人的には宮崎の渡川でも実生苗やりたいな~と思ってます。同一遺伝子ってのはやっぱり怖いですよね。
という訳で今日の講義はここまで。
またガチな奴やりましょうかね。
ん~勉強になる~~!
やっぱり男は車好き。ネット開くと買いもしないのにちょくちょく車のサイト覗いたりすると思います。
俺も時々します。
ワーゲンのサイト行ってはゴルフカブリオレいいわ~って思ったり、レンジローパーのディスカバリーみていいわ~って思ったり、中古車見ながら「お、これなら買ってもいいかな」なんて買いもしないのに上から目線で物申したり。
でもね、山師が乗るのは車と嫁さんだけじゃないんです。
プロセッサもグラップルも集材機も乗ります。
それこそ買いもしないんですけどね、いずれ来る日の為にチェックだけは申し分ないくらいしてるんです。
よく居ますよね、車にやたら詳しくて、聞きもしないのに車の話してくる奴。そんな奴に限ってたいした車乗ってないっていう事実。余計腹立ちますよね。第一いい車乗ってる奴はペラペラ喋らないもんです。昔から出来る男はブログで語るって決まってるんですよ。
という訳で昨日のトヨタブログで使ったトヨタのCM探すついでに林業機械もyoutubeで検索したりました。
昨日はこれ。
ね、マニアックでしょ。
国産フォワーダの比較っていう、昨日の水川あさみからしたら天と地の華やかさ。
因みにフォワーダっていうのは、山の中で木材を運ぶ運搬車の事です。トラックでは行けない路面の悪い場所でもこいつならスイスイ運んでくれるんです。これまでは外国産や建設機械を利用した物が多かったんですけどね、最近はようやく国産の、そして林業専用のものがでてきました。この比較はね、いいーー映像ですよ(笑)いいね!したいくらい。個人的にはトヨタのCMにも負けて無いね。
ま、流石にそれは言い過ぎだけどね。でもやっぱり思うよね~「乗りたくなるCM」大事よね~~。トヨタのCM素敵やもん。しずかちゃんが大人って。しずかちゃん迎えに来てくれるって。そりゃ買いたくなるわ。
林業もね、イワフジのフォワーダでしずかちゃんが迎え来てくれる様なCM作らなきゃですよ。「私が居ないとなにもできないでしょ」って言いながらガシャンガシャン丸太積み込んで欲しい。激萌えるわ~。そのフォワーダ買うもん。
林野庁俺に予算任せてくれたらCMプロデュースするのにな~。世界中が引っくり返るようなCM作ってみせるけど。
あ、気になるトヨタのCMは昨日のブログでw
あなたは車を買おうと思いました。
高い買い物です。悩むでしょう。
車屋さんも沢山あります。車種も沢山。悩むでしょう。
決心したあなたは、まず近くにある、そして一番ポピュラーなトヨタという車屋さんに入りました。
「いらっしゃいませーーー!!」
ドキドキワクワクしたあなたは顔を上げます。
するとそこに待っていたのは平均年齢60歳の店員さんばかり…
あなた「お年を召されたかたが多いんですね~」
店員「はい!全国に総勢7万人の社員がいる我が社は、平均年齢60歳で頑張っております!!」
あなたには違うドキドキが訪れるでしょう。
そして不安にかられ下を向くはずです。
「大丈夫かなこの会社…ベテランで良い車作ってくれそうだけど、10年後誰がメンテナンスするんだよ…」
きっとあなたはこのお店を去るでしょう。
将来性の見えない会社に人生さえも左右する(高い買い物は)任せられません。
安心して提供してくれるのであれば例え身近でなくとも、外国産の車を選ぶでしょう。
この話、「もしも」のありえない話に聞こえると思います。
実際トヨタはそんな会社じゃありません。
でもこの「もしも7万人の平均年齢が60歳だったら」って話、林業にはピッタリ当てはまるんです。
日本の林業従事者数はおよそ6万9千人、トヨタの単独従業員数(連結除く)とほぼ同じです。
そして林業従事者と平均年齢は正確には出ていないのですが60歳近いとされています。
つまり林業に限ってはトヨタの「もしもシリーズ林業バージョン」がリアルに出来てしまうのです。
これって大問題ですよね。
7万人もいるのに平均年齢60歳の会社とまず付き合おうと思いませんもん。しかもトヨタだったら会社だけど、林業は産業ですからね。一つの会社と一つの産業が同じ従事者数ってのも問題です。林業という産業が日本の産業の中で、どの位置にいるのか透けて見えてきます。
遠い国の木が国産材を押しのけ一番シェアされ、一番身近なはずの国産材が国民から遠い所にいってしまった。
この理由って林政や経済的な歴史も勿論ありますが、「従事者」っていう簡単な部分を紐解くことでも見えてくるのかなと思います。むしろ一般の人からすると、このトヨタと比べた方式の方が林業という産業のピンチさをわかって貰えると思う。
そう林業はピンチなのです。
でもね、ここ数年で見ると林業従事者数も平均年齢も横ばい、もしくは少し改善しています。
これは緑の雇用による影響が出ているおかげだと言われています。(従事者数に関しては統計の取り方が変わったからとも言われている)
でもこれはほんの一時的なもので、団塊の世代が支えている今、あと10年したら緑の雇用の分なんか吹き飛ぶくらい従事者数は減るでしょう。いくら機械化してもこの広い日本の森は数名じゃ守れないのです。
しかしね、トヨタのCM観てて思うけど、いいCM作るよね~。あんなウィットなCM林業作れないもん。
「森は大事です!!」っていうおもたーーーいCMしか作れないもん。
CMってひとつのツールであって目的ではないんだけど、でもね絶対馬鹿にならない事だと思うのよね。
林野庁は黒字の分全部広報に使ってもいいと思うのよ。そして水川あさみを山に連れてきて欲しい。吉高由里子でも可。
その際は是非うちの山で撮影お願いします<m(__)m>
宜しくです林野庁様。
流行ってますね、ファレルのHappy。
いい曲ですね。
歌詞もシンプルだしメロディーもシンプルで、ついつい口ずさんでしまう。そしてファレルがまたイカスのでついついファレル気分になってしまう。そんな感じです。
このhappyの歌詞って
「とっても幸せなんだ。幸せ感じてるならほら、手を叩こうぜ!」みたいなとってもゆるい感じのポジティブソングなんですが、まぁ元祖日本的に言うと
こんな感じでしょうか。
流石にこんなコメディーソングじゃないけどwでもファレルがこれカバーしても格好良く歌いそうだな(笑)「幸せなら肩叩こうぜall light」みたいな。
という訳でhappyのpvもいいなーと観ておりまして、浅はかな山師は思いついたんです。
これ山師バージョンでやりたいと。恋するフォーチューンクッキーをPRビデオに使うみたいな感じですね。ファレルのHappyバージョンでやりたいな~。歌詞も良いしね。山で働くの最高に幸せなんだよ!ってね、言うたりたい。ファレルみたいに格好良くね。っていうかファレルより山師の方が格好いいぜ!って全力で言いたい。そしてYOUTUBE炎上させたい。炎上するくらいパンチないとね、駄目なんですよ。炎上って言うのは注目されている証拠なんだから。
でもな~一番心配なのは山師のおっちゃん達が「幸せなら手を叩こうの方がいい」って言い出しそうなんだよな~。ファレルってなんかそりゃ!巨人の外国人選手か!?とか言いそう。
もしYOUTUBEに山師が坂本九で踊ってたら…そん時は察して下さい…はい。
観てきました!!我らがまさみ様ご出演の林業映画「WOODJOB~神去りなぁなぁ日常」。以前ブログにも書いていましたが、いよいよ公開になったので山師としてこりゃ今すぐ行かなきゃでしょって事で、早速観に行った訳なんです。
どんな映画かってのは前回のブログか、または原作「神去りなぁなぁ日常/著 三浦しをん」、それか映画の予告編でも観てもらうとして…
早速結論からいきます。
超ーーーーーーー面白かった!!最高!!絶対観た方がいい!!
まず良いのが、というよりこれが一番なんだけど、林業の描写と山村の暮らしの描写が忠実でリアル。林業の技術的なところはそりゃあアレな部分もあったけど、でも林業をやている人間の雰囲気とか現場の空気感とか、山村に住む人のニュアンスとかさじ加減とか、すっごい忠実で良かった!もうね、観てて3回泣いたもん俺。林業やってて山村に暮らしている俺としては感情移入せざるおえなかった。それぐらい林業やってる人、山村に暮らしている人が観ても面白い内容でした。素晴らしいは、矢口監督。観てて「いやいやそりゃ無いよ」って突っ込みながら観るの嫌だもんね。この映画はそれは無いです、はい。
一貫してほぼ原作通りで、あとは矢口監督の解釈で味付けされているって感じですね。キャストもぴったりだし、まさみ様は何があっても完璧として、伊藤英明がむっちゃかっこ良かった(笑)山師の俺が惚れそうになるくらい山師似あってた(笑)伊藤英明見て、山師だけど山師になろうと思ったもん(笑)いやほんと、体鍛えようと思いました。あんなイケメン山師になりたい。
主人公の勇気役もぴったりで最高の演技でした。ただ清一さんと優子さんはもっと原作通りでいって欲しかったな~。美人の優子さんが誰になるのか気になってたのよね~。
という訳で、山師がレビューする山師映画の批評としては…
星3つ!!!
これ見てもらえればわかると思います。
ね、これでもかってぐらい関連グッズ買うたったからね(笑)売店の人引いてたから。ほぼ全部買うたった。
この他にもスチールチェーンソーのキーホルダーとチェーンソー持ったキューピーちゃんも買ったからね。それはもう子どもがバッグに付けてお気に入りになっております。
この映画を見て「林業いいな。山いいな。山村暮らしいいな」ってたぶん、いやきっと思って貰えると思います。良い事も悪い事もひっくるめてそこに山と暮らしがあるっていうのがわかって貰えると思う。
初めて林業を目にする人もきっと引き込まれるはずですよ。絶対観て欲しい。新しい価値観、懐かしい価値観に出会えると思う。これで山師になりたい子ども増えるといいな~。
まぁ一番の問題は、平日昼間というのもあったのか、映画館のお客さんがほぼ100%中高年のおばさんだったという事ぐらいかな…
どんなに感動しても絶対林業やらない世代だからね(笑)
おばさん、次は息子連れて観に来て下さいね。孫でも可。
技術向上、、意識向上、社会性向上に役立つ伐木選手権について昨日書きましたが、その繋がりというかこれもあるなっていうので、チェーンソーアートについてもちょっとアップします。
チェーンソーアートっていうのは、文字通りチェーンソー一本で作品を作る芸術なのですが、意外と皆さん目にする機会ないと思います。意外とっていうか普通ないですよね(笑)
チェーンソーでするから結構大味な作品が多いとイメージしがちなんですが、実はむっちゃ緻密で芸術性半端ないんです。
ね、「うそやん!!」って言いたくなるでしょ。
あの馬なんて、ノミで掘ったみたいに緻密。東急ハンズの看板のなんて、そのままお店に飾れそう。
これも只の遊びに見えますが、でも林業の技術向上、特に社会と繋がる部分では大いに役立っていると思います。林業=チェーンソーのイメージってありますからね。なにより杉や檜を使って作る事が多いこの競技。見ている人と林業を少しでも近づけてくれると思うんです。
見て下さい、みんながん見してますよね(笑)いや、ほんとそうなるんですよ。「なにができるんだろ?」って想像して見てるだけで楽しい。こうなると出来るまで見ちゃいます。
今年俺も初めてやったんですが、まぁやるのも面白かった。そしてなんかいろいろ反省した(笑)もっとチェーンソーの使い方上手くならなくちゃなって。
こういう作品や実演の場ってもっともっと一般的になって欲しいですよね。見ている人も絶対面白いし景観も良くなる。
渡川をチェーンソーアートの村にするのもいいな~なんて結構真剣に考えたりするのでした。
ますはこれようのチェーンソー買わないとな!
昨日のブログで林業日本代表について書きましたが、先日青森で日本初の林業日本代表決定戦が開催されたのです。
まえーーーのブログにも書いた世界伐木選手権に出場するために開催されたものなんですが、日本では知名度むっちゃ低いけど、ヨーロッパでは名誉ある大会なんです。優勝したらドイツなんかじゃむっちゃ有名になるらしいです。
これはその時の映像ではないのですが、これまで世界大会に出場していた青森のチームが昨年デモンストレーションをした時の映像です。
ん~初めて出場したのが4年前?くらいだったのですが、映像で見る限りかなり上手くなっていますね。枝打ちだけなら世界の選手と張り合えるんじゃないでしょうか。やはり継続は力なりですね。なにより青森チームの素晴らしい事は、手探りながらも日本で初めて世界選手権に挑戦した事ですね。まさにパイオニア、かっちょいーーっす。
今回の日本代表を決める戦いは選抜4名が選ばれたようです。
こういうのってやっぱり自分の誇りになりますよね。これによって普段の仕事も引き締まるでしょう。技術の向上は勿論ですが、モチベーションの高さを維持する上でとっても活きてくるでしょう。なによりこの大会は安全意識が高いので、この競技するだけで日本の安全意識を飛びぬけないといけません。これも良い。安全意識の定着に繋がるでしょう。
いつかうちも出ますよ。そしていつかうちの会社から日本代表を出します!!ん~考えるだけで楽しみだな~。無理そうな事でもね、意外と目指してみると行きつくもんですよね。
一度は言われてみたいっすね、○○ジャパン。
サッカーワールドカップの日本代表23人が決まりました。
ん~いいですね、いよいよワールドカップが始まるか!って感じでワクワクします。サッカーの熱狂的エセファンとしてはワールドカップは外せない酒飲みイベントです。もうね、勝とうが負けようが飲めますからね。勝ったときなんかほんと最高に飲めちゃいます。
代表メンバー見てみなさんどういう評価だったんですかね。
ま、順当というか、これなら間違いないでしょってメンバーになったと思います。個人的に大久保呼ぶなら中村憲剛もセットで呼んでほしかったんですが、いかんせん23人というのは少ないですからね。権田抜かしてキーパー枠で中村憲剛入れて欲しかったぐらいです。
いつも言ってますが本当にこういう日本中が注目する代表戦って羨ましいです。早く山師界にも訪れて欲しいですね。
因みにいつも思うんですけど、背番号ってなんなんでしょうね。
なんか見易さ通り越してややこしくなってるパターンとかありますよね。背番号コロコロ変わる奴もいれば、やたら桁数多いやつとかもいるし。特に野球ね。9人しかポジションないのに、18番がエーズナンバーってのが意味わかんないですよね。
そのうち数字じゃなくて「イチゴ」のマークとか使われそう。あのチームのイチゴいい球投げるな…みたいなね。背番号果物にしたら女性ウケして良さそうですけどね。
そうそう、うちの会社でもユニフォーム作りたいなと思っているんです。よそに研修行くときとかに、みんな各々服着ていくんじゃなくて、チームの服揃えて望みたいですよね。仕事の時とかも、一目で「あ、あそこの会社だ!」ってわかるようにしたい。もちろん格好良いの。
そうなると背番号もありだな~と思います。
「あの10番良い伐採するな」って遠目でわかるとかっちょいーですよね。仕事にも誇りがでそうだし、背筋も伸びそう。
ルーキーはルーキーでわかる背番号とかね、話聞かなくても新人作業員ってのが見てすぐわかれば、仕事の能率や安全性は格段に上がりそう。
んーありだな~。世界初の背番号を取り入れた林業会社に、俺はなる!!その内ね!!
昨日まで書いたように、中国木材が日向に進出する事で基本的に良い事づくめです。
伐られずに困っていた山に手が入り、木材の値段は高くなり、また昔の様に山に関心が戻る。これは確かに良い事です。仕事も増えるだろうし山師としても大助かり。
でもやはり心配な事があります。
これは「中国木材が来るから」というよりも、「宮崎県内で木材需要量が増え過ぎるから」という事なんです。
つまり需要と供給のバランスが崩れる。需要に対して供給が追い付かない。これが心配なんです。
この1~2年のうちに新規に参入する大量の木材を必要とする会社がいくつもあります。これまで書いた中国木材を筆頭に、都農の木質バイオマス工場、川南の木質バイオマス工場、都城にもできますね。あと他にもあったっけ?とにかく宮崎に眠る木材を狙って沢山の企業が進出してきているんです。
これは経済的にはとっても良い事なんですが、問題は「足りるかな?」ってとこなんです。前回書いたように、中国木材が年間必要としている木材だけで、今耳川広域森林組合が生産している木材と同じ数量です。そこに既存の市場が必要としていた量も生産しなくちゃいけない。そして木質バイオマス工場が必要とする量も生産しなくちゃいけない…おいおい、ほんとうに毎年毎年生産できるのかよって感じです。
木質バイオマス工場は「いらない林地残材を下さい。曲がったC材を下さい」って言ってるけど、出せないから林地残材になっている訳であって、そんなに量だせる訳じゃないんですね。間違いなくB材、下手したらA材にも手が伸びるかもしれないでしょう。
こうなってくると起こりうる問題を上げてみましょう。
①山の木を伐りすぎてしまう。→山の荒廃
②木が足りなくて企業の撤退
③無理な供給体制構築により、林業災害(労災)の増加
④A材も燃料になりだしたら、林業(山師)の意義ってなに?魅力の低下により、後継ぎの低下、将来的な持続性の低下
んーー怖いですね~。
まずやっぱり伐りすぎになるのが怖い。
需要に答えるべく山の安定を無視して木を伐りまくっちゃうと、間違いなく山は崩れます。生態系も乱れます。木は伐ったら50年はもとに戻りませんからね。伐ってから後悔しても遅いのです。やはり県なり各自治体は、伐り過ぎない為に独自のルールを決めるべきです。そうでないと資産を私たちの代で食いつぶすどころか負の遺産を次世代に背負わせる事になるでしょう。
そしてリアルに起こりそうな、供給量確保の為に素人が木材生産現場に入り死亡事故多発。
現在想定されている木材の需要に対して、もしかすると山は耐えうるかもしれません。でも間違いなく足りないのはそれを生産する人材なんです。そう、山師が足りない。
現在でも人員は足りていません。年間の事業をこなすのがやっと。そこにどーーん!と仕事増えてもまかないきれないんです。山師はただでさえ労働災害の多い職種です。慣れた人間でさえ怪我をします。そしてこの「労災が減らない」という問題を解決していません。そこに「仕事になるから。儲かるから」と新規参入で素人が入ってきた日には労災は更に増加するでしょう。
林業の事故は怪我じゃすみませんからね。簡単に死にます。昔取った杵柄で30年ぶりに山に入る60代とか、失業中で取りあえず日雇いで来た奴とか、間違いなく怪我します。今の林業は日本の産業の中でトップクラスの労災保険率です。これ以上労災増えると更にアップさせられるかも。林業事業体は死んじゃいます。
次に木材供給が追い付かなくて企業の撤退。
これは直接的な影響は県民あまり無いかもしれませんが、やはり雇われていた人、これに合わせて事業拡大した人にとっては大きな痛手です。なによりイメージが悪い。新規事業が沢山参入したのに受け入れきれなかった宮崎県というイメージが付きますからね。今後の企業誘致にも響くでしょう。
この辺でやはり問題なのは、新規で参入してくる木質バイオマス発電の会社が林業に専門的ではないという事です。
中国木材は別です。林業専門で、林業の実情を踏まえ日向に進出してきます。伐った後の造林(植林)にも配慮があります。
ですが他の木質バイオマス発電所のオーナー企業は、基本的には林業が専門ではありません。林業がやりたいから木質バイオマス発電所を建てるんではなく、自然エネルギーの発電事業が儲かりそうだから参入しているだけです。
ここ数年、とくに東日本大震災以降自然エネルギーの発電に対する国の動き大判振る舞いでした。
<国>→木で発電したら結構高い単価で買い取ってくれる。そして今やればその高い単価のまま20年買い取ってあげるよと言っている。
<林業>→日本は木が伐られず問題になっている。山に捨てる材があるという。木の値段は安いという。
↓↓
<金持ち企業>よし!木で発電したら儲かるじゃん!!
こうなった訳なんです。木はあってもそれ伐る山師がいないとか、伐り過ぎると山がどうなるとか知らないんです。いや関係ないのかもしれませんね。下手したら20年もてばいいと思っているかもしれない。20年で投資回収して、儲けでる算段でしょうからね。
そして私が一番気にしているのは、山師の存続の部分。
仕事はそりゃあるでしょう。20年は大丈夫かも。だけど50年かけて、じいちゃん・おやじ・俺と育ててきた木が、どんなに真っ直ぐで綺麗な木をつくっても、最終的に薪(燃料)になってものの数分で燃やされて一瞬の為のエネルギーになるのであったら、それって山師の技術って必要なのかなと思うんです。子どもたちに「山師いいぞ!」って本当に言えるのかな、薪作りたい子どもっているのかなって思うんです。
燃えればいいのなら技術はいりません。山師もいらないでしょう。ただ生産すればいいのなら工場と一緒。なかなか「将来は工場に勤務したい!」って子いませんよね。木質バイオマスは林業にとって大事な引き出しですが、本当の意味で持続とはなんなのかを考えた上で、段階的に取り入れたいものです。
とにかく動き出した訳ですから、今ここで後悔したって遅い訳です。今必要なのは、これから起こる事をどこまで想定して先手を打っていくのか。20年後に「想定外でした」っていうのは通じないのです。逆に想定内で先手を打っていけたら、宮崎は間違いなく日本の林業をひっぱるリーダーとなるでしょう。
まずすべきと事は、木を伐り過ぎない宮崎独自の条例を作る事。
そして宮崎県民はどんな山を将来残したいのかを考える事。なんだと思います。
中国木材が「宮崎に進出して良かった」と思わせるような動きを見せつけてやりましょうよ。
いずれにしてもピンチはチャンス。世界に林業王国宮崎をぶち込んでやりましょう。
なぜ中国木材が来ると宮崎県北部の景気が上がるのか。
それには3つの理由があります。
①中国木材が大量の木材を必要としている。
②県北部には「うちの山を伐りたい」と思っている山主が沢山いる。
③山主は「大規模に持っている山主が数名」ではなく、「小規模に持っている山主が大勢」というのが山主の仕組み
④やっぱり天領うどんが好き
つまり需要と供給のバランスが一致するんですね。
中国木材は年間30万立方の木材を必要としています。
現在、耳川広域森林組合(日向・美郷・諸塚・椎葉を統括する森林組合)が年間生産しているのが30万立方。つまり現在耳川広域森林組合で生産している木材は全部中国木材に持っていかないと足りないんですね。勿論他の業者も今まで通り木材は欲しいんです。という事は木材は足りなくなるんですね。もっともっと木を伐って下さい!となる。そうするとこれまで伐っても安いからと敬遠していた山主もこれをけいきに持ち山を伐ろうかとなる。
そうなると山主にお金が入る。そして山主というのは山にいるのが普通ではなく、現在街に住んでいる山主も大勢いらっしゃいます。つまり山に住んでいる人も街に住んでいる人も山持っている人は儲かる訳なんです。
ここで大事なのが、木材の買い取り値段です。
既存の市場通りでは山主の利益はほんの少しです。
でも中国木材は一定の買い取り単価を設定しています。それも現在の市場価格より高めの単価で。そしてその欲しがっている木材と言うのが、B材・C材と言われる曲りの入った木材なので、これまで安くで売られていたものが高くで買ってもらえるようになるんですね。実際山で出す材はまっすぐなA材よりも曲がったB材の方が多いのが現状です。最近は手入れ不足の山が多いので尚更です。
じゃぁこれまでしっかり手入れしてきたA材の山は意味がなくなるのか。それは違うと思ってます。
いくら中国木材がB材が欲しいと言っても、実際足りなかったり選別の手間を省きたいからという理由でA材も沢山流れると思います。そうなると市場に出るA材も減ってくる訳です。そうなると競合してA材も吊られて高くなる可能性は大です。というかこれを一番期待しています。
つまり「山主は中国木材が来ると儲かりだす!」かもしれないと言う訳ですね。私は間違いなく今よりかは儲かりだすと思います。だって今が安すぎますからね。
沢山の人が山主として県内各地に住んでいる訳ですから、その人たちが多少の金額でも増収するというのは大きな経済効果を生むでしょう。浮いたそのお金で寿司食いいったり、高い酒買ったり、車買ったり家買ったりするかもしれないんです。そうなると間違いなく県北部、いや宮崎県内の景気は良くなるでしょう。
さてさて結構良い事づくめで書きました中国木材編。
でも心配なことが無い訳でもありません。これはもの凄く将来的な事だし、杞憂に終わるかもしれない事なんだけど、でも宮崎県民にとっては知っておきたい大事な事があるんです。
それはまた明日。
つづく。
どうして宮崎県と日向市は中国木材に来てほしかったのか。
それは簡単ですね。税収が半端なく上がるから。
そして雇用も生む。消費も生む。
山の木を伐りたいけど金が無くて木が伐れない行政に代わって、金を持った企業が伐ってくれる。とにかく経済効果半端ない。だから来てほしかったんです。
大企業がその地域を支えているっていうパターン宮崎には多いですよね。
延岡市と旭化成、日南市と王子製紙。
どちらもその市イコールの企業になっています。
つまり日向市=中国木材ができあがる訳なんです。
港の底上げに何百億円ってお金がかかったんでしょうが、そんなのすぐ取り戻すよって感じだったんでしょう。私もそう思います。たぶん日向の景気、いや県北部の景気は一気に上がると思います。
ではなぜ中国木材が来たら県北部の景気が良くなるのか。
それはまた明日。
つづく。
じゃぁなんでそんなでっかい木材会社が、宮崎の日向という土地を選んだのか。
それには3つ理由があります。
①中国木材の製材品が外材から国産材へ移行してきている
②宮崎の県北部は宝(杉)の山である
③細島港という立派な港がある
④天領うどんと不二かつが美味い
はい、3つと言ったので、4つ目は無視してもいいです。大事な所ですけど。
まず①の国産材への移行という点。
これまで中国木材は外材を加工して柱を作ってきました。だけど外材は年々手に入りにくくなっています。何故かと言うと、外国では木が無くなっているからなんです。伐りすぎちゃって足りなくなってる。だから自国の環境と産業を守るために、輸出制限なんかが掛けられだしたんですね。そうなると中国木材は安定して製材品を作れない。原料の値段も高くなってきている。そうなると目が行くのは、余って行き場をなくした日本の杉だったんです。安くて安定して手に入りそうな日本の杉。これを活かして製材品を作ろうってなったんですね。
まぁ実際は安定して供給できず、そのくせ高い日本の杉だったので外材にシフトした経緯があるんですが、それが状況が変わってきたと言う訳ですね。
じゃぁ場所はどこがいいのか。その時にまず目が行くのは日本で一番杉丸太を生産している宮崎に目が行くのは必然でしょう。そして県北部は大きい製材工場が無いので、競合もしにくい。なにより流域面積が大きいので、沢山の杉が眠っている。
尚且つ海にも面していて船で直付できる港もある。そうなるとやはり日向に作ろうとなるのは必然だったのかなと思います。
でも実は細島港は中国木材の船が入るには港が浅かったんです。だけど県と日向市はどうしても来てほしいので予算組んで港の底上げをした。中国木材の大型船が入るように。
なぜそこまでして中国木材に来てほしかったのか。
それはまた明日にでも。
つづく。
「中国木材、日向に進出!」ってニュースが宮崎を駆け回って久しいですが、ようやく今年8月から段階的に稼働を始めるみたいです。
最初の頃はみんな中国木材の事知らないんで、「え?中国の企業が進出してくるの??大丈夫それ?」みたいな感じでした。
ま、今もほとんどの人はそう思っているかもしれませんね。
なので良い機会ですので宮崎に住む山師的目線で、分かりやすく中国木材の宮崎(日向)進出について書いてみたいと思います。宮崎人は要チェックです。
と言う訳で中国木材とは中国の企業ではなく、広島県呉市に本社を置く日本最大の集成材加工会社の事を中国木材と言うんですね。「日本の中国地方にある木材会社で中国木材」と思ってもらえれば分かりやすいと思います。
規模は日本最大と書きましたが、もう日本で№1の規模を誇る木材会社だと思っていいですね。北米から船で直接自社工場に持って来て製材するという超豪腕な手法で、米松(アメリカ産松)の50%は中国木材が輸入しているとされています。そしてそこから作られた製材品も日本でトップシェアされ、3軒に1軒は中国木材の製材品を使って作られているんです。昨年の売上高723億円で、日本林業界のモンスター企業、それが中国木材なんです。
そしてその中国木材が日本中から目を付けたのが、日向細島という訳なんですね。
と言う訳で池上たけしが説明する中国木材編。この後何回かに分けて書きますので、メモしながら読んでくださいね。そして会社で知ったような口で話ちゃって下さい。
明日は「何で日向なのか」ってところを話します。
つづく。
昨日鯉のぼりについて書いたので、折角なんで5月3日に地元渡川でやった「渡川春の鯉のぼり祭り」について書こうと思います。
これは地元の小学校が閉校した事で、地域住民が集まる機会が減る事を危惧して、仲間たちと「住民の集まる機会を作ろう!」とお祭りを始めた事がきっかけで、今年で4回目となります。
別に集まって飲み方するだけでもいいんですけどね、でも折角だからもっと渡川を好きになるようなイベントも一緒にしようよって事で、地域に眠っている鯉のぼりを集めて、そしてその鯉のぼりの下ウォークラリーをしたりスポーツやったりカラオケしたりやって最終的に宴会やってます。これは必須ですからね。
今年は渡川小学校跡地を会場に、ウォークラリーをやったり、プールを使って魚釣りやったりと大盛り上がりでした。
370人くらいの集落に、地域内外合わせて200名以上の人間が集まるって結構凄いですよね。
そして今年は九州じゃらんに載り、当日もテレビ局が3社取材に来るなどなど注目度大の活動なんです。地域づくりを若者中心でやっている所って珍しいみたいで(地域づくり=年配が多いみたい)結構取材もされるんですよ。
こんな感じでね、素敵でしょ。
渡川の自然の中を家族で歩くと、新しい発見があるんです。
途中で駒打ちやったりね。
消火栓の使い方を教えるアトラクションがあったりね。これも地元の若い現役消防団が教えるっていうね、かなり素敵だと思うのよね。
地域を支える人間っていうのは老若男女関係無くって、誰でもいいからできる事をやればいいと思うんだよね。
特別な事じゃなくって当たり前のことをやればいいと思う。困っている人、困っている状況があるのなら黙って助けるのが人間の自然な姿だと思うんです。
なにより自然にやる事ってすがすがしいし、無理がないし自分も楽しい。これって林業も同じだと思うんです。
最近の林業は地域とどこか離れて行っている気がするんです。伐採して終わり。あと知らないよ、みたいな。
そうじゃなくて、その山の麓に住んでいる人が欲しい山は何なのか、山師にして欲しい仕事はなんなのか、これを疎かにしていたら持続的な林業はできないと思うんです。山が持続しないと山師も仕事ありませんからね。
地域と暮らす、地域に生きる。これって山師の大事な要素だと思うんです。山の中の仕事だけが山師の仕事じゃない。
また来年もやりますよ、鯉のぼり祭り。
地域の笑顔を守ることは山師の使命でもあるんです。
5月5日は子どもの日。
こどもの日と言えば鯉のぼりですね。
先日もアップしましたが子どもと一緒に皮を剥いだ鯉のぼり用の杉の竿をようやく立てました。そしてようやく鯉のぼりが上がりました。
忙しくてなかなか上げてやれなくて申し訳なかったんですが、上がった姿をみて子どもも喜んでおりました。子ども鯉のぼり好きよね~。俺あんなに好きだったかな~?
去年までは竹を取ってきてやってたんですが、竹は1年でダメになりますからね。今年は杉取ってきて、もう来年も再来年ももたせてやろうと企んでいます。だって面倒くさいから…ま、問題は滑車がもつかなんだけどね。
子どももね、自分で皮を剥いだ木で鯉のぼりが上がっていると、なんか違うと思うんですよ。ちょっとでも関わったものですからね、なんか想いの入れ方が違ってくると思うんです。
ま、そんなには無いでしょうがね、多少でもあればいいなと思ってます。
鯉のぼりって上げてある鯉のぼりに意味があるんじゃなくて、子どもの為に苦労して鯉のぼりを上げてやろうっていう親の気持ちに意味があるんだろうなって思います。そこに子どもへの愛があるんですよね。鯉のぼりって子どもへの愛の象徴なんです。
世界卓球開幕しましたね。
もうカスミン強すぎて超萌えるっす。
これまで卓球ってテレビで放送ってされてきませんでした。
されてもBSとかCSとかのみ。地上波で放送されるのなんて極まれなんです。
でも最近YOUTUBEとかで観れるようになりました。便利ですね。助かる。
宮崎なんかじゃ絶対観れないですからね、ユーツベ様様です。
マニアックなスポーツもこうやってテレビで放送されると一気に距離縮まりますよね。特に今の日本卓球界は男子女子とも強くてルックスも良いタレント揃い?(全員ではないけどw)なので、興味なかった人も観てて楽しいと思います。
と言う訳でね、まぁ俺が言いそうなことは大体わかると思うんですが、あれだね、林業もやって欲しいよねテレビで。
世界伐木選手権でもいいからやって欲しいね。贅沢言わないから深夜枠でもいい。
そうしたらね、結構みんな観てて面白いと思うのよ。そして興味も出てくると思う。
「昨日の世界伐木選手権観た?あれ何気に面白いよね」
って次の日の学校で話されるくらいならないとね、日本林業の未来はないんですよ。多分。
前回ここにも書いた飫肥杉を世界に持って行こうとしているプロジェクト。
そのプロジェクトでクラウドファウンディングfaavo宮崎を使って投資の募集があったのですが、私も初投資で1万円このプロジェクトに投資していたんです。
そしたら先日お返しの品が送ってきました!
いやーーん素敵!
obisugidesignの飫肥杉製ぐい飲みも付いてる!飫肥杉の割り箸も付いてるし、飫肥杉マニアとしてはたまりませんな。
九州パンケーキと南いちご園の苺コンポートも家族が喜んで嬉しいし。
こういうクラウドファウンディング使って何かにチャレンジするっていうのもいいよね~。
その内、うちも使ってやろうと思っているんです。
達成をきっかけに、動き出す事があると思うんですよね。
「フォレスターは沢山の引き出しを持つことだ」ってスイスのフォレスターロルフに教えてもらいました。
納得です。
山から得るお金、山に入れるお金は木を売った値段だけでも無く。補助金だけでも無いんです。アイデア次第でいろんな方法があるんですよね。
引き出しは一つじゃない。
酒を飲むコップもガラスだけじゃないんです。
あーこのぐい飲み使うの勿体ないな~取りあえず飾っとこw
なぜ山師が出張をするのか…
答えは簡単。
『酒が飲みたいから!』
これです。これしかない!
と言う訳で今回ももちろん、月曜日懇親会&うったちお神酒で宴会。2日目だりやめで宴会。3日目打ち上げで宴会と飲まない日はありませんでした。まぁこうなるよね。予定通り。
でもこれが仲間意識を生んで、次の日の作業にも繋がると思うんです。普段の飲み方だけじゃ語り合えない事も、こんな日だからこそ語り合えたりしてね。多少喧嘩してりしても、それはそれで結果オーライなんです。
今回は若い世代、新しい価値観を持った人間と飲めましたからね。更に効果があったと思います。
ニュージェネレーションを受け入れるのか、反発するのかは既存であるベテランの器にかかっています。ベテランの器次第で料理の美味しさも変わってくるんです。
山師には残業があるんです。それが飲み方。
飲み方が残業の山師。
いいのかな?悪いのかな?(笑)
前日に作業を完了させたので、普通ならそのまま帰るのが一般的でしょうが、うちはそんな温い会社じゃありません。
予定より作業が早く終わったんですから、そりゃ頑張ったご褒美に飲み方するでしょ。そりゃあもう一泊決定でしょ。
と言う訳でこの日はお借りした宿舎を綺麗に掃除して撤収するというのが今日の業務でした。
でもね、折角三股まで来たんです。この空いた時間を有効活用しなきゃ勿体ないですよね。なので事業部長にお願いして総合農林の取り組みを見せて頂きました。
今日は「作業員全員で視察」これもやりたかった事。この先行投資が必ず意味を成してくるんです。
まずはドイツ式のかまぼこ型の林業専用作業道路。
日本の林道とは違い、作業のしやすさや持続性が緻密に考えられている林業の為の道路です。道路がかまぼこ型にアーチ状になっていて、雨水等の水の流れが計算されているんですね。だから道が傷みにくい。ま、まだ試験段階ですが独自に道づくりをやっていきたいうちとしては、とっても参考になりました。
そして農業用トラクターにアタッチメントで取り付けられる集材機械。
これもまず日本では見ないので興味深々。
そして育成木施業と列状間伐の視察。
列状間伐はうちの地域ではあまり見ないので興味深々。
そしてスイスやドイツでは一般的になってきた育成木施業についてもお話を聞けました。環境と生産が一体となった考え方に、みんな納得と感心の表情。新しい価値観に触れる瞬間です。
そしてグラップル付きのフォワーダーがあったので作業員の要望でそれも拝見。
こういうの見ると買え買え言うのよね(笑)便利だから。でも確かに便利。
と言う訳で念願の作業員連れての総合農林視察もでき、大満足の出張となった訳です。
出張がある林業会社だったり、作業員みんなで視察にいく林業会社ってのはなかなか無いんですが、でもそういう「当たり前」っていうのは全く気にしていません。そんな当たり前は守るほどのもんじゃないですよね。この「新しい当たりまえ」を自分たちで築いていくことが、新しいスタンダードを生むんだと思います。
簡単な事じゃないですけどね。でもやらなければ進まないし、意外とやってみれば簡単だったりするんです。
明日は番外編。
まだまだつづく。
さてさてやっと作業の話をしたいと思います。
今回の作業は切り捨て間伐。
面積は内緒ですが、まぁ切り捨ての面積では丁度良いくらいでしょうか。
今回うちの作業員が4名だったのですが、折角の機会だしうちの作業員も作業に同行させてくれと総合農林からお願いがありましたので、うちとしても良い機会ですし計7名で作業となりました。
うちの作業員も普段人に教える機会というのはあまり無く、ましてや若い人材と仕事をするというのもあまりないので、人材育成をしていきたいうちとしては、人材教育のスキルアップに繋がると思ったんです。
総合農林から参加した3名は経験年数も3年程度と浅く、現場経験値もあまり無かったのですが、でも基礎はしっかりしているので、一緒に仕事をしていて安心感がありました。なにより真剣に取り組むし、一生懸命仕事をするのでうちの作業員もびっくり。
普段若くてまじめに山仕事に取り組む人間を、いっぺんに3人も見ませんからね(笑)そりゃあ感動しておりました。作業中悪いところあったら怒っていいって伝えてたんですが、もう素直すぎて怒るんじゃなくて教えたくなるって言ってました。なるほどね~人間の一生懸命さってそういう効果も生むのね。
うちの仕事が彼らの役にたったかはわかりませんが、良くも悪くも一つの目安にはなったのかなと思います。
なによりうちとしてはかなり良かった。悪いとこ一個も無かったな。俺自身としては風邪が悪かったくらい。振り返って書いてる今も治らないし…日頃の行いですな。
と言う訳で作業達成を祝ってみんなでパチリ。
俺、山師写真って好きなんですよ。
ね、良い写真でしょ。
若手もベテランも、チェーンソー防護ズボンに防護ブーツに身を包み、安全に配慮してしっかり作業する。
こういう姿って理想ですよね。こういう会社が作りたいな~と思うんです。彼ら3人、みんなうちで雇いたい(笑)
と言う訳で山師の出張、明日で最後。
あ、もちろんこの後は打ち上げでした。飲むまでが山師の仕事です。
つづく。
と言う訳で始まった林業出張。
今回の目的はいろいろあったんだけども、「正確な作業を遂行する」という一番の目的を除くと、次に大事だったのは「作業員への共有」だったのかなと思う。
普段自分が見聞きして良いと思ったもの、活かしたいと思ったものは作業員に話をしたり、またはやってみせたり、購入したりやっているんだけども、でも共有というにはどこか物足りなさがあったんです。
作業員からすると、親方のフィルター通ってますからね。少し脚色もあるかもしれないし、実際に自分が見た訳じゃないから、鵜呑みにできない事ってあったと思うんです。
でも今回実際に見て、聞いて、体験してもらって、胃に残ってたものが一気に消化したように見えました。
やっぱり何事も実体験に勝るもの無しです。
作業員が感動していたのがこれ。
作業員専用の整備室。
ここでいつでも機械整備、道具のメンテナンスができる。
そして作業員専用のロッカールーム。
もちろん杉で作ってます。
日本の会社でここまで作業員に配慮した会社はありません。
基本的になんでも個人負担で、経済的にも精神的にも個人でまかなう事が常態化している日本では、本当に衝撃的だと思います。
新しい価値観に触れ、そしてそれを空論ではなく実践している所を見て、しっかりと影響を受けたようでした。
そして私が日頃言っている事、やっている事への理解も深まったようです。
「たけし、これ作れ」って言ってましたからね(笑)ええ、作りますとも。こういう要望が作業員から上がってくる事は、親方としてとっても嬉しい事です。
日本の山師は、まだまだ学ぶことが沢山あります。
仕事に誇りを持つことは大事ですが、それにあぐらをかく事は停滞を意味します。停滞では現状維持すらできません。守りたいものがあるのならチャレンジして行かなければならないのです。
誇りに思う山師の仕事を世界中で誇れるようにしたい。
それはできるかできないかではなく、やるかやらないかなのです。
明日はいよいよ作業編です。
つづく。
こんばんわ、森進一です。
ながらくブログをストップしておりました。
「お、とうとう始まったか?」と思ってたあなた。いやいや、まだ終わっていませんよ。書きまっせブログ。当たりが出るまで書きます。
というのも月曜日から長期出張という名の激ハードな泊まり込み作業に行っておりまして、そしてハードな業務をこなさなくちゃいけないのに一日目から風邪をひきまして、昼は業務、夜は飲み方でダウンで完全にブログストップしておりました。あれ、風邪関係ないな(笑)
そう今日は5月2日金曜日なのでございます。
今回なかなか良い、というかかなり充実した出張作業となりましたので、振り返り日記でも書いてみようと思います。
まずこの日4月28日月曜日、私たちはとある林業会社の切り捨て間伐の作業に、作業員(私含め)4名で宮崎県三股町に来ました。
ここに『総合農林』という東京に本社を構える素敵な林業会社があります。そしてこの地で2200ヘクタールという自社林を使い、持続可能な森づくりをしようとチャレンジしている、素晴らしい会社でもあります。
今回は作業を委託されまして、作業員総出でやってきた訳です。
ここには外部からの人間が泊まり込みできるよう、倉庫を改修して宿泊施設があります。
ね、素敵でしょ。
『総飫肥杉造り』
全部自社林の杉を含めた、宮崎県産の飫肥杉でできています。
柔らかい特性を持つ杉だけあって、とっても部屋の中に暖かみがあって柔らかい。とっても過ごしやすいんです。
もうこれにはうちの作業員も感動!!
これまでこういう取り組みをしている林業会社に会ったことない彼らは、素直に感動しておりました。うちの作業員は親方が新しもん好きの変態山師ですからね。おっさんの割には結構新しい考えに耐性があるんです。
と言う訳でこの素敵な飫肥杉ハウスを拠点に、約1週間の仕事がスタートした訳なんです。
つづく。
はい、という訳で迷える山師が取りあえず行きついた燃料缶がこれ↓
OPUTIMUSU(オプティマス)の燃料缶、1,5L。
これなんです。見た目もいいでしょ。
使用感は…
まだ使ってないのでわからない(笑)とりあえず持った感じは軽い!丈夫!意外とコンパクト!
またどうだったのかはまとめを書きますね。
やばい、仕事行かなきゃ!送れちゃう!
いつも仕事の時に必須なのが燃料。
燃料にもいろいろあるし、それこそいろいろ使うんですが、実は山師が一番使う燃料というのはガソリンではなく、「混合油」なんです。
普通の人、街で普通に生活している人は混合油なんて、存在すら知らないと思います。(なんか山で生活している人が普通じゃないみたいですがw)
混合油ってのはガソリンにエンジンオイルを50:1や25:1で混ぜたものでして、色は(オイルの色にもよりますが)もの凄い青色をしています。もう真っ青。ハワイアンブルーの原液みたいな感じ。
混ぜるオイルが青色だから青なんですが、これはガソリンと間違えないように青色のオイルを使っているようです。ガソリンで動くエンジンに混合油を入れたら(逆もしかり)壊れちゃうんです。下手したら火事になります。
そしてこの混合油でチェーンソーや草刈り機を動かしています。
もう使わない日は無いというくらい山師は混合油を使う訳ですが、じゃぁどうやって山で持ち歩いているのかというと、「ペットボトルの空き容器に入れて持ち歩く」がごく一般的なんです。
もちろんガソリンスタンドでは携行缶と言われる鉄でできた容器に入れてもらいます。というか法律でペットボトルには入れてもらえません。
でも車から降りて、山の中で作業するとき。リュックに燃料を入れて動かなければいけない時、その時は軽くて使い易い2Lのペットボトルがどうしても便利なんです。
本当はいけないんです。
ペットボトルは燃料の膨張に弱いですからね。ずっと使っていると割れて燃料が漏れてきます。そして元々はジュースの容器ですからね。「あ、青いジュースだ!」って子どもたちが飲んでしまうかもしれない。だから専用の燃料入れに入れる必要があるんです。
でもこれがいいの無いんですよ!ホント無い!
2L入って、頑丈な容器に入っていて、軽くて使い易いもの。ネットで探せば大概のものは見つかる時代に、こればっかりは見つかりませんでした。だからずっとウズウズしてたんですよ、煮えきらなくて。宝探しで、いつまでも「番号1」が見つからない時並みにもどかしい、そんな状態が数年続いていました。なんか無いかなと。
そこで山師仲間から紹介して貰った商品がこれ。
↓
あーーん、長くなったので続きは明日
環太平洋なんとかかんとか…
ここ数年世間を賑わしておりますね。TPP
最初の頃は「農業者、そして国民としてなんなのか理解しとかなきゃな」って関心高かったんですが、正直最近は全然ピンと来てません。
農業やってる俺がそうなんだから、大多数の農業やってない人間はもっとピンと来てないと思うんですよ。「正直どっちでもいい」って感じだと思います。むしろTPPで食いもんやすくなんなら全然OKと思っているでしょう、なにが問題なの?って。
個人的にTPPが賛成とか反対とかって難しい所なんですが、いっつもテレビ見てて疑問に感じるのは「反対している人達の本気度」です。
農協や生産者団体がよく「断固反対です!」って言ってるけど、なんかいまいち本気っぷりを感じないんですよね。本気で嫌ならデモでもストライキでもやればいい。ほんとに危機感感じているんならもっと本気度を見せないと、結局長いものに巻かれちゃいますよほんと。
日本国民に「あ、本気(まじ)で困るんだな。」って思わせないと。メディアで言うほどみんなあんま興味ないんだから。
第一反対理由が駄目ですよね。
「農業が壊滅する」
って壊滅したらなんでいけないのかを言ってない。このフレーズじゃ農業関係者の所得がなくなるってだけの、いわゆる「個人的な話」にしか聞こえないから、一般の人はもの凄い他人事なんです。
もう一つ付け加えるなら、政治家の発言を鵜呑みにしている反対団体も相当ビッチだなと思います。
TPP交渉の段階の時に「選挙の時と約束が違う!」と怒ってましたよね。予想外の展開だ!的に。
いやいやいや、その時点で危機感ウスウスなんです。選挙の約束なんてただの口約束ですからね。選挙で約束したからってあぐらかいてちゃ甘いんですよ。
「なんもしないから」って男ほど絶対なんかしますからね。それにのこのこホテルまでついて行って「話と違う」って言ったってもう遅いんです。そんなウスウスのコンドーム持ってても、すぐ破れちゃいますよ。しかもそのコンドームもアメリカ産だったりしてね。結局掌の上で踊っているだけなんです。
個人的にはなったらなったで農業関係者は「チャンス!」と思わないと思ってます。どうどうと海外に乗り込めるんですからね、チャンスですよ。
自分の作っている作物に自信があるんだったら、世界に売り込めばいいじゃないですか。これが日本の品質だ!って示せばいい。海外産に日本の食卓占められる心配するより、海外の食卓を日本産で埋め尽くしてやろう!って考える方がより建設的です。とくにうちみたいな小規模生産農家は大量生産の海外産と競合しない訳ですから、少ない事の強みをいかせばいいと思うんです。
ほんとにね、ほんとにTPPが嫌なら世間にこう言うんですよ。
「TPPになるとAKBも輸出されます」って。「まゆゆアメリカ人に食べられちゃいます」って。そしたらね、日本国民必死になりますよ。そりゃ反対だ!って。それくらい機転利かせていかないと結局長いものに巻かれるんです。
TPP交渉にAKBを輸出品目に入れる…
どうだろ。むしろアメリカの方が必死になったりしてねw
長男2歳と次男5か月の為に鯉のぼりを上げようと、山に伐っていたヒノキの木を家に持って帰ってきて木の皮を剥いで準備をしていた所…
「なにやってるの?」と子どもたちが来ました。
うちはなんでも「やらせてみる」山元五十六式なので、やってみる?とやらせてみたんです。
5歳のお姉ちゃんはいつも何かとさせられているので上手。林業女子のサラブレッドと化しています。
そして弟のさんぽ。
まださすがに2歳なので上手くはできませんが、フットワークの良い彼はいい山師になるでしょう。
ま、別に子どもに「山師になってほしい!」とは思っていないんですよ。
人に迷惑かけない仕事であったなら、やりたいことやって欲しい。
でもやっぱり「生きる力」っていうのは身に着けておいて欲しいなとは思っています。
食べる事、住む事、生きる事を最低限自分でできる能力。今の便利な世の中が破たんしても、自分たちで生きていける能力。厳しい世の中にでても乗り越えられる心の強さ。そういうのをこの田舎暮らし、そして自然の中から無理なく学んでいって欲しいなと思います。
「刃物は危ないから」と大人が危険を排除するんじゃなくて、「刃物は危ないからきちんとした使い方を教える」っていう事のほうが大事だと思うんです。ずっと守ってあげられる訳じゃありませんからね。子どもたちが困難に立ち向かった時に、自分の力で乗り越えられる「生きる力」を教えるのが大人の役目だと思うんです。
まずは「楽しむ事」。
遊び感覚で自然に触れる。遊び感覚でお手伝いをする。そして気が付いたら当たり前にできるようになる。パパ助かる。1人の労働力確保。んーーー良いですね~(笑)
付け加えるなら、子どもに山師になって欲しい訳じゃないけど、「パパみたいに山師やりたい」って自分の子どもが言うくらいじゃないと、よその若い人材なんて入ってこないと思ってます。
自分の子どもに楽しさを伝えられないようじゃ、世間の子どもに林業の楽しさを教えるのなんて夢のまた夢ですからね。
「お手伝いが林業を救う」
あながち嘘じゃないですね(笑)
みなさん気にする方でしょうか?占い。
「今日めざまし占いで〇〇座が一位だった!」って喜んでる人たまにいますよね。
私は全く興味無いので、「よ~覚えとるわ」といつも冷ややかに感心してます。
勿論私も観る事はあるんですよ。
「お、さそり座一位じゃん」って少しテンション上がります。でも大体3秒後にはその事忘れてる。「今日は〇〇すると良いでしょう」なんて言われても、その事に気を付けて行動なんか絶対しないですからね。第一何て言われたか覚えてないし。だから意味ないから占いって興味無いんです。「今日は占い観ていて良かったな」って思った事一度も無いし。
まぁこれは私の場合でして、占いが凄く人生の役にたっている人もいるんでしょう。それでね、モチベーション上がればいいと思いますよ。信じる者があるっていうのは良い事です。なんか上から目線ですが。すいません。
因みに今日は「価値観の合わない人に出会っても慌てず行動しよう!」でした。
田舎で価値観会う奴と出会う事の方が慌てるっていうね。基本的に価値観ばっちり合う人なんか山にはいませんからね。今更慌てません。
というか人生で自分と価値観ばっちり合う人なんかそうそういませんよね。一番仲の良い友達とも趣味なんか全然合いませんし、共通の価値観なんて極一部です。つまり何か一点だけ繋がれば友達になれるんですよね。大事なのは自分の価値観を保持する事より、相手の価値観を受け入れる事だと思います。勿論自分の確固たる価値観を持つことは大事な事ですが、意外と大事に守るほどの事では無かったりする事結構あります。自分の価値観に固執している人ほど見苦しいものはないですもんね。
築いてきた価値観を一度全て壊してみる。無かった事にしてみる。そうすると新しい道が開けたり、更に自分の価値観の成長、または新しいネクストステージの価値観が生まれるかもしれません。というかそう思っています。私はガチガチの価値ラーでしたので、やばいと思って少しずつそうしてきました。
この世に本当に大事な事っていうのは、ほんの少しです。自分が思っている大事な事っていうのは意外とどうでも良かったりします。
だからね、たまにはめざまし占いの言う事に身を任せて一日を過ごしてみるのもいいかもしれません。
ま、俺は覚えてないけどw
うちの作業員が「占いでこう言ってたんで」って訳の分からん事してたら間違いなく怒るけどw
今日は価値観の違う人に会っても慌てず騒がず抱きしめてやりたいと思います。
そもそも何で山師に高いカメラが必要なのか。
ほら、朝一でブログ用に撮った事務所前のなんのことないモミジでさえ綺麗に撮れる。
このカメラで本質どころか盛りに盛って、山の魅力を伝えていきますよ!
Sonyのカメラのいいとこは脚色気味に鮮やかな写りらしいですから。脚色山師にピッタリ(笑)
買うたりましたよ、キャメラ。
届きました!
日本全国スギダラケ倶楽部の会員証。杉のストラップが会員証なんです。可愛いでしょ。
私の№は01247
通販の電話番号みたいなナンバーでした。
いやーぶっちゃけようやくなんですよ、届いたの。
俺が入会希望のメールしたのが東日本大震災が発生した年だから約3年前?もう入会できないもんだと思ってたもん(笑)よかった、忘れられてなくて。
しかしこの会員証、もちろん杉で出来ているのですが、その杉は北海道の道南杉みたいです。北海道ってカラマツのイメージだったのでなんだか意外でした。寒いのに結構目が粗いしね。
そしてこのスギダラケ倶楽部の中心メンバーの方って、オフィス用品を扱う内田洋行の方や、デザイナーの方や公務員の方など、ガチで林業の人達じゃないんです。これも意外、そして嬉しいですよねそういうの。
本当はね、林業関係者自身が楽しく、そしてアイデアを活かして自主的に行動しなくちゃいけないんですけどね、でも誰がやったっていいんです。誰が盛り上げたっていい。ようは「やるか、やらないか」だけなんですよね大事なのって。
この「やる」倶楽部にようやく入会が認められました、自称なんちゃって「やる風」山師。
宮崎の山林現場代表として気合い入れていきたいと思いまスギ。
昨日の世界の車窓から②でお届けできなかった、運転席から見たプロセッサ稼働映像。入手しましたよ。もう、重機揺れる中で撮影するのほんと大変だった。お蔭で仕事がおして夕方むっちゃ大変でした。
と言う訳で早速どうぞ。
指動かしているところも恥ずかしながら撮ってみました。いい指使いしてるわ。って、いえいえ、操縦は私ですの全然下手くそです。ベテランオペレーターはもっと動きいいです。
と言う訳で番外編。
番外編の方が本編よりいいっていうねw
こんにちは、世界の車窓から。
今日は林業機械「プロセッサ」の中からお送りしております。
見て下さいこの景色。
グラップル同様、鉄格子に守られものものしくガードされております。
見えるのは集められた木、木、木、木。
これ全部の枝を払い、長さを計り正確に切り、市場に出せる綺麗な丸太にするのがこの機械の仕事なのです。
では操縦席のご説明。
グラップル同様、両手両足に加え、プロセッサは握ったレバーの両手の指5本、併せて10本全て使うのです。初めて使う時は軽くパニックになります。もう、まさにガンダムを運転しているような気分。
因みに指を使うレバーはこんな感じ。
親指は上にある銀のボタン。
そして人差し指、中指、薬指を使って黒い3つのボタンを押します。
操作している姿は、もうさながら加藤鷹。この指さばき見たら女性はメロメロです。
と言う訳で稼働映像も載せようと思ったら上手く取れてなかった…
またチャンスあったら載せますね。
と言う訳で林業が知的肉体労働だというのが少しお分かり頂けたかと思います。
自然の声、機械の声、人の声と対話するのが林業なのです。
世界の車窓から林業編。
次は何にしよう…
リクエストお待ちしてます!
今日はグラップルの中からお送りしております。世界の車窓から。
見て下さいこの景色…
鉄格子の向こうには造材機械プロセッサが見えます。
重機の騒音にまみれ、鳥の声どころか人の声も聞こえません。
聞こえるのはチェーンソーの音のみ。見ているだけで汗が出てきますね…
こんにちは皆さん、今日は重たい木材を軽々持ち上げる機械「グラップル」の中からお伝えしております。世界の車窓から木材編。
決して牢屋に閉じ込められている訳ではありません。これは運転席ガードの鉄格子なのです。運転者に木材が当たらない様に頑丈にできています。もし丸太がドーーンてあたったら運転者死んでしましますからね。テヘ
と言う訳で今日は林業重機の車窓からお届けします。
林業の木材生産現場ではこんな感じで、山から集材された木を「プロセッサ」という自動で枝も払えて、長さもお好みの長さに切れる造材機械で丸太にし、そしてグラップルでトラックが運びやすい様に片付けていくというのが現在主流になっています。
大型の重機が山の中でウウィーンとうなりをあげて、仕事をするのが今の現場です。
見てると簡単そうに見えますが、これが結構難しい。
山の作業スペースは限られていますからね。この狭い空間でいかに次の次の次の作業を考えて作業をするかが腕の見せ所なんです。勿論周りには重機だけでなく人も道具も立っている木もありますからね。それに当て無いように長くて不安定な木を操るのは至難の業なんです。
折角なんでグラップルの操縦席をお見せしましょう。
こんな感じでレバーやスイッチが一杯。
左側が写ってませんが、左にもレバーがあります。
この機械、正式には「スウィングヤーダー」と呼ばれる集材も出来る機械なので、白いBOX部分はジョグダイヤル式のウィンチ操作部分です。あれを横にしたり上にしたりすることでワイヤーが行ったり来たりして、長ーーい木を山から持って来れるんですね。ハイテクですよ。
手も足も指も頭も目も耳も同時にフル活用しながら仕事をするんです。
ボタンも操作も手順いっぱいで、馬鹿じゃできない山の仕事なのです。
と言う訳で明日は世界の車窓からプロセッサ編。
たぶんやりますw
このーー木なんの木ー気になる木ーー♪
こんばんわ、山師今西です。
さてさて早速ですが、この木はなんの木かわかります?
基礎知識がある人だったら針葉樹じゃなく広葉樹だって事はわかると思います。
そしてもっと文学的で美的な知識をお持ちの方だったら題名と写真だけでわかると思います。
そう、椎の木ですね。しいのき。
椎の木からできたから椎茸。椎茸のパイオニア樹ですね。
でも今椎の木で出来た椎茸は流通していません。
基本的に、クヌギやナラで出来た椎茸が流通しています。「原木椎茸では」の話ですが。基本的には菌床椎茸と中国産で8割。あとの2割がクヌギやナラの国産原木椎茸。そして椎の木の椎茸は0です。
でもね、椎の木で出来た椎茸ってむっちゃ美味いみたいなんです。
魯山人曰く…
『大分の椎茸は本当の椎の木にできた椎茸なので、かさが黒くなめらかで、香りや味がすばらしい。関東で賞味している椎茸は、実は椎の木にできたものではなく、櫟の木にできたものだから本当にうまいとはいえない。椎茸のかさは、そのできる木の皮に似る性質があるので、櫟の木にできた椎茸のかさは櫟の皮と同じようになっており、椎の木にできた椎茸は椎の皮に似ている。
さて、櫟椎茸だが、これは噛みごたえがあるという特徴はあるけれども、椎の木にできた椎茸のように香りがない。所詮、椎の木にできた椎茸にまさるものなしといえよう』
ま、むっちゃ大分リスペクトされていますが、これは昔の話ですからね。もしかしたらごく少量自家消費で椎の木で作っている人もいるかもしれませんが、流通に載っているのは大分と言えどクヌギが多くなっています。椎の木の椎茸ってなかなか無いんです。
と言う訳で今年椎の木の原木椎茸を作ってみようと思います。
その名も『魯山人椎茸』
これで売り出したら怒られるかな~(笑)
ま、とりあえずどんだけ美味いのか試してみないとね。
なんでも挑戦ですよ。
と言う訳で、「見向きもされていなかった小谷はワサビ畑になるのか」プロジェクト。
今回の作業でこんな感じになりました。
そしてこの谷の上流にあったわさびを移植しました。
あとはまとめサイトでも見ながらわさびの事を勉強して、ちょっとずつやって行けたらなと思います。たぶんね、下手な事しなくても野生の植物って強いですからね。しっかり増えていってくれると思います。
今日の冒頭で、「見向きもされていなかった小谷はワサビ畑になるのか」プロジェクト=WASABI PROJECTだと書きましたが、それはただのきっかけというか手段というか、それが本質では無いんです。
ここは元々は杉山でした。更にその昔は田んぼだった。
昔はまず「お米が必要」だったんでしょう。
それが「お金が必要」になった。だから杉を植えたんです。
じゃぁ次も杉を植えるのか。
確かに今もお金は必要です。現在の主流で言えば、杉の伐採地にはまた杉の木が植えられるのが当たり前です。
でも今必要なのは本当にお金だけなんでしょうか?
私はなんだかそれだけじゃないなと、昔は街で暮らして、そして今は山で暮らしてみて感じるんです。
豊かな暮らしってなんなんでしょう。
お金がある事なのか。便利な暮らしなのか。何不自由無い暮らしなのか。周りと差の無い暮らしなのか。
今私が豊かに感じるのは、当たり前のように綺麗な空気で生活できて、厳しいけど暑い、寒いが身に染みる様な自然の中で四季を感じられて、そして自然から四季を感じる食べ物を分けてもらえる。家族と一緒に無理なく四季を感じられる。生活の中で自然に生きる力と生きる身体を身に付けられる。そして楽しめる。これが今私が感じる豊かさです。
そして今必要なのはこの「暮らしの豊かさ」なんじゃないのかなと思います。
「元々は杉山だったけど、暮らしの豊かさの為にワサビを植える」
つまり「お金から暮らしの質へのシフト」
これがWASABI PROJECTです。
勿論杉の木も植えていかなくちゃいけません。
でもね、全てが必ずしもそうある必要は無いと思うんです。家族で春を楽しむ為にワサビ植えたっていいじゃない。そういう場所を作ってあげておいても、50年後の次の世代は喜んでくれるんじゃないのかな。
「次世代の為に」っていう山師の根幹は一緒なんですよ。
と言う訳でWASABI PROJECTようやくまとまりました。
さぁ今年の春は子どもたちと一緒に水遊びしながら、来年に向けてワサビ畑つくり頑張りますか。
整備まだだけど、既に来年が待ち遠しい(笑)
今日こそはWASABI PROJECTの全貌が明らかになるのか、パート③.
と言う訳で杉伐採跡地にはイチジクを植えた訳ですが、実はここにはもう一つ重要な場所があったんです。
それがここ。
なんか水出てますね。
そうなんです、小さい谷(小川とも言える)があったんです。
今まで草木に隠れてあんまりちゃんと意識してなかったんですが、なかなか良いじゃありませんか。
写真で見ると、「なんだ、土管から水出てんじゃん」って思うでしょうけど、この谷綺麗な水が流れているんです。上流には家一軒も無い、そして山から湧いている水。
田んぼの用水路が谷を横断しているので、あんな感じで土管(本当はヒューム管と言う)で補っているだけなんです。
だからね、折角だからこの小さい小谷を利用してやろうと思ったんです。
そう、植えるのは『山葵』。
そう、あのわさびです。
渡川には山に天然のわさびが結構あったんですけどね。鹿が食べてほとんど無くなっちゃった。
だからね、わさびも保護する時代なのかなって思って、鹿に食べられない様にしっかり網張って、わさびを復活させようと思うんです。
この谷、丁度良いサイズですからね。管理するにはピッタリ。
家からも道からも近いし、子どもたちも連れて来れる。
何年か後にはここが山葵畑になって、周りの土手にはセリやサドやヨモギなんかが生えてね、最高の春を演出してくれるに間違いありません。
と言う訳で、またもや長くなっちゃった。
まとめは明日に続く。
と言う訳で、この伐採跡地に「何を植えるか」となった訳です。
無難にまた杉を植えるのか…
それとも栗とか梅とかあるあるの生り物の木を植えるのか…
それとも今まで無かった桃とかりんごとか新しい樹種にチャレンジするのか…
又は一番向きそうで、そして今結構需要の高いシキミ・サカキを植えるのか…
悩みましたね。
一番最初に出てきたのはシキミ。彼岸には欠かせないアイテムですね。今結構需要あって、そして栽培もそんなに難しくないので一番良さそうだったんです。
でもねーーー。なんかぐっと来ないんですよ。
やっぱね、これから何あるかわかんないですから。もしかしたら戦争とかなっちゃうかもしれませんからね、その時にシキミだったらなんも生らない訳なんですよ。
「あーーー!栗植えとけば食べれたのに!!」とか悔やんでも、出来るのは鹿も食わない葉っぱだけですからね。何より単純になんか生る木を植えたかったんです。だってそっちの方が楽しいじゃないですか。家族で楽しめるし、食べ物から四季を感じられるし。販売からの利益ってとこより、暮らしの充実の為に使いたかったんですね。
と言う訳で結論から言うと『無花果』を植える事にしました。
無花果。イチジク。いちじくですね。
そう、あの美味いとも不味いとも無いイチジク。
というか滅多に食いもしない、見かけもしないイチジク。それをチョイスしました。
何故かって?
だって誰も作ってないし、面白そうじゃないですか(笑)
一応国産でも作ってるみたいですけどね、でも九州じゃあんま見かけないですよね。特に宮崎は。
でもイチジクってレストランなんかじゃ結構人気あります。生で果肉を使ったり、ドライイチジクを使ったり。
洒落たバーなんか行くとドライイチジクがツマミに出てきますね。結構美味いんですよこれが。
でもきっとほとんど海外産なんです。トルコ産。
じゃぁ宮崎産があったら面白いですよね。同じものだったら宮崎産の方使いたい(と思う)。そしてうちには椎茸で使う乾燥機がありますからね。ドライイチジクも出来るんですよ。これも要因でした。折角ある乾燥機を活かせる作物にしたかった。
調べると結構どんな土地でも栽培できるって書いてあったので、あとはノリですよノリ。思いついたらやってみる派なので、早速イチジクの苗20本買ってきちゃいました。
日本の在来種からおフランス産まで計4種類。
どれが向いているかわかりませんが、楽しみですね出来るかどうか。
『渡川産イチジク』がその内売り出されるかもしれませんので要チェックですよ!ま、結局売るんかいって話ですが(笑)いやいやこれが良ければ新しい渡川の産業になるかもしれませんからね。
と言う訳でパート②なのに一向にワサビの話が出て来ないWASABI PROJECT②…
今日のブログ…イチジク浣腸でseo掛けたらヒットするだろうな~と思いながらも、明日に続くです。
この冬、家向かいにある杉山を伐採しました。
そこは祖父が田んぼ跡地に杉とクヌギの木を植えたもので、面積としてはすっごい狭かった割に、手入れも近年あまりしていなかったせいか、草が茂っていて中はあんまり見えませんでした。
昔から「田んぼ跡地の杉は生育が悪い」と言うんですが、うちの木も例外ではなく、お世辞にも『良い木』では無かったんですね。面積も小さいし、間伐をして搬出してもトラック1台分にもならない(これじゃ作業台も出ない)。
じゃあ切り捨てる(間引きした木を搬出せずにそのまま山に捨てる事)かというとそれもなんだか勿体ない。
と言う訳で、一回全部伐って、もう一度新しい利用を考えようと全部伐った訳です。
こんな感じでね、コンマ2(重機の排気量から見る、サイズの事。数字が増える程大きい機械。因みにコンマ2は小さい方)の重機をレンタルで借り、作業員1名と伐採した訳です。
結局10tトラック4台分の杉が出た訳ですが、やっぱりあれですね。作業費を引いたらそんなに残るもんじゃありませんでした。
私は自分で作業できるので、作業代も給料に転化されるため赤字になりはしませんが、個人山主がこの小面積を業者に委託して伐って貰ったら全然残らないというのが良くわかりますね。
「40年育てて来て、こんだけかよ」っていうくらいしか手元に残らないはずです。
それでも所有者は持っていてもしょうがないので伐るしかない。
でも、そのちょっとのお金でも、年金所得しかない高齢者にとっては嬉しいみたいです。ほんとわずかなお金ですよ。少しだけど今の暮らしの助けになるから喜んでくれる訳です。
「喜んでくれるならいいじゃん」って気もしますが、それでもあまり納得行く話ではありませんね。だって40年50年育てて来たわけですからね。それまで手入れにかかった日数、燃料代、所有してるだけで来る固定資産税。この出費考えたら全く合いませんもん。
だからどうにかですね、どうにかもう少しでも所有者へ還元できる仕組みを作りたいなと思う訳です。本当に思う。どうにかしたいですね。アイデアと引き出しを組み合わせれば、どうにかなるはずなんです。
と言う訳で『WASABI PROJECT』。本題に入る前に前置きが長くなっちゃった(笑)
なので続きはまた明日。
皆さんチェーンソーって使ったことあります?
なかなか無いですよね。でも見たことはあるって人は多いと思います。そう、ジェイソンでね。いや、今日はジェイソンのくだりはやりませんよ。ジェイソンはこちらから→
今日チェーンソー使ってたらこうなっちゃいました。
ブィーーーーン!!!ブィーーーン!!
ガチャ、シュルシュルシュルシュル~ってね、チェーンソーのチェーン外れちゃったんです。
使っている最中に外れるとこんな感じになります。
そしてこうなるとチェーンソー山に投げつけたくなります。
もうね、スーパーめんどくさいんですよ。
チェーンソーは、バーと言われる銀色の部分の溝をチェーンが綺麗に回ることで木が伐れます。
普通だったらあのバーにチェーンをはめる事はなんの事無いんですが、木を伐っている途中にチェーンが外れるとチェーンの足のとこがガタガタに歪んで溝に入らなくなっちゃうんです。そして下手したら刃も切れなくなっちゃう。
だから刃も、チェーンの足もやすりをかけないといけなくなるので、時間がかかるんです。も--めんどくさい。そして大体忙しい時に外れます。「あと一本で終わる!」って時とかね。
だからチェーンソー投げたくなっちゃう。
もっと壊れるくらい投げつけてやりたくなっちゃう。
でもね、みんなやりません。
大人だから、山師大人だから我慢してるの。
違う違う、高いからなんです。
チェーンソーが高いから。壊れたら買わなくちゃいけないから、腹立つけど投げない。それが正解です。
山師が使うチェーンソー高いんですよ。
ホームセンターとかにある奴は2、3万で売ってますけどね。山師のはプロ仕様なので10万以上します。写真のチェーンソーで11、12万くらい。そりゃ投げませんわ。
よくよく考えたらチェーンソーってパソコン一台分くらいしますよね。って事はパソコン持って山歩いているようなもんなんだな~。金額的にはね。そう考えたら尚更大事にしようと思えてくる(笑)
いろんな職種でいろいろあるけど、仕事の道具って面白いですよね。そんなのあるんだ!とか、そんな高いんだ!とかね、マニアックだけど話聞くと結構面白い。
まぁ多分どの職種でもそうだと思うんですが、山師道具は値段程ですよ。安い道具じゃ良い仕事は出来ない。いちがいには言えないけどね、でもすぐ壊れたり狂いが出る様な道具じゃ正確で迅速な仕事はできません。道具はタフで高性能じゃないと。
という訳で山師道具シリーズ。
皆さんが見たことも無いような道具いろいろありますんで、またやります。
松田公太さんがタリーズコーヒージャパンを興し、成功するまでのストーリーを紡いだ有名な一冊です。
これかなり面白いんですが、この本の中で胸を打たれたというか大好きな言葉があるんです。
「情熱は運を引き寄せる、そして運は人が運んでくる。人は情熱によって引き寄せられる」
Yes! me too!
間違いない!!
運は運じゃないんです!
情熱と努力が生んだ、その人の実力なんです!
この世にラッキーなんかない!その人の過去が結んだ結果なんです!!
だから出会いが豊かな人は頑張っている証拠です。そしてチャンスも多い。
ただ勘違いしてはいけないのが、「出会いってなんなのか」ですよね。
よくいろんなイベントやセミナーに行って、「知識が増えたつもり、友達が増えたつもり、頑張っているつもり」になっている人結構多いです。それは半ば意欲的な人に多い。
本当に出会おうと思ったら情熱が必要なんです!
時間なんて関係ない、短い時間でもその人に情熱をしっかり伝えられたらきっと素敵な出会いになるはずなんです。言ってみればセミナーなんか一回も行かなくったってやれることはあるんです!
だからね、情熱を持ちましょう。
熱い事なんか恥ずかしくない!!自分の仕事に一生懸命になって何が悪いんだ!!
すべては一つの情熱から生まれるんです。
明日も熱く行きましょう。
因みに俺、この本読んでコーヒー好きになりました。
タリーズでコーヒー買うようになりました…
わかりやすいな~俺。
情熱なのかミーハーなのか…
たぶん只のミーハーだな(笑)
昨日のプロフェッショナルが最高でした。
『ゆっくりでも、止まらなければ、けっこう進む』
あの『はやぶさ』を作った宇宙工学者 國中均さんのドキュメンタリーだったんですが、本当に格好良かったです。
<プロフェッショナルホームページより抜粋>
國中が開発したマイクロ波型イオンエンジンは、従来のエンジンとは根本的に発想が異なる。それは、原子そのものの物理を利用した、近未来型のエンジンだ。地上では1円玉を動かす程度の推力だが、驚異的な持久力を誇る。はやぶさが、たった60キロあまりの燃料で7年間60億キロの航海ができたのも、國中のイオンエンジンがあったからだ…
國中さんが作ったマイクロ波型イオンエンジンと、そして國中さんの人生をうまく言い当てた「ゆっくりでも、止まらなければ、けっこう進む」というこのコピー、どんぴしゃ。糸井ってる。
私の夢の中に「プロフェッショナルに出る」っていうのがあります。
もちろん林業で。
まだ何も成していませんので現時点では100%無理なのですが、でも止まらなければ前に進むんですよ。いや、ほんとにこれは実感しています。「思えば遠くへ来たもんだ」って思う事が今でも多少ある。
近年日本で避けられている精神論ですが、でも最近の日本には特効薬にも見えます。
技術やシステムだけで気持ちが入ってない所に、本当の意味で困難を乗り越える力は無いと思います。
何より優れた技術やシステムには必ず想いが入っています。それが入っていないものが蔓延すると、不安定で持続性に欠ける社会生まれるんです。
ゆっくりでも想いがあれば必ず前に進む。
技術や能力が追い付かなくても、諦めなければいつかきっと到達できるんです。
そう、大事なのは諦めない事。一番強い奴は諦めない奴です。
人生に思いがけない一発逆転はありません。
全て地道な努力があるからチャンスを呼び寄せるのです。
一歩一歩
one by one
無駄な一日、無駄な思い、無駄な夢なんて一つもないんだぜ!!。
皆さん、休日ってなにしてます?
テレビでよく見かける、「休みの日はやっぱり温泉に」って人は中々いないんじゃないかなと思います。そんな温泉ばっかり行きませんからね。現実的にいうと「イオンに買い物」ぐらいでしょうか。
因みに俺が独身の時は、休みの日はブックオフで立ち読みして、カレー食ってまたブックオフ行くっていう華の様な休日を過ごしていました。
今は家族と出かけたり、家でゆっくりしたりってのが多いんですが、田舎暮らしというのもあって、休みの日は街場へ買い物っていうのは結構多いですね。子ども連れて賑やかなところに行くっていうのもあります。
日本人の休日の過ごし方っていうのは勿論人様々ですが、慣例的に休みの日にお出かけ・買い物っていうのは当たり前だと思います。
『休みの日は森に(山に)行きます』って言う人は、熱心なアウトドア派の人くらいですよね。日本人って山も森も川も海も嫌いじゃないけど、身近に(頻繁に)接しているのかというとそうでもない。
以前スイスの話を聞いて驚いたことがあります。
スイスでは、休日の日に森へ行くそうです。
「へーー」と思うでしょ。「そんなんありそう」だから特に驚かないでしょ。
私が驚いたのは「だから休日はお店が休み」これなんです!!
びっくりしました。
休日はみんな川辺に行って足を浸けて話したり、日光浴したりととにかく自然と接する事でリフレッシュしに行くそうです。
だから街へは平日に買い物にいくそうです。なので休日はお店が開いてない。勿論開いているお店もありますよ。でも買い物するような通りは休日より平日の方が人通り多いそうです。
なんだか自然と接する事が「当たり前」な感じがありますよね。これは日本と違う文化だなと感じました。
今の日本は、自然と接する事は「非日常」ですからね。山に行く事、川に行く事は特別な事です。
日本もスイスの様になって欲しいというわけではありませんが、でももう少しはスイスの様に自然と触れ合う事が「当たり前」になってほしいなと思います。
環境問題やエコロジーについて語られますが、やっぱり「身近」じゃないと真剣に考えないと思うんですよ。「環境問題の当事者」という意識が一人一人になければこの問題は解決しません。
だからといって頭ごなしに言ったって余計遠ざかるばかり。
大事なのは楽しんで当事者になる事だと思うんです。
その為に林業界はどんな引き出しをだすのか。
使い古したタンスもリフォームすれば素敵に見えます。
引き出しから何が出てくるのか楽しみなタンスになりたいもんですね。
山で仕事をしていると、茂った樹木の中にフッとスペースが現れます。
なにか樹木さえも遠慮しているかのようなそのスペース。
木々のなかに時々現れるその空間。
そう、昔人の手によって作られた、そして昔の人が生活の道路として使った『山道』の跡。
それがスペースの正体です。
今は使われる事もなく、その役目を終えひっそりと『そこにあるだけ』なのですが、なにかパワーというかオーラの様なものが漂っている感じがあります。
それもそのはずだと思うんです。
パッと見は大したこと無いように見えますが、この道を作るのには全て手作業で作ったんです。麓から山の頂上まで、そして更にその先まで道は続いています。
今想像するだけでも、どれだけの労力と時間を有したのだろうと気が遠くなります。そして尊敬の念が湧いてきます。
今の様になにかと国からの税金が投入されるわけじゃなかったはずです。
ただ自分たちの為に、家族の為に、自らの力で切り開いてきた道。それが山道です。
そしてこの道を『命の道』として、沢山の人が暮らしに役立てたのだと思います。
学校に行くため、焚き物取りに行くため、山仕事にいくため、山を越えて買いものに行くため、病院に行くため、子どもを育てるため…沢山の想いでこの道を通ったはずです。
そりゃあパワーが詰まっているに違いないんです。山の一つのパワースポットなんです。
今は使ってないんだけど、それでも仕事中にこういう道に出ると
何故か安心します。
なにかそこに人がいる様な感覚になるんです。「あ、大丈夫だ」って感覚になる。凄い不思議です。
せっかく先人たちが切り開いた道。鹿や猪だけに使わせるのは勿体ないですよね。もっと大事にしていきたい。というか、その存在を忘れないようにしたいなと思います。それがルーツなんですから。
山には山しかなくて、人が立っている訳では無いけど、その木から、その道から、沢山の背景(歴史)が感じられるのが山なんです。
ただそこにあっただけの山なんて、どこにも無いんですよね。
今日も明日もその足跡を踏みしめて、山師は山を登るのです。
春ですね。
ほんと気が付くと春と言った感じで、この前まで雪が降っていたのに、もう桜満開。そして散りゆく桜。
いや~春ですね~。『花見て一杯』やりたくなっちゃいます。
そんなこんなで、春の陽気に誘われて山には山菜が出始めました。
まず顔出すのがフキノトウ。
次につくし。
そのつぎくらいにゼンマイ。
そしてワラビが出始めると、山菜の王様『タラの芽』が出始めます。
でも最近は山菜も少なくなってきてます。
何故かというと、まず第一に「増えすぎた鹿に食べられる」、そして次に「少なくなった山菜を今度は人間が採る」ので少なくなってきてます。
ワラビはたらふくあるんですけどね、ゼンマイやタラの芽、ワサビなんかは少なくなりました。
人間の被害が一番大きいのは王様『タラの芽』です。
抜群に美味しいんだけど、数が採れないからみんな見つけたらどうにかしてでも採っていっちゃう。
タラの芽は木の芽。
だから届かないものは木を伐り倒してとっちゃうんですよね。
伐り倒しちゃうと、そこに木が無くなってしまいます。すると次の年から採れなくなってしまう。
地元の人はわかっているので丁寧に採るんですが、通りかかりのよその人なんかは結構粗いですね。
ずーーーっと美味しい山菜を楽しむ為にも、次に残す意識でわきまえて採ってほしいものです。
「持続を考えた採り方をする」が山のマナー。
山の恩恵をエゴで搾取しすぎるのは昔からのバッドマナーです。
しかしやり過ぎてでも採りたくなっちゃうタラの芽。
凄いですよね(笑)さすが王様。
食で四季を感じる山の暮らし。
山に住んでて良かった。山師で良かった…と思う最高の瞬間です。
平成生まれの子達にはちょっと聞きなれないかもしれませんね。
昭和世代にはど真ん中の名台詞です。
「反対の反対は賛成なのだ」
そう、バカボンのパパがよく言ってた言葉です。
反対の反対は賛成…
バカボンのパパが言うとなんだかコミカルで、微笑ましいというか、怒るに怒れない。そしてなんだかちょっと哲学的です。
この天邪鬼的な「反対の反対は賛成なのだ」って言葉。
これって実は山師の世界ではむっちゃ見かけます。
ストレートでは使ってませんけどね、もう意味合い的にはまさにこれ通りの発言をぼんぼん打ち込んできます。
ええぇ、おっさん達がね。
惜しげもなく、理不尽な発言をキャッシュで使ってきます。
もうできれば貯めといて欲しいなってくらい、思ったら即使ってきます。
理不尽貯金残高はゼロです。
右に行けと言われて右に行ったら怒られ、右に行けと言われたから次は左に行ってみたらまた怒られ、新人の内は基本なにやっても怒られます。
じょじょにそのおじさんの発言の裏を読み取れるようになってきて、「反対の反対は賛成なのだ」の意味がわかる頃には辞めてしまう。それが今までの林業界だったと思います。いや。今もそうですね。
たぶん林業界だけじゃなく、他の業界にも多いと思います。
というか仕事ができだすと、仕事が分かっている人通しでは「反対の反対」が通じるので、気持ち良くなっちゃうんですよね。
・仕事ができる↔︎仕事ができる → 反対の反対で通じる。自分ができるように感じる。心地よい
・仕事ができる↔︎仕事ができない(新人) →反対の反対が通じない。ただの理不尽。腹立つから辞めてしまう。
こんな感じですね。
同じ感覚を持てれば楽しいけど、持てない時はつまらない。
俺も新人の時は親方が、ヤクザより悪い程理不尽さを発揮する父親でしたので、嫌で嫌で仕方がありませんでした。
なので親方になった今、これじゃいけないなと思っていたはず…なんですが、やっぱりどうしてもやっちゃう時があります。そしてたぶん完全には無くならないのかもしれません。
不規則でそもそも機嫌次第の自然相手の仕事ですからね。マニュアル化しづらいんです。
でも林業の場合は流石にマニュアル化が遅れ過ぎてます。
「わかりやすさ」が無いと、人間遠ざかっちゃいますからね。
マニュアルが無いのなら自分で作るしかないんです。
「反対の反対は賛成なのだ」と言って日本中を一つにしたバカボンのパパ。
本当にバカにはできない一言です。
世の業界バカボンは、バカボンのパパから学ぶことは、まだまだ多そうなのだ。
テレビを点けたら美空ひばりが歌ってました。
皆さん観てますか?朝ドラ。
凄いですよね。あれだけ観られていて、しかもしっかりヒットする、下手したら流行も生み出すドラマ、まさに「時代を動かす力」を持ってるテレビ番組ってそうそう無いと思います。
今はなんでしたっけ?ごちそうさんでしたっけ?もう終わったのかな?私はあまり観ないんですが、嫁たちが毎回しっかりはまって観てます。
その前はあまちゃんですよね。
これも観てないんですけど、うちは子どもまではまって観てました。
このドラマはまさに時代を動かしたというか、経済にも影響を与える程ヒットしました。流行語も出たしね。
「ジョジョジョ」
流行語大賞とりましたよね。
ジョジョ立ちしながら海女さんのスタンドが出た時に使う言葉ですよね。
その前はなんだっけ?
何作か前だとは思うんですけど、あの鬼太郎の奴は私も観てました。
そうそう、「ゲゲゲの尿道」ね。
漫画書くとついつい我慢しちゃうから、尿道がお化け並みに腫れ上がって前立腺作家になる話でしたよね。
どれもヒットすれば時代を動かす。そして出た人の人生も変える。凄いっすわ、連続小説ドラマ。
ま、俺が言いそうなことは大体わかると思うんですけど、そろそろ林業やって欲しいですね(笑)WOODJOBが映画になる事だし、次は朝ドラですね。
内容は戦後の木材需要と拡大造林からの、木材輸入自由化に伴って繁栄と衰退を繰り返す日本の山村にスポットを当てて欲しいですね。ヒロココシノの家族の話よりよっぽど重要な、日本人なら知っておいて欲しい事ですね。
タイトルはなんにしようかな~「山ちゃん」とか?手羽先の話かと思っちゃうな。
「ゲゲゲの木馬(きんま)」とか?
流行語は間違いなくこれだと思うのよね。
「一杯だけ」
結局飲み方のドラマになっちゃうかもな(笑)
みなさんエイプリってます?
嘘ガンガンつきまくってます?
軽妙な嘘をついて「ハハハ、騙された!」とか思っちゃってます?
もうね、今日ははっきりと言ってやりますよ。
「人間に、嘘をついていい日なんか無い!!」どうだまいったか!!
ね、皆さんから「煩い、真面目か!」なんてツッコミが聞こえてきそうですね。
そうです、私カチカチの釈迦ラーですからね、厳しいっすよこういうとこ。
いやでもホントにね、駄目ですよエイプリルフール。
やってる側はしてやったり顔ですけど、騙された側は軽く腹立ちますからね。後ろから蹴ってやろうかなって時もありますもん。嘘が軽妙過ぎて。リアルなのかフィクションなのかわかんない奴とか特にね。
嘘つくのが愉快とか悪魔的な風習ですよ。
地獄から転校生来て、休み時間話しかけたら、「ねーねー、嘘ついて遊ぼうよ」って言われた時並みですよ。「うわ、こいつと文化あわねー」ってなりますもん。話どころか文化が合わない
大体どこの国の風習なんですか?イギリス辺り?何の為にある風習かもわかんないしね。エイプリルフールはホント日本にはいらないです。日本に嘘ついていい日はいらない。
クリスマスとかはね、まだいいですよ。あれはみんながハッピーになる為の風習だから。でもね、エイプリルフーーールはみんなハッピーになんないから!ハッピーになるの本人と地獄の悪魔くらいだから。嘘つくとね、バッドエナジーが地獄にたまるんですよプリキュアでは。娘が教えてくれました。
日本に伝えたい教えは「嘘ついたら針千本飲ます」これですよ。
俺ね、ハローウィンも嫌いなんです。
「お菓子上げないと悪戯しちゃうぞーー」ってもう恐喝ですからね。
「おーーしてみろや、ゲンコツしてやるから」って感じです。
大体あの時期は日本人なら十五夜でしょ。うちの田舎では十五夜の日は夜各家に回って「こんばんわー」って言ってお菓子貰ってましたよ。恐喝なんかせずにね!!
もっとね、「月が綺麗だから遊びに来ました」っていう風流な十五夜を全力でやって欲しいですね。素敵じゃない日本人。
まーね、このブログのハード読者は(そんな奴いないけどw)「お前のブログ自体が嘘つきのオンパレードじゃねーか」って思っていると思うんですよ。ええ、いい加減を煮詰めて寒天で固めたようなブログですからね。「Hな本」で検索かかるようなブログですからね。それ言われちゃ反論しようが無いんです。
でもね、いいじゃないですかたまには真面目な事言ったって。
だって今日は4月1日、エイプリルフールなんだから。
皆さん皮剥いてます?
ちゃんと綺麗に剥いてます?
男らしく剥いています?ズル剥けしてます?
これはですね、やっぱり男の嗜みでして、「後でいいや」とか考えていると後手後手になります。思い立った時に皮剥いて綺麗にしとかないとね、いざって言う時笑われますよホント。
いざって時に女の子に見られて惹かれるなんて、もうアルアルパターンですから。
「え、なにこれ。汚ーい!虫湧いてるじゃーーん!」っとかね。
こうなったら大変ですよ。男としてもう生きられない。
しかしこれはね、世の中の男性の永遠の悩みと言ってもいいかもしれません。いつ剥いていいかわかんないってね。どのぐらい手間かかるのかわかんないし、剥いたことの無い人にとっては未知の世界です。
という訳で今日は、ホットドッグプレスを読んで20年の私が、読者を代表して画像付きでお答えしたいと思います。
「皮はいつ剥くのか」
結論から言うと、
「皮は春には剥きなさい」
これですね。
春は出会いの季節。いつ食べられるかわかりません。
食べられちゃう前に皮剥いておかないとね、折角のチャンスを棒にふりますよ。棒だけに。
という訳でね、私も剥きました。
男らしく手で剥いてやりましたよ。
まだ途中で恥ずかしいんだけど、みんなに見て欲しいので自慢の丸太をアップしますね。
こちら↓
そうなんです…
もう途中で恥ずかしいんですけど…木の丸太の皮剥いている最中なんです…
半分しか剥けてないんでまだ仮性丸太なんですけど…使えない事はないんでアップします。オッス。
ねーー、もう皆さん予想通りだったでしょ?世の中の男性のほとんどは木の皮いつ剥いていいかわからず悩んでいますからね~。もう『ズル剥け=木の皮の剥ぎ具合』ですよね基本。
という訳で『もし良い感じの丸太を貰ったら、まずどうするのか?』をテーマに、早速結論から行きたいと思います。
そう、丸太を保存する場合は「木の皮は剥いで下さい」これが正解です。
じゃないと虫に食べられちゃうんです。折角の丸太が虫が食べて台無しになっちゃいますからね、まず木の皮を剥きましょう。
12月くらいの寒い時期、木が休眠している時に伐ったものなら虫に食べられるリスクは減ります。皮を剥がないでも大丈夫です。
でもそれ以外の時期、春になった3月頃~10月頃までは水をどんどん吸い、木の皮の下には沢山の栄養が流れてきます。そしてそこにはでんぷん質ができるんですね。
これが虫ちゃんが大好きなんです。これを食べに来ます。
虫が付くと木の皮を剥いだらすぐわかるんですよ。
こんな感じになります。
ナスカの地上絵みたいに溝ができているでしょ?これが虫が食べた跡です。小さい芋虫みたいなのが食べています。
もの凄く不規則に動いていて、できた溝は幾何学的な文様になります。
私はこれはこれで好きなんですけどね、人間には書けないデザインだし、なんだかアーティスティックなんです。
だけど更にほっておくと今度は木の更に中まで虫が入って、木に小さい穴が開いちゃったりします。こうなると流石にマズイ。耐久性無くなっちゃいます。製品にするなら完全にアウトです。
だから木の皮を剥いでおかないといけないんです。
厳密には木の皮の下にあるでんぷん質を剥ぐといった感じになりますかね。そうするといつまでも使える木の丸太になるんです。
私も山に捨てるはずだった丸太を取ってきては、綺麗に(そうでもないけどw)剥いで丸太のまま椅子にしています。
わざわざ綺麗に計って切ったりしないんです。ほぼそのままで皮を剥くだけ。
これだけで十分素敵な椅子になります。
ハードに使っても壊れないし、使えば使う程味が出てくる。
捨てる時は薪になるし、もともとは0円だし。こんなに優れた椅子は無いっす。椅子だけに。
まぁ最後はしょうもないダジャレで終わりましたが、丸太のイスが素敵なのは冗談じゃないっす。
商品名『NICE』で売り出そうかな。丸太椅子。
皮も子どもたちと一緒に剥いだりしてね、それこそ唯一無二の椅子が出来上がると思うんです。
お買い上げは渡川山村商店へ是非お問い合わせくださいw
先日飫肥杉軍団が来た際、私が杉を植える動画を撮ってくれました。
普段写真撮っても自分が撮るから自分は写らないし、かといって誰かが撮ってくれる訳では無いので、なかなか自分の仕事風景って観たこと無かったんです。
いつも仕事しながら「今俺、超格好いいやん。だれか見てない?誰か写真撮ってない!?」って思ってたんで良い機会となりました(笑)いいですね、素敵俺。植える姿が様になってる←自画自賛
という訳でこちら!
マニアには必見、まーちゃんの解説付きでございます。うちのホームページでしか聴けませんよ旦那。へへへへ
こうやって一本一本、手作業で植えていきます。
こうやって日本の山は作られていっているんですね。
もしここに杉を植えなかったらどうなるのか。
よく『天然更新で広葉樹にします』なんて言ったりします。
でもここは杉の人工林跡地なので、すぐすぐ広葉樹が育つ訳ではありません。ここに広葉樹のタネが飛んできて、それが大きくなって、イメージするような広葉樹林に育つまでには100年の期間を要するでしょう。
鎮守の森の様な大きい木が立って…というイメージがあるのなら、更に何百年必要でしょう。人工林跡地を自然の力に任せて広葉樹林にするというのは、簡単な事では無いのです。
現在は鹿の食害がひどいので、出てきた新芽が食べられ上手に天然更新出来ない状況も考えられます。そうすると根をはる樹木が育たちませんので、崩壊の危険も出て来ています。そうなると被害は山から街、海にまで及びます。
だからそうなる前に、条件の良い人工林跡地はなるべ人間の手を入れる。また次の木を植えて行くんです。
勿論現在はちょっと無理して人工林が作られている場所もありますので、そういう場所はリスクの低い小面積で、天然林に戻していった方が良いでしょう。
ちょっと難しい話になりましたが、どうです?山師の杉を植える姿って格好良いでしょ?
見晴の良い山の上で、杉の苗袋をからって、一本一本自らの手で植えていく姿。シンプルだけど、なんだか素敵ですよね。俺この仕事好きなんです。
そしてこの景色。
この景色は山師しか見れない。そして、今しか見れない景色なんです。木が大きくなったら周りは見渡せなくなりますからね。また50年はこの景色見れないんです。50年後はまた景色も変わっているでしょう。
一本一本苦労して植えても、この木を伐るのは孫の世代。世代間を超えるこのスケールの大きさが、山師の一番の魅力だと思っています。
植えるのは木じゃないんです。
植えるのは愛なんです。
そしてそれを育てるのも愛なんですよね。
『山師の仕事はロマンチックだ』
うん、絶対そうだ。
ブログを毎日書いてそろそろ2か月くらい経つ訳だが、やはり書ける日と書けない日がある。本当にムラがある。もうムラムラ。毎日ムラムラしてます。
例えば…
飲み方(宴会)があった日→これはまず書けない。というかもし書けてもろくな事書かない。下手したら地雷を踏んでしまう危険性もあるので、沢山飲んだ日は書かない事にしている。(飲む前か、翌朝起きてから振り返りで書いてる)
忙しい日→これは意外に書ける。時間が無い中で書くと、意外と集中して端的に、そしてインスピレーションで書くので、結構キレキレのブログが書ける←自称
無駄に時間がある時→これが意外と書けない。時間があれば有意義な内容が書けるという訳じゃない。時間がある時程、「あとでしよう」と全然身が入らない。すぐヤフー開いちゃう。
イライラしている時→これが一番書けない。イライラしている時に文章なんか書けない。作家さんは大変だと思う。そりゃ伊佐坂先生も優しい訳だ。あの人は自身のマインドコントロールができてるんだと思う。ノリスケはイライラさせる天才だし、良くやっている。褒めてあげたい。
機嫌が良いとき→これは書ける。もうスラスラと上機嫌で2万字くらい余裕で書いちゃう。パンクだろうがakbだろうが、どんな曲掛かってもノリノリで書けちゃう。意外に集中力も半端ない。
ブログが書けるか書けないか。
それってやっぱり精神的な問題が一番関係しているのかなと思います。
『ブログ=地道な作業』
だとすると、これってイコールで仕事にも通じるものがあります。
特に林業は怪我する確率が高い。常に集中力が求められる。
身体動かしながら、業務をこなしながら身を守らなくてはいけないのだから、もの凄く地道な作業なんです。
これを毎日維持するのって本当に大変。
だけどブログを書いてちょっとわかりました。
やはり大事なのは『マインド』なんだと。
前の日の疲労や、酒飲み過ぎての二日酔いで隊長が万全で無い時も勿論危険。でも意外とそういう時は自分自身気を付けているから問題無かったりするんです。それよりも「昨日嫁さんと喧嘩して」みたいな、一日中精神的に引きずるような問題の方が良くない。
「帰ってから解決する問題」が残っている時は日中の仕事に集中できないんですよね。こういう時に怪我しちゃう。
作業員にはなるべくフレッシュな精神状態で毎日来て欲しいと思います。頭がクリアな状態って言うのかな。なのでなるべく奥様方は旦那のマインドコントロールに努めて頂きたい(笑)じゃないと怪我しちゃうからね。
毎朝「行って来ます!」と爽やかに家を出られるようにしてあげる事が、旦那が無事に山から帰って来る秘訣なんだと思います。
ま、それが一番地道な作業で難しいんだろうけどねw大変だわ奥様w
はい、という訳で昨日に引き続きジェイソントーク。
もうあれだね、ここまで来ると本当に『ジェイソンパンツ』とかで呼んで欲しいね。
「チェーンソー使う時はいつもジェイソンパンツなんです」みたいなね。『チェーンソー防護ズボン』よりウィットで良いと思うけどな~。
という訳で昨日は小出しにする為に深くまで掘り下げなかったチェーンソー防護ズボンについて。昨日のブログはこちらから→
昨日は何故切れないのかって話はしたと思います。
今日は着心地だったり、価格、見た目的な所に踏み込みたいと思います。
その前にまず今までの林業ワークスタイルを見てもらいましょうか。
はい、むっちゃ恥ずかしい奴でましたね。
これ昨年の10月に東京新丸の内ビル『3*3ラボ』で講演した際に作った資料なんです。
まさかの自作自演で会場が大爆笑した写真ですね。
これが日本の林業作業服です。
旧式と書いていますが、まだ8割以上この格好で作業しているでしょう。
上から簡単に説明しましょうか。
①バイザー付きヘルメット
②汚れてもいい服
③汚れてもいいズボン
④作業しやすい手袋
⑤スパイク付き地下足袋
いいですね、『汚れてもいい』っていうのがキーワードですね。
つまりなんでもいいんです。日本の概念に『シャア専用』はあっても、『林業専用』という概念は無かったんですね。
次、ヨーロッパ型チェーンソーワークスタイルいってみましょうか。
はい、自作自演パーーート②です。
「どうですみなさん?服も違うと人間一回り大きく見えるでしょ?」というネタで、丸の内が抱腹絶倒した写真ですね。単純に写真がデカいだけなんですけどね。
上から説明しましょう。
①バイザー&イヤーマフ付きヘルメット
②林業専用作業服
③林業専用チェーンソー防護ズボン
④防振手袋
⑤チェーンソーブーツ
これが林業先進国で使われている『林業専用』の作業服です。
日本とは完全に発想が真逆です。
日本の場合は『汚れる、破れる、怪我するから動けて安ければればなんでもいい』という考え。
ヨーロッパの場合は『汚れるし、破れるし、怪我するから、高くなっても動きやすくて安全な服』という考え。
だからズボンもチェーンソーで切れない。
靴もチェーンソーで切れない。
服も切れる確率の高い袖口は、チェーンソーで切れない。
手袋は激しいチェーンソーの振動から手を守る為に(振動病という病気がある)、振動を防ぐ手袋。
ヘルメットには顔を保護するバイザーを、チェーンソーの騒音から耳を守る為(防がないと耳が悪くなる)にイヤーマフを付ける。
こういう基準守らないと山仕事出来ないよっていう決まりさえあります。チェーンソー防護ズボン&ブーツ履かないと仕事できない。
勿論機能性が高いという事は値段も高いんです。
日本の作業ズボンはホームセンターで1000円とかで売っていますよね。
でもチェーンソー防護ズボンになると2万円以上します。高いのは3万円台。上着も同じ。
地下足袋は安いので2000円台でありますが、チェーンソーブーツは安くても2万円台。全然違いますよね。
だからヨーロッパでは作業服は支給がほとんどです。これ自前だときついですよね。上から下まで揃えたら10万近くなります(日本は1万くらい)からね。支給しないとケチって着ないんですよ。そうすると怪我しちゃう。下手したら死んじゃう。
日本の場合は作業服は全部自前です。だから作業員は安全でも高い服は買いません。そして怪我するんですね。
なので林業事業体は『作業員は人財である』この考えをそろそろ持ってほしいですね。防護服を支給して欲しい。そして作業員を、作業員の家族を守って欲しい。林業先進国から学ぶことは技術だけじゃないんです。学ぶべきは考え方にあると思います。
ちなみにうちは作業員に防護服は支給しています。
去年から森林組合から全作業員に支給があったというのもありますが、うちはその前からしていました。そしてチェーンソー使う時は必ず着用するよう義務付けています。そしてうちはみんな守っていますよ。50過ぎのおっちゃんも真面目にあの派手なオレンジの服着ています(笑)
だからうちが仕事する現場はみんな統一されたオレンジの作業服で仕事していて格好良いですよ。いいですよね、あの日本伝統のザ・労働者!って格好より、ヨーロッパのプロフェッショナル!って格好の方が見ている方も絶対惹かれると思うんです。
日本の作業服も安全は勿論、格好良い作業服を作りたいですよね。若者が見て「わ!山師格好良いな!なりたいな!」って思うような林業専用作業服を。
俺としてはアメカジっぽく作りたいんですよね。
デニムでチェーンソー防護ズボンとか作りたい。街に履いて行っても恥ずかしくない様なの作りたいですね。
いつかメンズノンノンで「今、山カジが熱い!」みたいな特集されたいな~。
もちろん表紙は自作自演ですけどね(笑)
出ました、ジェイソンでも切れないシリーズ。
先日、ジェイソンでも切れない靴についてはブログ書きました。
そこで「靴じゃないところ狙われたら切れるじゃん」って突っ込みがあったんです。
なんのなんの、あるんですよ。ブログのネタに困るから小出しにしてただけなんです。
そう、今日紹介するのはズボン。
『チェーンソー防護ズボン』と言う奴ですね。
実際に私が履いている物をはい、ドーーン。
これ絶対にチェーンソーで切っても切れません。絶対。
直に切っても切れない。
ただ条件があります。
それは「前面のみ」ってこと。
つまり災害の多い前側しかフォローしていないんですね。
後ろ側は仕事していてまず切りませんからね。よっぽど不細工な奴だけです。そいつまではフォローできない。
仕組みは、チェーンソーの刃が当たると沢山の繊維が中から出て来て、巻き付いてチェーンソーの刃を止めるというものなんです。
ようは布団をチェーンソーで切るようなもんですね。
さすがのチェーンソーも布団は切れませんからね。
これを履くとちょっと重いので、歩き辛さは普通の作業ズボンよりかはあります。
だけどすぐ慣れる。そして履いている時の安心感が違う。
怪我をしない安心感は仕事に活力を生みます。
とまぁもっと詳しく攻めたいんだけど、今日はこの辺で。
ほら、小出しにしないとねww
せこいから。せこせこ山師だから。セコイアチョコレートだから。
あと2か月くらいしたら、3行で終わる日もあるかもね。
先日一冊の本が届きました。
『スイス式森のひとの育て方』 著 浜田久美子
森について沢山の本を書いていらっしゃる浜田久美子さんの新刊です。
帯には
「森林作業員からフォレスターへ、プロの人材育成が、林業を再生させている。働きながら学ぶ、その最先端の方法とは?」と書かれていいます。
そうです。スイスの林業、スイスのフォレスター、スイスの人材教育から学ぶ人づくりをテーマに書かれた本なんです。
実はこの本に、私山師今西載せて頂いております。
誠に恐縮です。
私がいつもお世話になっている次世代型林業会社 総合農林さんがこの本の核になっているのですが、その出会いと言いますか私が総合農林さんと関わり始めたきっかけや私の想いなんかを載せて頂いております。
軽く1ページを超える長文で載せて頂き、ホントに嬉しい限りです。家宝にしたいと思います(笑)
総合農林さんは自社でスイスのフォレスター学校と提携して、スイスのフォレスターを自社林に呼んで作業員教育を行うなど、普通国や県が行うレベルの事を個人でやってる凄い会社なんですが、実は私も仕事の合間を縫って…というかどうにかしていつも参加させて頂いております。
なので一か月近く開催されるプログラムに参加しないと(そしてテストを合格しないと)得る事の出来ない、スイス式作業員教育の修了証も持っているんですよ。
これ日本で6名しか持っていませんからね。
凄いでしょ。外部では私だけです持っているの。←ここ自慢
普通はね、なかなかすべてを参加するなんて難しいんです。一日まるまるワークショップを×1か月ですからね。業務がある中で普通は断然しちゃう。
でもね、それでも「得るものがある!」と全て参加してやりましたよ。だってこんな機会無いですから。ホントはスイス行かないと学べないんですから。
お蔭で得るもの半端無かったです。これは参加した奴じゃないと分からない。それぐらい価値観&経験値共に急上昇しました。
とまぁここで詳しくは書けないのですが、その作業員研修がどれほどのものだったのかっていうのは、この本読んで貰えればスイス式の教育というものがわかると思います。
日本とは全然違いますよ。
林業関係ない方も、自分の仕事に活かせるような内容にだと思います。
でもやっぱ思うのはね、いつか「日本式森のひとの育て方」っていう本がスイスやドイツなんかで発売されると最高だよね。
「日本人から森づくりを学ぼう」
そうなる日を夢見て今日も精進あるのみなのです。
さてさて先日の3月23日(日)、ある御一行様が渡川の山を訪れました。
そう、あの日南『obisugidesign』をニューヨークのギフトショーに持って行きたい!と、その費用をクラウドファウンディング『faavo』にて募集し、過去最高額325万円(本来は250万円の募集だったが、残り2日で100万以上集めた!)で達成した事で注目を集めた『チーム飫肥杉』が来たのです。
言ってみれば、「杉のデザイン家具をニューヨークに持っていきたい」というクレイジーなプロジェクト。それを先導した3人という事で、どんな林業モンスターかと思うでしょ?すっごい剛腕幹事長みたいなおっさんかと思うでしょ?
いえいえ、全然違うんです。(むしろ剛腕幹事長のおっさんよりも引くくらいの剛腕(笑))
林業とは全く縁の無かった3人が、熱い想いで動かしたのです。
それがこの3人。
「朝会社に行ったらいきなり東南アジアに出向を命じられ、着の身着のまま現地に来たら、バックパックで旅行に来てた女子大生と意気投合し、ヒッチハイクで目的地まで現地のトラックに乗せて貰える事になって、なんかとりあえず一安心した商社マン」
そんな設定が似合うこの3人が剛腕チーム飫肥杉の面々です。
まず東南アジアに飛ばされた商社マンこと、今回の飫肥杉プロジェクトの剛腕立役者、NPO法人まちづくりGIFT代表 斎藤 潤一さん。
そして卒業旅行と銘打って思い付きで東南アジアに旅行にきた女子大生こと、プロジェクトを宮崎・日本中に広め、宮崎初のプロコーチングをお仕事とする Happy Smile Create代表 長友 まさ美さん。
そして友人の有無を言わさない強引さに負けて、なにも分からないまま東南アジアでトラックに乗ってた気の優しい女子大生こと、このプロジェクトを完璧にサポートした宮崎県民協同センターで働く桑畑夏生さん。
この3人がfaavoで山師として応援動画を寄せてくれた事のお礼と、そして杉への知見を深めに、そして単純に渡川に遊びに来てくれました。
いやでもね、飫肥杉世界に持っていくんなら、もっと杉の事、山の事、林業の事知らなきゃダメだろ!って事で、普通なかなか体験出来ない事を3人にはやってもらいました。
まずは『植えつけ』。
そうです、杉の苗を植える所からです。杉植えたこともないのに、飫肥杉は語れませんからね。
という訳で昨年植えた山に、補植(枯れた杉の木の代わりに新しい木を植える)して貰いました。もうがちな奴ですよ。いつも通りの作業手順でみっちり教えました。
その前にこれを再生して貰いましょうか。
*動画を再生したまま、プロジェクトXを観ているイメージで、商社マンの戦いをご覧ください。
突然の出向。
場所は東南アジア。
本社の指令は「杉を植えて来い」…
着いてみるとそこは禿山だった…
道具はクワ一つと苗を入れる袋だけ。
初めての作業で戸惑う現地住民。
日本人は斎藤一人だけだった。
言葉も通じないなか、
斎藤は白いシャツを汚しながら言った。
「一緒に植えましょう!この山を緑にしましょう!」
泣けるね。
作業着なんて持ってないからね、それでも白いシャツのまま泥だらけになって現地住民の心を動かしていく…プロジェクトXならそんな流れでしょうか。
実際は現地住民の山師に「帰る頃にはその白いシャツの白い所が一個もないくらい汚してやるからな!」と控えめの罵声を浴びながら、男はそのままに山師は女子大生をクラウドファウンディングしておりました。
*あ、中島みゆきはこの辺でストップしてOKですw
良いですね。
若い女子が山に居るだけで萌え萌え。
普段50overのおっさん達に囲まれ仕事している感覚からすると、もう天国で仕事している気分。
という訳で調子にのって、JR東海のポスター「ぜんぶ雪のせいだ」をパロって「ぜんぶ杉のせいだ」の写真をリクエストしました。
いい!!
もう最高!!!
悩める若者男子よ!山に集まれ!!女子に会いたかったら山来い山!!山師がモテる時代がすぐそこまで来てるぞ!!
たぶんね…たぶん。
今はおっさんしかいないけど。
でもね、山仕事の格好良さってわかって貰えたと思うんです。
この後は杉の伐採もしてもらいましたよ。もう大感激して女子大生泣いておりました。それくらいね、山師の仕事って尊いものなんですよ。
商社マンも女子大生も惹きつける杉の魅力。山の魅力。そして林業の魅力。
そうすべては杉のせい。
まだまだ沢山写真も動画も撮ったので、またアップしますね。
合言葉は「ぜんぶ杉のせいだ」。今年はこれで行きます。
よく言われるんです。
「山師です。チェーンソーとか使ってます」的な話すると、「ジェイソンみたいですね」って。
日本人は『チェーンソー=ジェイソン』ってイメージが強いみたいですね。
あいつ日本のお化けじゃないけどね。いや、お化けでも無いのか。怪物?モンスター?意味一緒か。なにあいつ、只の猟奇的な一般人なの?あんまよく観た事ないので、ジェイソンのくだりが来るといつも困るんです。
でもジェイソンのお陰で、普段全然使いもしないチェーンソーって意外と知られています。触った事さえ無い人が多いでしょうが存在は知ってる。そして無茶苦茶切れる機械だって事も知ってる。
これって利用しない手は無いなと最近思ってます。
先日ある靴を買いました。
その名も『チェーンソー防護靴』。
うん固いですね。ガチガチのネーミング。
全然ピンと来ないし興味もわかない。
だからこう言うとピンとくると思うんです。
「ジェイソンでも切れない靴」
ね、聞いただけで「チェーンソーで切れない靴なんだ」って思うでしょ。
そうなんです、チェーンソーで切れない靴がチェーンソー防護靴なんです。そしてこれはこれからの山師の安全基準の一つになってきます。
既に林業先進国のヨーロッパなんかじゃこれ履かないとチェーンソー使って仕事できません。絶対必須なんです。
労働災害に繋がる要素が多い林業。(特にチェーンソーで足を切る確率が高い)
日本は「怪我するのは当たり前→怪我して覚えろ」これで後継者はいなくなりました。
次に先進国「怪我するのは当たり前→じゃあ万が一の場合に怪我しないように準備しよう」これで子どものなりたい職業ベスト3に入っています。
日本は未だに「地下足袋こそ最高の履物。山師ならこれだ!」って考えが根強いんです。これ見せても「こんげな靴じゃ仕事はできん!」そういう山師が大勢でしょう。
勿論地下足袋は優れた日本が誇る伝統的な履物です。でもこれに意固地になっていつまでも足切って怪我してたら何の自慢にもなりません。
後継者不足でテンカウント間近の林業は、もう意地とプライドだけでは守れないのです。
人材であり人財である作業員を守る為には、まずは怪我をさせない事。
この靴高いんですよ。安い物でも2万円台後半。高いものでは5,6万円します。でも足切ったら5万円じゃ済みませんからね。
『買える安全は買う』
作業員を預かる林業経営者にはこの感覚は絶対必要です。
だからうちは作業員に支給したいなと思っています。この金額を個人負担はきついですからね。勿論会社にとってもきついけど、「お前たちを守りたい」という覚悟を見せるとこが大事だと思うんです。そうすればきっと持続への道は切り開かれると思います。
たぶんこれ履いて仕事してたら笑われるんですよ。「なんかそれは」って。でもね、誰かやりださないと変わらないです。シートベルトと一緒でね。最初は抵抗あっても、その内これが当たり前になってくるんです。
これ当たり前になって、そして『チェーンソーでも切れない地下足袋』。こういうのが出て来てほしい。そしてこれが新しい日本が誇る地下足袋の伝統になっていくと思うんです。
しかし、これちょっと履いてみたけど良い!
思ってたより履きやすい。イメージとしては登山靴ですね。
見た目もそれなりに格好良い。履きなれるとほとんど違和感なくなりそうだな。
興味無いだろうけど、また使用感レポートしまっす!
森を感じる音楽と言えばこれ。
スチャダラパー「彼方からの手紙」
「川って海と繋がってるんでしょ?」「おー!行こう行こう確かめにー!」…
「こんなんで1日が終わっちゃうんだよ、こんなのそっちじゃ考えられないでしょ?」「こんな時みんなで口にするのは、あ~あいつも来てればな~って…」
ってね。切羽詰まり過ぎて「森は大事なんです!!」って重い事ばっかり口にしがちな林業関係者にはぴったりのお灸ソングです。意味もなく川を歩いて、腹が減ったから飯を食いに帰る。でもその中からやっぱり森って大事なんだなって思う。そして大事な人にもこれを伝えたい、共有したい。あいつも森の来ないかな…それでいいじゃん、それ以上になにかあったっけ?そんな気分にさせてくれます。熱くたぎった血潮をクールダウンさせるためには調度良い曲ですね。
夜、縁側で涼みながらゆっくり聴きたいね。そして明日からまた必死こいて頑張ろう、そう思うっちゃう(はず)。
WICKEDです。
POCOPOCOBAND「ブルース」
YES!宮崎在住バンド!!
宮崎は井手あやかだけじゃないんです。ポコポコバンド、むっちゃかっちょいーー山師ウィッキッドな宮崎アーティストです←あ、井手あやかさんも好きですよw
中でもこの曲「ブルース」。18禁な内容で最高に格好良い。うちのブログのテーマ曲にしたいくらい。
なによりこのグルーブ感が最高ですよね。枠に囚われないというか、「良いんだからいいんじゃない」的なスタイルが最高にクールです。
「○○は〇〇」だらけの日本社会。
宮崎は〇〇、林業は〇〇、山師は〇〇。そんな誰もが思いつくような○○なんか全部塗りつぶして書き換えてやりましょう。
○じゃなくて×でもいい。
「山師は××」(チョメチョメ)でいいじゃん、卑猥で。
チョメチョメの無い世界なんて燃えないですよ。チョメチョメしないと何も生まれないんだから。丸い首輪ぶら下げてちゃ檻からは出られないんです!
ん~いいね、これこそ青春。この反骨精神こそ青春だね。
青い春。暑い夏はすぐそこです。
はい。
という事で林業界と音楽をコラボさせた事で爆発的ヒット←自称 を醸す山師ブログ『林業ボブマーリー』。
山の話がしたいのか、それともただ喋りたいだけなのか。言うほどレゲエの話しないジャマイカ。アダルトカテゴリに分類されたいといった割に無難じゃないか。お勧めPVよりお勧めAⅤの話でもしてみろこの野郎。そういう突っ込みが聞こえてきそうですが、すべて無視します。だって山師はチェーンソーの爆音で耳やられてますからね、耳遠いんです。だから声でかいんです。
と言う訳で折角ブログのタイトルに音楽の神様ぶち込んでるんですからね、時々は音楽の話したいな。毎日ブログのネタに困るな。困った時はYOUTUBEだよねって事で、酔っ払い山師が勝手にチョイスする『山師が聴きたい夏の音楽12選』をやります!イェイ!
この夏これ聴けば夏の焼け死ぬような山の仕事も乗り越えられる。ワールドカップで下がったテンションももう1回上げられる。そんなナイスな曲をチョイスしていきます。最終的には12選したアーティスト呼んで、山の中でフェスを開きます!夢はね、でっかくいかないと。
と言う訳でまず1曲目はこの曲!!
ボブマーリーで「Three Little Birds」。
はい、いきなり死んだ人でてきました。フェス呼べないジャマイカ!ってね。フェスの時はまずイタコさん呼びたいと思います←イタコさんのオファーが一番難しそうw
取りあえずね、やっぱ林業ボブマーリーっていうくらいだからボブマーリーから入らないと失礼でしょ。ボブに始まりボブに終わる。これが山師の礼儀です←聞いたことないけど
この曲。レゲエ特に詳しくない人はあまり知らない曲だと思います。でもまぁボブマーリーの曲の中じゃBEST5には入らなくてもトップ10に入るくらい有名な曲ですね。
俺も好きな1曲です。
「心配ない、すべて上手くいくよ」「ほら、3羽の小鳥も言っている、これが君へのメッセージだ」的な内容の歌詞です。ボブお得意の自己啓発ソングですね。
やっぱりボブマーリーの凄い所は「歌詞がシンプルな所」。
伝えたいことをシンプルに伝える。これって理想だけどすっごく難しいですよね。世の中に伝えたい事だらけの山師業界。山師もこうありたいもんです。
因みにボブマーリーと言えばサッカー好きで有名。
落ち込んているであろう日本代表にも伝えたい1曲ですね。
Everysing gonna be allight…
そう、すべては上手くいくのです。
先日友達から「お前に会いたいって人が来とるっちゃけど」と電話があった。電話を代わると、「山師に興味がある」と言う。その日は残念ながら会えなかったのだけど、飛び込みでも来てくれた熱意は伝わった。
後日直接会った。好青年だった。なんと消防士をしているという。
話を進めるうちに本人の覚悟というのはそれなりに伝わってきた。そりゃそうだ、安定から未知の世界に踏み込むんだもの。半端な覚悟じゃ「話を聞きに行く」という行動すら起こせない。
1年以上前から考えていたそうだ。だけどやはり思い留まる。でもその時に出会ったのがこのブログだったという。「林業で検索したら今西さんが出てきたんです」と彼は言う。そうか、悩める若者のアンテナに引っかかったのか。毎日毎日辛抱して書いた甲斐があった。
彼が結局行動を移したのは彼自身のある一つの出来事がきっかけなのだが、その時の受け皿になり得たという事は一つの成果だ。
「林業で調べたらあまり良い事は書いていなかったんですけど、今西さんのブログだけはポジティブだったんです」と彼は言う。
そう、林業界随一のポジティブモンスターの私。とうとう私に騙された奴が出たか(笑)でもこのポジティブを実現する事が私の使命なのです。
こういう若くて優秀な人材を受け入れる受け皿を林業は本当に持っているのだろうか?ハローワークに求人出す事が本当に受け皿なのだろうか?本当に人材を急募するなら、育てたいなら違うアクションを、まだ遅くないので(本当は遅いけど)勇気を出してとるべきだ。
これから少子化のあおりを受け、若い人材はますます減少する。いよいよ各産業で若い人材の争奪合戦が始まる。
今華やかで人気のある職種、企業は既に一歩抜け出ている。その企業さえもあぐらをかかず、本気で人材獲得の為のアイデアとアクションを起こしている。只でさえ人気の無い、というよりも存在さえ意識されていない林業に入ってくる人材なんかいない。今まで入ってきた「街で仕事が無いから」という落ちこぼれ組さえ山に入ってこないだろう。
今林業に必要なのは3千万を超える高い重機じゃない。給料20万そこそこしかもらえなくても、しっかり働いてくれる若い人材の方こそ求めなくてはならない。いくら高い機械があっても、それを100%の力を引き出して使う人材がいないと、何台あっても無駄なのである。ガンダムが何台あってもアムロがいなけりゃ動かせないのだ。
アムロだってもともとそんなにガンダムに興味があった訳ではない。だけどやってみたら楽しかった、そして必要とされたから未知の世界に踏み込めたのだ。
今後時代が林業を後押ししてくれるかもしれない。かもしれないんだけど、時代を作るのは自分達だ。いつまでも長いものに巻かれていると、長いものと一緒に沈んでしまうかもしれないと早く気付いた方がいい。会社も組織も産業も、必ず続くとは限らないのです。
悩める若者よ、いつでも扉を叩きなさい。できるかできないかは問題じゃない。あるのは「やるかやらないか」だけ。どうにかしようと思って、どうにかならない事って意外と無いもんですよ。
ここでもちょくちょく言っているんですが、山師の作業服を自分で作りたいと思っているんです。
もちろん裁縫はできないですよ。そこは人に頼むとして、デザインや機能性は俺が考えて、山師専用のかっちょいー作業服を作りたいんです。
イメージ、というかこんな感じでアメカジを作業着に落とし込みたい。
これ、バートンが作った、冬季トリノ五輪の時のスノーボードアメリカ代表のユニフォーム。
ぱっとみジーパンに見えるでしょ?違うんです、転写プリントでジーパンに見せたスノーボード用の防水パンツなんです。
機能性はきっちり保持しつつ、これ着て街歩けるくらいお洒落な逸品。こんな感じの作業服作りたいですね~。
アイデアはね、あるんですよ。でもね、実現の仕方がわからない。だから誰かね、「それいいね!一緒にやろうよ!」って人いないかな~って思ってます。お金は無いけどね、どうにかなるんじゃないかなと思うんですよ。クラウドファウンディングとか使って資金集めてもいいしね。協賛得たっていい。きっとね、林業界に一石を投じると思うんです。
林業用品もやっと機能性高い国産のチェーンソー防護ズボンとか出てきました。でもね、ダサいんですよ。もう一回言います。ダサいんです。そしてヨーロッパで作られている既存の作業服もね、日本のよりかプロフェッショナルで格好良いですが、なんかずれているんですよ。デザインの価値観がね、日本人と違うというかフランス料理と一緒で、上品過ぎて日本の口には合わない。あれ来て街歩けないもん。
このまま日本の作業服メーカーに期待したって一生作ってくれそうにありませんからね。だったら自分で作るしかないんですよ。
渡川初の林業専用作業服が世界中で着られるようになったらね、そりゃあクールでしょ。楽しみでしょうがないね。
サッカーかと思ったでしょ。
違うんです、テーーボーーテニス。そう、卓球です。
実は山師イマニシ、中学・高校と卓球してたんです。始めたきっかけは「中学校に卓球部しか無かった」というセンセーショナルな事件がきっかけなんですが、そこから当時宮崎最強だった宮崎工業に進学し、毎朝毎晩卓球漬けの日々を過ごしておりました。今は全くやっていないんですが、それでも時々YOUTUBEなんかでチェックしたりしてます。お蔭で「スーパープレイ」と検索入れれば卓球のスーパープレイを出してくれるようになりました。いやー凄いわワールドナー。←ここに時代を感じるw
スーパープレイと言ったらスポーツをイメージします。
サッカーなんかかなり動画出てきますよね。どれも凄いんですが、意外と無いのが「仕事スーパープレイ集」ですよね。業界スーパープレイ集でもいい。意外とっていうか、まぁ普通無いですわなw
いやでもあっていいんじゃないかなと思うんですよ。
「佐藤さんのコピー早技!」とか「お茶出しミラクルプレイ集!」とかね。山師だったら「伐採スーパープレイ集」とかね。あったら絶対観る。だってこういうの観るとやった事ない世界でも観るだけで楽しいし、興味持ちますよね。サッカー選手を目指す子どもたちは、大体テレビでスーパープレイを観て憧れるもんです。大木を寸分狂わず倒す一人の男を観て、山師に憧れるかもしれない。
でもあれだね、書いてて思ったけど仕事スーパープレイ集が無い理由がわかった。
映像に撮ってないからだww
そりゃそうよね。コピーしてるとこ普通ビデオに撮らないもんね(笑)コピースーパープレイ集が無い訳だw
あと問題なのが伐採シーンは近寄って撮影できない事ね。危ないから伐採する人間には近づいたらいけないのよ。木が20mあったら40mくらい避難しなくちゃいけない。そんなとこからなかなかビデオに撮れないよね~。お高い望遠レンズがあれば別だけど。
でもいつかやりたいな「伐採スーパープレイ集」。日本全国から集めてみたいね。いろんなシーンがあって楽しそう。
山師の皆さん、貴方のスーパープレイ募集します。
間違っても山師のパワープレイを送らないように(笑)ま、それはそれで面白いだろうけどw
あれよあれよという間に6月も終盤…気が付くと山はむっちゃ暑くなってました…
となれば今年もサマータイム導入しかないでしょ!
仕事も下刈りで暑さとの勝負。昼間の炎天下でなんか仕事になりません。
だから朝早くに初めて早く終わる、これがうちの仕事スタイルです。
作業開始は6時。集合時間じゃないよ、作業開始が6時。
そこから昼休憩とかとらず、各自ちょこちょこ休憩をはさみながら12時まで仕事をします。6時間フルに働いて終了。これがうちの下刈りシーズンの就業時間です。
「はや!短っ!」って思うでしょ?これでもきっついですよ。というか、この時間だからこれがやれる。他のとこでは下刈りも8時から17時とかでやってる林業事業体あります。あれは俺に言わせればむっちゃ効率悪いですね。わざわざ暑くて身体が動かない、身体もキツイ時にする必要ありません。うち辺りでは「朝の10分、昼の1時間」と言われるくらい、朝の涼しい時間帯に仕事した方が効率が良いんです。
そして就業時間も短くて良い。だって下刈り作業の身体的負担はかなりのもんですからね。仕事帰り点滴打って帰る作業員とかもいるぐらいです。脱水症状で運ばれる作業員もいます。だからなるべく身体の負担を減らして、次の日の仕事に備えてもらった方がいいんです。仕事は1週間、ひと月、1年、ずーーーっと続きますからね。
一般的なサマータイム導入は結構中途半端ですよね。
もっと思い切って始発で出勤とかにすればいいのにね。会社が昼で終わればクーラー代も節約できるし良さそうだけど。
あ、うちはもうすぐしたら「日の出とともに作業開始」になります。なかなか良いっすよw
昨日の下刈りに続き、今日はその下刈りで欠かせない下刈り機について。
ちょっとわかりにくいけど、これが下刈り機。
ハンドルの形状や刃の形は使う人によっては様々ですが、宮崎の県北部はこの形が一般的です。県の南部は背負い式だったりね、ハンドルがU字だったりするんだけどうちの周りではこれが一番人気です。というかみんなこれしか使ったことないのかな?(笑)
昔はこれで草刈ってました。
造林鎌ね。これを一日中振り回して山中の草を刈った訳です。
今はね下刈り機になって随分楽になりました。でもね、その分怪我もするようになりました。しかも死亡事故に繋がるような大きい怪我を。
下刈り機はもの凄い高速で刃が回る事で草を刈ります。木だって伐ります。だから少しでも体に当たったら骨ごと切れちゃうんですね。しかも制御が結構難しい。それを山の中の急斜面の中でやる訳です。そりゃあ怪我も増えますよね。
便利と不便は紙一重。
便利の陰にあるリスクをしっかり踏まえた上で道具をチョイスしたいものですね。なによりエネルギーを利用しなくても人的エネルギーだけで使える昔の道具はやはり持っておくべきです。なにがおこっても使える訳ですから。便利な新しい道具だけでなく、不便で古い道具を使えてこそ山師だと思うんですよね。
はい、という訳でやってきました「下刈り」。
夏と言えば下刈り。山師のキツイ仕事と言えば下刈り。山師で一番嫌がられる仕事と言えば下刈り。離職の原因と言えば下刈り。
そう、まさに山師界の夏を彩る仕事…それが「下刈り」なのです。
このワード、山師のおっさんと話すと結構出てきます。
一般の人が山師のおじさんと話をすると、間違いなく「下刈りっていうキツイ仕事があっとよ」的な自虐ネタとも言える悲劇のヒロイントークしてきます。いいおっさんが。そのくらいきつい仕事として位置づけられているんですね。おじさん的に。
確かにキツイ仕事です。ですが…まぁ慣れればさほど問題ではありません。きちんとした段取りと準備しておけば問題ナッシングです。
この下刈りという仕事。ようは草刈りです。草刈たみおです。
山に木を植えます。そこは木を伐った跡地ですので、光が急激に差し込みだした山には沢山の草木が生えてきます。もーーそれはそれは、これでもか!というくらいでてきます。これまでうっぺいした圧力を大木から受けていたせいか張り切りまくって草木が茂ります。そうすると植えた苗が草に負けて枯れちゃうんですね。光が当たらず、草に水も栄養も取られそりゃ苗も枯れるわって感じですね。だからそうならない為に草を刈るんです。
道具は下刈り機を使います。
昔は造林鎌と言って、大きな鎌で刈っていました。でもかんなり人力ですからね、さすがにキツイって事で今は機械の下刈り機が主流です。
この重たい下刈り機をね、右に左に炎天下の中振る訳ですよ。そりゃあ体力勝負になります。でもね、綺麗に払え終わるとかんなり気持ちいいんです。施業前と施業後は全然違いますからね、「やったー!」って気分になる。山師の仕事では一日の仕事が見えやすい作業の一つかもしれません。
すいません…またしても滞納してしまいました、ブログ更新。
こういう時は…そう、ヤマペディアに限りますね。
今日も教えちゃいますよ、山師ワード。
さて今日の山師ワードは「補植」。
「植えるのを補う」と書いて補植です。
前回説明した植えつけとはちょっと違うんです。
植えつけは木を伐った跡に木を植えるのが植えつけ。
補植は植えつけをした跡に、なんらかの理由で枯れた苗を、また新しく植えなおす事を補植と言います。
昨年は7月の間に全く雨が降らず、そして猛暑続きで山に植えた杉の苗も大分枯れちゃったんですね。大きい山の中で1本枯れたくらいじゃ特段補植する必要ないのですが、大規模に枯れてしまうとこれは問題。すっぽり空いた空間が出来てしまいますからね。ここに岡崎のような種が飛び出してくると、はいゴール。あっという間に違う木が茂ってきます。予定していた山のバランスを崩しちゃうんですね。だから補植が必要になる訳です。
こんな感じでね。背中に苗をからい、手にも苗束を持ち、トンガを持ち、朝早くから山に挑んでいく訳です。
補植は枯れた木を見つけてから植えなおさなきゃいけません。一斉に山一面に植えていく植えつけとはまた違った技術がいるんですね。
植えつけも補植もまるで人生。
もし途中で枯れても植えなおせば良いんですよ。枯れたからといって諦める必要は無い。まだまだ山になれるんだから。
とうとう、とうとうやってきました!スピーーーーーーードラーーンンニングウゥゥ~~~!!
いやね、前々からちょっと聴いてみたかったんですよ。そう、英語勉強するために。
数年前からスイスのフォレスターロルフと会うたびに「もっとコミュニケーションとりたい!」って思ってはドイツ語の本を買い、会ってはまたもう一冊買いとしてきたんですが、ドイツ語難しくってね~。多分気合いが足りないだけだとは思うんだけど、とりあえず身近な英語から覚えようかとしている所なんです。英語話せればそれなりにロルフとコミュニケーション取れるし、ほかにも汎用性あるしね。
ま、このCDも借り物という本気度が全く感じられませんが、それでも頑張りますよ!だって聴くだけでいいんでしょ?車の中でCD垂れ流すだけで英語ペレペレになるんでしょ?ペレもこれで英語覚えてワールドカップ出だんでしょ???そりゃ~やるしかないでしょ、意思よわよわのヘタレ山師にはぴったりです。
あと狙ってるのがDMMの英会話。
ネットで英会話教室ができるやつ。パソコン越しに金髪美女とチャットできる奴。これで山の中からでも英会話教室に通えるっていう画期的ですよね。山の中にいても金髪美女に出会える。最高だな。
取りあえずスピードラーンニングで手ごたえあったらDMMやります。手ごたえあったらね…
英語ペラペラの山師…むっちゃ格好良いな~。頑張ろ!
はい、昨日は人工林について天然林ディスり気味に話したので、今日は天然林もリスペクトしてるぜ!って事で天然林について解説します。
天然林とは「勝手に生えた森」これでOKです。ようは人が木を植えてない森。自然に勝手に生えて木が大きくなった森の事を天然林と言います。昨日も言ったように、樹種は関係なし。一面杉の山でも自然に生えたのであれば天然林です。
ですが杉の天然林はかなり貴重です。秋田の天然杉は有名ですが残り少ないと聞いています。屋久島の縄文杉も伐る事はできませんし、富山の立山アルプスの方にも杉の天然林が一部あると言ってたような気がしますが、そこも伐れないでしょう。いろんな意味で。なので杉の天然林やその木材には滅多にお目にかかれないという事になります。
天然林には2種類あります。
①一次天然林
これはいわゆる原生林ですね。歴史上1回も人の手が入っていない森の事です。ようは木を伐ったりされていないって事。こういう原生林は日本に数少なく、ほとんどが世界遺産級になっています。屋久島、白神山地、知床。そして渡川にある樫葉原生林!なぜかね、なぜか世界遺産にはなっていません。貴重な原生林なのにね!!!多分規模が小さいからだとは思うんですが、それでもねもっと国を挙げて保護して欲しい所です。今鹿にやられまくっているからね。
②二次天然林
日本にある天然林のほとんどがこれです。
家の裏山にある雑木林や道車で走っていたらよく見る杉・ヒノキ以外の山。これが二次天然林です。ようは今まで1回なり2回なり伐られている山の事ですね。
大体と言うか、ほとんどの日本の山は有史上一回は木を伐られていると思って下さい。え、あんな急な斜面も?と思うかもしれません。ええ、伐っているんです昔の人。
皆さん江戸時代なんかは大層緑豊かなJapanだったと思っていると思います。ノンノン、そうじゃないんですねこれが。江戸時代なんかピークで木を伐りまくっていた時代なんです!禿山だらけの時代なんです!!
浮世絵なんか見るとそうでしょ。山には木が1本しか生えていなかったりする。あれデフォルメじゃないんです、リアルなんです。だから水害も多かったし飢饉も多かった。それだけ木が伐られていたんです。
なんでかって、日本にはそれしか資源無かったから。
エネルギーも木。田んぼの肥料も山の落ち葉。道具も木。家も船もなにもかもが木でまかなわれていたんです。そして争いが無く人も物も栄えた時代。そりゃあ木を伐りまくったはずです。そうやって伐られた山は木を植えられることなく(山に木を植えるという感覚が一般的になったのは一部を除き明治時代以降)天然林になった訳なんですね。
あの山にもこの山にも昔人が入っていたのかと思うとものすっごい不思議です。そして「山に歴史ありだな~」っていつも思っちゃいます。
因みに天然林ですが、原生林のような一次天然林を除き、暮らしに役立たせたい二次天然林はある程度人の手が入った方が良いと思います。ある程度木を伐ったり草を刈ったりして管理した方が、人間にとっては都合の良い山ができます。崩れないってところもありますが、今問題の鹿だとかヒルだとかは人間が森に入らなくなった事が原因じゃないのかなとも思ってます。自然に任せるのとほおっておくのは違いますからね。人の手を少し入れてあとは自然に任せる。これって人間のエゴではないと思うんです。共存に近い感覚じゃないのかな~ま、わかんないけど。
今日本では天然林って人間にとっては万能の森の様に扱われています。「天然林最強!」みたいな。
でもそうじゃないんですよね。天然林には天然林の仕組みと役割があって、決して万能ではない。日本中全て天然林になれば万事上手くいくって訳ではやっぱりないんです。
人間の目線、動物の目線、木の目線、山の目線。いろんな目線で見て考えて、そしてどう選択するのか。これはすぐ決めなくてもいいんですが、でも見向きもせずにいいわけでもないと思います。
人工林と天然林。自分の暮らしにもっと意識して取り入れてみると面白いかもですね。
昨日のブログに書いたヤマペディアで「人工林」と言うワードがでてきました。これがね、曲者ワードですよね。なんなのかいまいちわかんない。だから今日はこれ解説します。
まず人工林とは何なのか?
簡単に言うとこれ。
そう杉の木を植えている山の事です。ヒノキの木でもいいです。桜の木でもOK。クヌギでも白樺でもブナの木でもなんでもOK。人が山に植えていればなんの木でも人工林なんです。
結構意外でしょ?
「人工林=杉orヒノキの山」って思っている人多いと思います。
ノンノン、そうじゃないんですね。杉でも人が植えず勝手に生えてきた杉が集まっていれば天然林になります。逆に天然林の王様的扱いのブナの木でも、人が植えていれば人工林です。人工林にあるのは「人が植えたのか?植えていないのか?」というものだけです。勝手に生えてきたものは「天然林」になります。
じゃぁなんで人工林=杉、ヒノキのイメージが強いのか。
①単純に杉のヒノキの人工林が一番多い
②人工林というワードがよく使われるのが、「人工林が崩壊した」という台風で崩れた杉山のニュースの場合が多い
③「人工林=生産」のイメージがあるので、一般的に木材利用に結びつきやすい杉やヒノキがイメージされる
④単純に杉やヒノキの事を人工林という人が多い
こんな感じでしょうか。
ようはなんだか「人工林=悪」で「天然林=善」ってイメージが日本にはあります。いろんな経緯見るとこれもしょうがないのかな~とは思いますが、このイメージは間違いです。人間がイメージする善悪というのは、「自分達にとって良いか悪いか」というのが判断になっていると思います。例えば「人工林は崩れやすくて、自分たちに危害をくわえるから悪い。見た目も人工林は悪くて天然林は素敵」というよく思われがちなイメージ。
これは正直間違いです。手入れしている人工林は崩れません。なにより美しい。手がしっかりはいっている杉の人工林は、治山治水にも景観にも生産にもしっかり貢献しています。
そして天然林が崩れないというのは間違いです。天然林だって崩れます。そして天然林は天然更新と言って自然に任せると人の手が入りませんので、倒木はあるは草は茂るは木は曲がるわで、実際日本全国にあるリアルな天然林は見た目あんまりよくないです。
皆さんが見ている天然林は公園や自然施設なんかの「管理された天然林」です。人間が美しく見せているんです。里山の山なんかもそうですよね。「おじいちゃんの山は綺麗」なんて言いますが、あれはおじいちゃんが手入れしているから綺麗なんであって、天然林が綺麗な訳ではないんです。ま、別に天然林ディスっている訳ではないんですがね(笑)ようは人工林も天然林もケースバイケースで、善も悪も無いってことをわかってほしいのです。
下の写真見て下さい。
ね、綺麗でしょ。これ俺が手入れした人工林(杉)です。人工林だって美しい。これもっと日本人に持って欲しいイメージだなぁって思います。自然が自然に作り出す天然林も美しいですが、大きな木を相手に小さい人間が長い年月と技をもって作り出した人工林だって同じくらい美しいんですよ。
すいません…山師ブログストップしておりました…
というのも、ちょっとネットの繋がり具合が悪くて、ホームページの編集ができなかったのです…(このブログはネットショップ渡川山村商店内で書いております)
もうこれが田舎の困るところ。ネット環境が安定しないっていうね、困っても修理やとかすぐ来てくれないっていうね。プリンタのインクが一つ切れただけで作業完全にストップするっていうね(近くに店無いから)、不測の事態に対応できないのが田舎の不便な所です。
と言う訳でリアルタイムン話はできないので、良い機会だし山の専門用語について解説しようと思います。その名もウィキペディアを丸パクリした「ヤマペディア」!!このヤマペディアで、林業トークでよく飛び交うワードを解説していきたいと思います。もうこれであなたも明日からクラスのヒーロー間違いなし!このワード抑えとけば、昼休みのトークをかっさらえますよ。間違いなくクラスのマドンナに惚れられるね。
という事で今日は最初なのでまずはこれ
「植えつけ」について解説したいと思います。
はい、これですね。
「植えつけ」とはいわゆる「植林」の事。
山に木を植える事を植えつけと言います。
使い方としてはこんな感じ…
「今年は植えつけあるとや?(今年は植林するの?)」
「新植があっとよ(新しく植えるところがあるよ)」
そう新植と言うのが、新しく木を植える事。これは樹種関係無しで、スギだろうと桜だろうと植えつけ、新植という言葉を使います。
植え方はこんな感じ。
木を伐った伐採跡地に1本1本手作業で植えていきます。
苗によって植え方と装備は違うのですが、一般的な杉・桧の植えつけを説明すると、
①背中に苗をからう(背負う)←苗を入れる袋を苗袋と言う
②穴をトンガ(クワ)で掘る
③苗を差し込み植える
こんな感じです。
杉・桧だったら1日に1人250本植えるのが一般的と言われていますが、うちあたりでは400本植えます。植える人になると500本でも600本でも植えます。まぁこれは植える場所の条件に左右されますのでなんとも言えない所ですが、400本は植えないと採算は合わないですね、はい。
時期的には2月~4月の新芽の時期に植えると良いと言われていますが、最近は3、4月に雨が降らない事がしばしばあるので、5月~6月に植えた方が雨も降って植えた苗が枯れにくい感じはしています。気候も変わってきているので、見直す必要はあるかもしれませんね。
この植えつけが人工林のスタート。この作業が50年後、100年後の森を左右するんですね。この植えつけが失敗して、植えた苗が全部枯れるような事になればここは森になりません。つまりかんんんんんなり大事な作業になる訳です。
単純な作業に見えますが、すっごい配慮しながら植えているんです。
木と木の間隔、土壌の様子、周りの作業員との連携、安全への配慮、次の作業への配慮、はたまた50年後に木を収穫する時を想像した配慮まで、沢山の事を瞬時に整理しながら1本1本植えていくのです。
もちろんこの植えた木を伐るのはたぶん自分ではありません。
伐るのは子どもか孫か、そのまた先か…そう、植えるのは苗でなく夢なんです。愛なんです。それが植えつけなんです。
これなんだと思います?
うわ、なんか食べたらいかんやつや…って思ったでしょ?
違うんです。そして卑猥なやつとかでもないんです。これ、ちゃんとした食べ物なんですよ。
そう…あのラーメンとかに入ってるやつ。
特に普段食べないけど、なぜか結構知られているあいつ。
そもそも野菜なのか海藻なのかなんなのかわからないあいつ。
そう、実はキノコの「キクラゲ」ちゃんなのです。そう天然のキクラゲ。
ねー見た事なかったでしょ~。これは去年伐ったモミジから出てきたキクラゲで、去年出たのを見つけ、しっかり木の下で保管してたら今年もでてきたんです。触った感触はむっちゃ柔らかい。見た目も耳みたいで、ちょっと呼吸が止まりかけの人の耳を思い出して頂ければ良いかと思います。
じさまに聞いたところ、「昔はミミナバと言っていた」そうです。
ミミ→耳。ナバ→しいたけとかキノコのこと。つまり耳みたいなキノコと言う意味でミミナバと呼ばれたそうです。
「ミミナバと呼ばれたキノコ」
実はまだ怖くて食べていないんですけどね…そろそろ勇気をだして食べて見たいと思います。食べたら足が速くなったりピカピカって無敵になったりしないかなぁ。皆さんも山に行ったら天然のキノコ見つけて下さいね~
と言う訳で、このナガオカケンメイの記事。→前ふりは昨日のブログで
デザイン、とくに地方のデザイン(ローカルデザイン)について書かれている。
3年前にこの渡川山村商店(どがわさんそんしょうてん)を始めて以来、デザインを自分で考える事が多くなった。
商品を入れるパッケージやお店のロゴデザイン。このホームページのwebデザインなど全て自分でやっている。ただやはり感じるのは「デザインってスーパー難しい」って事。簡単そうに見えてやはり奥深く、やればやるほど混迷してくる。第一何が正解かもわからない。だって上司がいる訳でもないので、発案も決断も自分で下さなくてはならない。だからこれで合っているのか、良いデザインなのかイケてないデザインなのかわからないのだ。
この記事を見てかなりノックアウトさせられた。
「東京っぽく洗礼すれば東京の人が買うと思ったのか」
く~一瞬「俺の事言ってるのかな?」と思っちゃったwそうなんです、ついついそこに行きついちゃうんです…だけど「本当にこれでいいのかな?」と思っていたのも事実。スタイリッシュなデザインにすればするほど、ありきたりになっちゃう。やっぱり「made in渡川」を売りにするなら渡川らしいデザインにしたい。でもそれがどんなデザインなのかは…わからない…。
最後にナガオカケンメイが言っている、「デザインとは長い風土とともに生まれたほうが、かっこういい」これってもの凄くヒントになった。勿論結論は出ないんだけどw
最近思うのは「そもそも渡川の商品にデザインは必要なのか」という事。売りたいのはデザインでは無く「渡川」という土地。渡川の自然で作られた美味しい物。最高に安全で、最高に美味しい物。そしてずっとずっと続いてほしいもの、知って欲しいものを売っていきたい。なにより店頭に並べる訳ではなく、インターネットで直接届ける仕組みでやっているうちは、商品を入れるパッケージのデザインはごくごく簡素の方がより商品を引き立てるんじゃないのかな?と思っている。見て欲しいのはパッケージじゃなく中身だ。
でもデザインが必要ないと言う訳ではない。デザインはなにもパッケージだけではなく、山づくり、森づくり、米作りにもデザインはある。適切な間伐により作られた森は美しい。そこには間違いなくデザインがある。そしてそのデザインが水を生み。山と里を育むのだ。私にとってのLOCALDESIGNとは「森づくり」なのかもしれない。私のデザインが100年後の山と街をデザインする。こんなにスケールのでかい仕事は無い。山師は森のデザイナーです。
ナガオカケンメイが西日本新聞で連載しているコラム「気づきのデザイン」。私はミヤラ―ーなので西日本新聞を取っていないが、ある方がこのコラムを教えてくれた。
ナガオカケンメイは好きな大人の一人。
よく「○○さんを尊敬しています」なんて言うけど、会ったこともない人を「尊敬する」というのはあまり好きじゃない。だって会ってみたらもの凄いくそ野郎かもしれないでしょ。尊敬と言うのは私の中で「超絶信頼ワード」なのでそんなに簡単に使う訳にはいかない。
だから有名人とか歴史上の人物とかで一目置く人に関しては「好き」であらわしている。
じゃぁ山師イマニシはどんな大人が好きなのか。
それは意外と一貫していて、「刺激」を与えてくれる人が好きなんだと思う。
ここで大事なのは、「まったく別次元の刺激」ではない事。
自分が普段考えている延長線上にある刺激。考えて考えて考えまくっている事の一歩先をいっている大人だったり、自分の考えを既にクリアしている大人だったり、かゆい所に手が届く考えを持っていたり、自分の思いを打開するような刺激を与えてくれたり、つまり勝手に「この人とは意見が合うな」「わかってるわ~」って勘違いしてしまうような刺激を私に与えてくれる大人が好きなんだと思う。
ナガオカケンメイと言えばD&departmentの創設者。
本も何冊か持っているんだけど、とっても共感する部分が多い。そして私の何ぽ先をも行っている。今自分がつまづいている事を既にクリアしてきている。なによりナガオカケンメイの格好良い所は、そのつまづきや気づきをしっかり言葉に表せられること。それも絶妙な言い回しで。もの凄いクールだ。
と言う訳でこの写真の記事について書こうと思ったら、「好きな大人論」について書いちゃったwタイトルは急きょ変更です。
記事についてはまた明日。
宮崎の山間部で山師と言えば昔から『兼業農家』がほとんどでした。
山に行きながら米を作る、原木椎茸を作る、牛を養う。そういう副業を絡めながら生計を立てていました。
山師の仕事って正直給料が高い訳ではありません。どっちかっていうと安い。そして雨が降れば休みになるし、雪が積もれば溶けるまで休みになる。仕事が無ければ長期休みになる。そして子どもを高校・大学に出すにはお金がかかる(高校から家を出る為)、だから「兼業」という仕組みが主流だったんだと思います。なにより家を継いで田んぼや畑を続けながらやる仕事で山師っていうのが一番都合がよかったのかもしれません。
ですが今は日本全国の山師を見ると「専業」が主流です。
特に林業事業体(林業会社)に務めている山師はほとんどがそうだと思います。まぁそうですよね、会社ですからね。会社勤めで「兼業農家です」って人なかなかいませんもん。
特にこれからは林業は専門職としての色合いが強くなってくるでしょう。海外の林業先進国にならって、「フォレスターはスペシャリストだ!」と社会的地位も高くなるかもしれません。
これって凄い良い事で私も望んでます。
今は山師の社会的地位って低いからね。国民の大半は林業やっている人がどんな人なのかわかっていないし、ただの肉体労働者的なイメージが強いと思うんです。なによりやっている本人達も自己評価低いですからね。国として社会的地位を高めてもらえれば、おのずと林業関係者の自己評価は高まってくると思うんです。そして胸張って林業いいぞ!って言えて、次の世代もついてくる。
だから専門的な林業、Professionalな林業っていうのは待ち望んでいます。
だけどね、兼業も素晴らしいシステムだと思うのよね。
自分の主の仕事で足りない部分を兼業で補うっていうのはとっても合理的。特に林業と農業はとってもリンクしている産業だから、それをどちらも持ち合わせているのはかなり理想なんです。
そして今の世の中画一過ぎですよね。勤務体制も雇用体制もどの産業も一緒。やとクールビズだサマータイムだ出てきたけど、本来その産業、その職種、その会社で一番合理的な方法に落ち着いていいと思うんです。山師なんかサマータイムなんて有史以来の当たり前だからね。夏なんかうち5時~12時勤務だからwだってその方が効率良いんだもん。
ま、専業・兼業で議論する時点でナンセンスなのかもしれないけど、どちらかに偏るんではなくて「良いとこどり」で出来る仕組みにならないといけませんよね。
漏れなく俺も兼業農家です。
梅雨になって田植えして米作りがスタートしましたよ。いよいよ始まったか~とも思うけど、水のありがたさ、土壌のありがたさを農業からも感じられてね、間違いなく林業に役立っていると思います。
俺的には兼業〇〇お勧めですよ♪
梅雨の前にやってくるものと言えば…そう、蛍。
蛍が出て、梅雨が来て、田植えが始まる。それが山村の初夏風物詩でもあります。
「蛍って水が綺麗なところには必ずいる」と思っている方多いかもしれません。
でもそうじゃないんです。
「水が綺麗だから」というのは一つの要素でしかありません。そこにプラスして「生態系が豊かだから」という要素が加わります。
蛍が生きるためには幼虫の頃餌となる『タニシ』の存在が不可欠です。タニシがいない川に蛍が飛ぶことはありません。つまりタニシが育つ環境、タニシが餌にする微生物が豊かな環境でないと蛍は飛ばないのです。
見た目が綺麗な水っていうのは沢山あります。水道水だって無色透明。綺麗と言えば綺麗。だけど中身は蛍が飛ぶ川の水とは全く違います。
山から湧き出る水が一様に『綺麗な水=生態系が豊かな水』とは限りません。見た目は透明で美しくても中身はスカスカの水なのかもしれません。それをどう見分けるのか。流石に水の中の微生物は目で見えませんからね。そんな時ひとつの目安になるのが蛍なのかな~とも思います。あの光は自然からのOKサインなのかもしれませんね。
あ、あと一つ蛍が生きる環境に欠かせないのが、「荒れない川」です。増水によって蛍が流されるという事はしばしばあります。事実渡川でも数年前の大きな台風で河川が増水し、沢山いた蛍が次の年からピタッと見なくなりました。そしてあれから数年経った今(ここ何年か台風が来ていない)蛍がまた戻ってきました。今年は沢山舞っていますよ♪
生態系が豊かな川、増水して荒れない川、これってどこが始まりなのかってやっぱり山づくりです。木だけじゃなく川にも虫にも目をやる事はこれからの山師にとって大事なスキルだと思うんです。
100年後も「ほ、ほ、ほ~たるこい」と子どもたちと夜道で歌える日があり続ける事を切に願うのです。
梅雨に入りましたね~。
梅雨と言えば梅の季節。自家製梅干しに自家製梅ジャム、自家製横断溝、そんな言葉が飛び交う季節でもあります。
今年も我が家では自家製横断溝が大活躍。
杉の丸太をⅤ字に切って埋めたものなんです♪
これからは雨の時期。特に宮崎は雨が沢山降ります。
だけどこの雨、山の道には天敵なんです!道を流れる水により土が流され、どんどん道を侵食していくんです。だから雨のあとは道が掘れて凸凹で車も通れない!なんてことはしょっちゅう。
だからそんなときの為に横断溝(おうだんこう)を入れて水を定期的に流してあげる必要があるんですね。だけどこの横断溝…一般的に使うのはコンクリート製の何百キロもあるお値段もたかーーいやつなんです。わざわざ業者に発注しないといけません。
だけどこの杉丸太式なら簡単!
①材料は山にある(無料)
②手でも運べる
③自分で作れる(チェーンソーで作製)
ね、簡単でしょ?これならコンクリート製のものをわざわざ使わなくったっていい!しかも意外と長持ちするんですよ。
なにより長さを道幅に合わせて自由に決められることもいいですね♪コンクリートの既製品は長さが決まってて、場所によっては道に合わないことがしばしばなんです。
さぁ皆さんも自家製横断溝にチャレンジしてみませんか?これで夏を楽に乗り切れますよ♪詳しくはクックパッドに掲載しております(→嘘です)。
今週号見ました?ええ、ジャンプの。できる大人の嗜好本の一つ少年ジャンプですよ。そう、そのジャンプ。
今週から3週くらいワンピース休載するみたいです。作者の尾田さん、体調悪いんですって。しっかり治してきてまた頑張って欲しいですね。もうだって尾田さん神だからね。「今日本で死んでもらったらマジ困る人」のトップ10入りしてる人だから。
ワンピースと言えば主人公ルフィーの「俺は海賊王になる!!」のセリフが有名ですよね。ストレッチで腕伸ばしたら、大体言いますよねこのセリフ。そして大体周りにスルーされます。
今年の2月に、私の住む美郷町の合同立志式で講演させて頂きました。その時は一緒に地域づくりをしている仲間共に講演をしたのですが、その中で自分の仕事の話をする時間があったんです。
私の番が回ってきたのは講演の終盤あたりだったので、もう疲れてきている事だろうと会場の皆さん(中学2年生とその保護者)に背伸びをしてもらったんです。
取りあえず思春期の子どもたちの心を鷲掴みにしたい私は、無謀にもこれやってやりました。
「次は右手だけ伸ばしましょうか、手はグーで」
「はい、ゆっくり伸ばして~俺は海賊王になる!!!」
もうね、ドカーーーンいきましたよ。来賓全然笑ってなかったけど、子どもたちは笑ってました。
これやった後、「はい、海賊にはならないで山師になって下さい」と山師トークがスタートした訳なんです。
素晴らしいねこの流れ。思いつきにしては完璧でした。是非また使いたい、子どもたちに話す機会があったら次も絶対使いたい。たぶん、たぶんウケるから…たぶん。
やっぱりなんでも切り口ですよね。
特に食べにくい物ほど、食材の切りかた、味の付け方、食べる環境が変われば一気に食べやすくて美味しい料理に変わるもんです。林業の話するのにワンピースの話したっていいじゃないですか。
と言う訳で「是非我が校で子どもたちに話をして欲しい」という先生。いつでもお誘い待ってますよ。イケメン山師が熱く楽しくキレキレのチェーンソートークでお話します。講演終わるころにはみんなゴムゴムのピストルできるようになってお返ししますよ。
「俺は山師になる!!」そんな子どもが一人でもできるといいな~
昨日…初めて検索しました「ザンビア」。
そう、昨日はサッカー日本代表がザンビアとワールドカップ前のテストマッチをする日だったんです。
ほら、日本代表の試合しか見ないエセサポーターとしては見逃すわけにはいかないじゃないですか。ワールドカップも始まるしね、この試合観てあーだこーだ言ってお祭り気分に浸りたいし。
いつの何時からあるのかな~って検索しましたよ。「日本×ザンビア」。
6月7日 8:30~
ほうほうなるほどね。朝の8:30からね。
朝5時に起きて悩みましたよ。仕事休んで観るか、録画して観るか。
取りあえずね、予約録画しとこうとテレビに向かった訳です。
だけどね…
ないんですよ。探せど探せど無いんですよサンビアが。番組表に無いんです、日本×ザンビアの文字が!!
泣いたね。またかと。
宮崎またかと!!そう、宮崎は民放テレビ局2つしか無いから、中継局によっては放送ない事がしばしばあるんです。でもね、もうワールドカップですよ?もう他局でもなんでもいいから気合いで放送してほしいっす!!
朝5時にね、社会の現実っていうのを痛感しましたね。結局資本が無いと見たいテレビさえ観れないんですよ。世の中金ですよ。上場企業2社しかないようなさびれた宮崎にはテレビ局増やす事も出来ないし、さびれた山師しかいない我が家にはスカパー引くこともできないんです。
と言う訳で現実に戻って朝から田植えの準備してやりましたよ。さっきまでは頭の中サンバだったのにね。ブブゼラ鳴り響いてたのにね!カエルしか鳴いとらんわ!!川のせせらぎしか聞こえんわ!!
トラクター乗りながら小さい声で吠えましたよ。
「だいたいザンビアってどこや!」ってね。トラクターの爆音にかき消されたけど。
あーー宮崎テレビ局増えて欲しいわーーー!!
もうこれだけ、林業とかどうでもいいから今日言いたいのこれだけ!
お金持ちの企業様宜しくです。
今日たまたまテレビつけたら、たまたまやってましたAKB総選挙。
ちょうど指原が2位になって長々喋って、次まゆゆが1位になって長々喋り出しそうだったので世界ふしぎ発見に変えてやりました。
いやー相変わらず凄いねAKB。
むっちゃ雨降ってたやん。でもむっちゃ人おったやん。風邪ひくよほんと。あの後間違いなく風邪ひいたやついたね。あれ何万人か来てたんでしょ?その人達が1割風邪ひいたら何千人だからね。また国保上がっちゃったよこれで。AKBは国民保険にも影響を及ぼすっていうね、もう国家プロジェクトだよAKB。秋元康が総理大臣になった方がいいのかもね日本。
でもこの総選挙って仕組み、今の順位つけるの嫌がる世間では受け入れられてるんだね。そこは結構以外。自分に順位付けられるのは嫌だけど、人に順位付けるのはOKなのかな?
これってやってるAKBの本人たちはかなりプレッシャーだろうね。順位付けられるってかんんなりきついよ。俺だったら間違いなく禿げるwプレッシャーに負けてアル中とかなるね。もう半分なってるけど。
美容師とかアパレルとか派手(に見える)な職業の人ほど大変だったりします。アイドルもそうなんだろうね。大変だろうけど頑張って欲しいっす。国威発揚の為に。アイドルが人気の時って景気の良い証拠だと思うのよね。社会的に裕福な証拠だと思うんです。だって金無いと出来ないんだから。ゴルフや釣りより金使うよね、「趣味アイドル」。
一番金使わない趣味教えましょうか?
それは「趣味林業」。
まずはチェーンソーから揃えましょうか。10万円~ご用意しております。最終的には1千万のグラップルで握手会。ん~~流行ったら世も末だなw
山師に限らず熟練の技を持った先輩っていますよね。
見た目に派手さはないんだけど、無駄の無い仕事で綺麗で速くて上手い、黙っててもいつの間にかやってる、そんなマイスターと言うべき人たちがいます。
山師にもいます。
見た目ふつーーのおっちゃんなんだけど、すっごい仕事上手い人。ふざけた事ばっかり言ってるけど、経験に裏打ちされた技と知恵を持った人。こんなおっちゃんには自然と尊敬しちゃいます。
これはyoutubeにあった動画なんだけど、まさにこんな感じ。(褒めていますので勝手なご使用お許し下さい)
ね、上手い。
これだけ大きい木を前に、なんの躊躇もない。
チェーンソーのバー(刃の部分)をフルに使わないと届かないから右から左から前から後ろからと360°グルグル回って伐るわけだけど、それでもしっかり水平に切れてる。上手い。そして速い。ま、受口(斜めに切るところね)にはちょっと時間掛かってるけど。
これ見た目は簡単そうだけど、かなり難しいんですよ。
なかなかあんな風にサクサク伐れない。
この様子から、このおじさん今までだいぶ木を伐ってきたんだろうな~ってのがわかる。「まだ半年です」とか絶対ないってのがわかる(それは誰でもわかるかw)
経験から裏打ちされた積み重ねって、山師をやればやるほどわかると言うか、やればやるほどおじさん達との差がわかってくる。この気持ちっていうのは、自分自身が成長する上で大事な気づきなんだろうけどね。でもこれから入ってくる若者はこの気づきができにくい環境になると思うのよね。だってあと5年10年したらこういうおじさん達いなくなっちゃうから。
今すぐ入ってもこの気づきに至るにはやっぱり最低でも5年くらいはかかると思うんです。だからね、実質タイムリミットは「今」だと思うんですよ。5年後に入ってきても勿論林業はできるけど、熟練の山師の仕事が見れるかといったらそうではないかもしれない。そしてそれを見ているか見ていないか、一緒に仕事をしたかしていないかっていうのは、その人の山師人生において大きな影響をもたらす事になると思うんです。できれば見ておいたほうがいい。糧にしたほうがいい。
やっぱり言える事は、①若者よ、はやく林業界に入ってきて。そして②おじさん達、なるべく長く頑張って、③ ①と②がなるべく実現するよう頑張らなきゃね、って事。
年寄りもわけもんも、まだまだまだまだ、やる事は沢山あるのです。
昨日に引き続きまして、こちらスイスフォレスターのロルフ。
スイスで森を守る、森のスペシャリストです。
昨日も言ったけど、私の先生(師匠)です。
昨日アップしてた渡川のヒノキめんぱはいつもの感謝を込めたプレゼントとして。
そしてこのオビスギデザインのお皿は、日本土産としてプレゼントしたのです。
プレゼントなんにしようかすっごい悩んだんです。
日本らしいもの
宮崎らしいもの
そしてロルフが貰って喜んでくれそうなもの
あと付け加えるなら、持って帰れるものw
でかいのとか規制かかるのは駄目だからね。
結局行き着いたのがオビスギデザインでした。
結局というか、まぁ始めからオビスギデザインしかないなとは思ってたんですがね。
宮崎の木「飫肥杉」で出来た木のお皿。
宮崎の杉らしく気根があって木目も粗い、そんなお皿をあえてチョイスしました。ロルフは木の達人ですからね。この木目を見て「宮崎の木だな~」って楽しんでくれると思うんです。
そして奥さんのマルチャンと御揃いの夫婦茶わんに。
スイスに帰ってから、これで仲良くご飯を食べて欲しいですね♪
宮崎ならではのお土産にぴったりのオビスギデザイン。
きっと海外の方も喜んでくれると思いますよ♪
スイスでオビスギデザイン流行ったら…これまたうちのせいだなw
こちら、スイスの現役フォレスター ロルフご夫妻♪
とっても仲良しで、とっても日本の事が大好き。
私のスイス作業員教育の先生でもあります。
先日ドイツ式林業専用道の研修で1年ぶりに会いました。
相変わらずスーパーな知識と経験に裏打ちされた話はいつ聞いても圧巻で、いつもいつも勉強させられます。
いつもいつも「タケチャン」と親しみを込めて呼んでくれます。
いつもいつもお世話になっているので、この日は渡川からお土産を持ってきたんです。
そう、うちのお店でも取り扱っている「渡川のヒノキめんぱ」。
材料も職人もmade in渡川の渡川にしか売ってないお弁当箱です。
もちろん無垢のまま。無塗装で木の香りがたまりません。
ロルフ達は木で作られたもの。手作りで作られたものがとっても大好き。とっても喜んでくれました。
渡川で作られためんぱが海を渡りスイスで使われるなんて、なんだか不思議。でもきっとスイスでも美味しいごはんを楽しませてくれるでしょう♪
この他にももう一つPresentしたのですが…それはまた明日!
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道は無し
踏み出せば、その一歩が道となり、その一歩が道となる
迷わず行けよ、行けばわかるさ
ありがとーーー!!
ね、道と言ったらこれですよね。アントニオ猪木の「道」。
若いとき一生懸命覚えました。
どうにかしてウケたくってね。どうにかして猪木のモノマネマスターしたくって、詩なんか暗記した事ないのに、これだけはスラスラ覚えた思い出があります。
猪木のモノマネしながら道を朗読するっての流行ったな~
大爆笑だったよな~~
うん、若いときの記憶って輝いて上書きされているもんです、はい。
あれから10数年経ちました。
気が付けば「道」と言ったらこれ、
林道、もしは作業道。
これが今スラスラ出てくる道となりました。
いやーしかしディープな世界に入り込んだもんよねホント。
なに作業道って?普通に生きてたら絶対使わないワードだもんね。
「仏教には迷いあるものが輪廻する六つの世界があります。
天道…人間道…地獄道…修羅道…畜生道…そして作業道です」
とかお坊さん絶対言わないもんね。瀬戸内寂聴も知らないと思うもん作業道。
「まっすぐ自分の言葉は曲げねぇ、それが俺の作業道だってばよ!」
とか絶対ナルト言わないもんね。出来ればナルトに火影になってもらって、理想の作業道作って欲しいけど。
と言う訳で、宮崎は三股にある総合農林さんで「ドイツ式林業専用道」の講習に行って来ました。
林業専用道…つまり林業をする為の道、と言う訳ですね。
林業は木材搬出が最終段階としてある訳ですから、トラックが通りやすくて尚且つ作業がしやすい、そしてメンテナンスしやすく恒久的に使える道と言うのが必要になってくる訳です。
今日本にある林道や作業道とは少し、というか根本的に考え方が違う面が多々あります。
ます日本の林道や作業道は「建設業」の考え方がベースにあります。「林業」が前提にある訳ではありません。この時点で様々なズレがある事は容易に想像できますよね。
ま、ようは今日本にある林道や作業道では林業がやりにくい、そして持続的ではない、そう思って頂ければ良いかと思います。ただこれは一般的な話で、勿論日本全国津々浦々、自分の山や風土に合った道づくりをされている方もいらっしゃいます。
私も「渡川の山に合った道」を追及して行きたいと思っているので、自社の勉強会にも関わらず懇願して参加させて貰った訳なんです。
これがドイツ式の道です。
色々と違いはあるのですが、もっとも顕著な部分は道路の形状にあります。
日本の従来型は1枚目の写真にあるようないわゆる「軒(のき)型」。山側から谷川へ向け軒を下したように片方向に傾斜が付いています。
一方ドイツ式は「屋根型」。道の真ん中が盛り上がり、山側、谷川共に水が分散されるようになっています。
今回この「山の道」について、スイスフォレスターのロルフがデータと経験をもとに、ロジカルに話をしてくれました。
どちらもメリット・デメリットがあるので、一概に「ドイツ式が絶対良い!」という訳では無いのですが、ロルフ曰く「宮崎に適しているのは屋根型だ」と言いきってくれました。
急峻な地形、多い降水量、土壌、木材の搬出量、コスト、様々な条件を検証した上での一言に呻るものがありました。
特に一番は降水量にあるでしょう。
水を片方に寄せるのではなく、両方に分散させる。
最終的には谷側に水を排水する訳ですが、沢山の水を一度に流し込むのではなく、分散させて排出する事で道にダメージを与えない。これが大事みたいです。
簡単に言うと100Lの水を軒(のき)に流すと一気に斜面を流れ落ちて、地面を掘りこみますよね。それだけのエネルギーが軒と地面に与えられたという事。
次に屋根の頂点(三角の部分)から100Lの水を流します。右に50L・左に50L流れるのでエネルギーが分散されますよね、屋根にかかる負担も水が落ちる地面にかかる負担も半分になる訳です。更に直接地面に落とすのではなく、屋根に樋(とい)を付けて更に水とエネルギーを誘導しましょうというものなんです。
これまで日本、宮崎、そして渡川は「雨が多いっちゃから、道は崩れて当たり前よ」という考え方が一般的でした。
でもそうじゃないんですよね、「雨が多いからこそ崩れない道を作る」これがその地に住む為の努力だし、未来でこの地に住む次世代の為に今住む私達に課された使命だと思うんです。
だって道が崩れる事で与える影響っていうのは計り知れませんからね。森林、河川、生態系、人間、街、海、食物…暮らしに必要な全てのものに悪影響を与えていると改めて自覚しないといけないんです。目を背けるのを止めて、もう一度頭働かせ汗を流さないといけないんです。
危ぶむなかれ、
危ぶめば道は無し。
その一歩が道となり、その一歩が道となる。
行けばわかるさ。
ダーーーー!!
先日ブログにも書いた飫肥杉仮面舞踏会。
みなさんこれ読みながら、もしくはFaceBookで関連記事読みながら、「ん、楽しそうね」ぐらいにしか思っていないかと思います。
いや、それで全然OKなんですが、でも実はあの大真面目なおふざけには熱い熱い想いが込められているのです。
そう、発端はこのプロジェクトなんです。
「飫肥杉を世界に!」
この熱い想いが込められているのです。
きっかけは小さな事だったかもしれません。飫肥杉仮面舞踏会も小さなイベントかもしれません。でもその小さな1歩が積み重なって宮崎とニューヨークを繋ぐ道になるのです。
このFAAVOを使ったプロジェクトは見事達成しました。
史上最高額だそうです。熱い情熱は人を動かすんですよね。
今後とも飫肥杉プロジェクトから目が離せない。
プロジェクトの皆さん、一緒に頑張って行きましょう。
日南にあるとあるお店…
カフェかな???と思うでしょ。
実はラーメン屋さんなんです!!そしてタイトル通り、まさに飫肥杉だらけのラーメン屋さんなんです!!
こちらは宮崎日南市にあるラーメン屋さん「NEARO(ニアロ)」。油津にある人気老舗店「直ちゃんラーメン」の2号店になります。場所は日南市役所のすぐ近く。日南市役所から串間方面へ行く道を進むといきなりお洒落なお店が現れます。
中もね、飫肥杉だらけでむっちゃお洒落!中もほんとカフェみたいな雰囲気です。お店の方もお綺麗ですっごい親切。なによりラーメンも最高に美味しいです。
これまで、ここまで飫肥杉だらけのお店ってなかなか無かったと思います。通常内装に木を使う際、「人が心地よいとおもうパーセンテージ」というのがあります。「木が人に癒しを与えるからと言って、100%木で覆ったら、逆に居心地が悪くなる」という研究があるんですね。だから丁度良い木の使い方っていうのが内装にはあるんです。
そこをここのお店はしっかり計算されています。木と白壁のバランスが最高に良い!これでもか!って飫肥杉使っているんだけど、全然バランス悪くない。むちゃくちゃ居心地の良い空間です。お店の人には悪いけどついつい長居したくなっちゃいますw
日本人って「木の家に住みたい」って人結構多いんです。実際木を使って家を建てる人も多い。だけど日本人の不思議なところは、外壁に木を使わない事なんです。折角構造や内装に木を使っても、結局コンクリートや化学物質で出来た壁板で覆っちゃいます。あれじゃ勿体ないですよね。木の吸湿性なんかを最大限活かせてないと思うんです。なにより外からパッと見、木の家かわかんない。木の家なら木の家らしく、外装も木で作るべきだと個人的には思っています。
だってその方が木でつくるメリット最大限にでるじゃないですか。勿論デメリットもあるけど、それでも木のメリットの方が好きなんです。
こういう「スギダラケ」のお店もっともっと出来て欲しいと思います。美味しいラーメンを食べながら杉の良さに触れてもらいたい。そして自分の暮らしにも活かしてもらいたい。直に言うと飫肥杉だらけの家をどんどん作ってもらいたい。
工務店が家の見学会とかやっているけど、普通なかなか行きませんよね。でもラーメン屋は普通に行きます。こういう自然な形、日常の形で杉に触れてもらえる事って凄く効果のある事だと思います。
うちも店舗作る時はこういうお店作りたいな~と思うお店でした。
興味のある方は作田設計事務所まで。飫肥杉のスペシャリストがいますよ。
日南に行かれた方はNEAROにも是非行ってみて下さい。杉だけじゃなく、美味しいラーメンが食べられますよ♪
昨夜は世界初!の飫肥杉の仮面を付けて踊り狂うという『飫肥杉仮面舞踏会』が日南で開かれたので、日本の山師を代表して出席してきました。
仮面舞踏会。舞踏会と言えば大人の社交場。そうなると勿論何着てきてもいいという訳じゃありません。
今回も『お洒落な勝負服orドレス』というドレスコードがあったんです。
何着て行こう…んー折角なんでガチの山師服着ていくか?でもそれじゃ捻りがないな~。
という事で、日本初「林業とファッションの融合、山師のお洒落着」に挑戦してみました!!
どうです、むっちゃ格好良いでしょ!!
Duffer×LEEのジーパンに白シャツイン!
胸には杉バッチ!首には蝶ネクタイ!
そして普段山で使っているSTIHLのヘルメットとチェーンソー、そしてドイツ製HAIXのチェーンソー防護ブーツを履き、背中には杉苗が入った苗袋!!
かんんんぺき!ですね!!正に林業とFashionの融合。山と街の融合。仕事と遊びの融合…山師だってお洒落できるんだい!!ってとこを見せられたと思います!!たぶん…
男性人からは「かっこういいやん!!」ってむっちゃ興奮されましたが、女性人からは特に…なんもなく…
「なんか凄いですね」的な完璧仮装扱い…
「キャー!チェーンソー持ってもいいですか??」とか全然無かったです。
わざわざ一番重たいチェーンソー持っていったのに…「重いですか?僕には軽いんですけどね~」ってドヤ顔で応答しようと思ってたけど、全くそんな会話無かったので、すっげーーー邪魔なだけでしたチェーンソー…すっげー重いし…ヘルメットもブーツも暑くて乾杯する前から汗だくだし…仮面付けたら余計汗だくになるし…店からの行き帰りがむっちゃ恥ずかしかったし…っていうか恥ずかしい通り越して職質されないかすっごい心配だったし…
もちろんいろんな事想定して、チェーンソーの刃は外して、燃料も綺麗に抜いていきました。そこら辺の配慮もね、ちゃんとしてるんですよ。チェーンソーのもしは洒落んなんないからねw
今回はみんな割と普通にお洒落着で来てたから、俺割と目立った方だったけど、次回からは間違いなく飽きられると思います…っていうか次回あってももう引出し無いしね…全部使っちゃったから…次こそ何着て行けばいいのかわかんないから。
でもね、今は山登りするアウトドアFashionが街中で普通に着られている時代です。山師服も着られる可能性はあると思うんですよね。街中のファッションから山師や林業に目が行く事もあると思うんです。
「山師格好良いよね」って言ってもらえるように、今後とも『山師×Fashion』を追及していきますよ!!
明日は日本中が待ちに待った『飫肥杉仮面舞踏会』の日…
そう、飫肥杉製の仮面を付けて踊り狂うあれですよあれ。
なんていうの、大人の嗜みっていうの?日南では当たり前だからね。その内ニューヨークでセレブの嗜みになるからね。グーグルグラスとか古いから。時代は飫肥杉仮面!間違いないから。
ただ明日はドレスコードがあるのよね~。
「お洒落な勝負服か、ドレスできて下さい」ってあったから、もちろん山師の勝負服で行こうと思ってます。
チェーンソーとヘルメットは鉄板かな~。
あとは…あれとあれだな。ワンポイントにあれもからって…
うん、完璧。お洒落大賞間違いなくGETだね。
明日は見てろよ!!山師のお洒落着提案したるでーー!!
明日の合言葉はもちろんあれ。
「ぜんぶ杉のせいだーーーーーーーーー!!!!」
今日倉庫でカチカチとパソコン作業してたら、5歳の娘と2歳の息子がフラフラと遊びにきました。
いつもそこら辺においてある杉の丸太で遊んだり、のこぎり見つけては手当たり次第に木を切ってみたり、まぁいつも自由に遊んでおります。
今日も棚においてあるおもちゃのチェーンソーを取ってというので渡してあげた所、いっちょまえにヘルメットを被って遊んでいました。
いつも山山山山言っている俺ですが、実はあんまり子どもに強要とかはしていないんです。
「山はいいぞ!」とか「山師なれよ!!」とか全然言いません。
だって重いですもん(笑)たぶんそんなの子ども的には面白くないと思うんです。だから別に特別な事も言いませんし、特別な事もしてません。
ただ、ごくごく当たり前のように木と遊べて、山師っていう仕事が特別な事じゃなくて、山で暮らすって事が何も不思議な事じゃない。そんな風に感じて貰えたらなと思います。山は楽しいけど怖い。木で遊ぶのは楽しいけど危ない。そういう自然への畏怖だったり、危険への対応力みたいなのをごくごく自然に身に付けていって欲しいと思います。そう、いうなれば「生きる力」を身に付けていって欲しい。遊びと暮らしの延長線上でね、自然に身に付けていって欲しい。
本当にだけど、うちの子に山師やって欲しいとはこれっぽっちも思っていません。自分のやりたいと思う事があればそれを頑張って達成して欲しい。
ただ俺の姿を見て、「山師なりたい」って思ってもらえたらそれは勿論嬉しいです。
付け加えるならば、自分の子どもが山師やりたいって思うぐらいじゃないと、山師の担い手を増やす事はできないでしょうけどねw
「将来はパパの山の仕事のお手伝いをする!」
「大きくなったらケーキ屋さんになって、倉庫の横にお店作るからパパ毎日食べ来てもいいよ」
いつもなりたいものはバラバラだけど、パパへの愛を感じる優しい娘なんです。お願いだからずっとパパに優しくしてね。昔から山師は娘に弱いんだから。反抗期とかきたらパパ泣いちゃうから。毎晩飲んじゃうから。
ま、毎晩飲む私を見て、「お酒飲み過ぎじゃないの?」って既に突っ込まれているんだけどね。
さえちゃん、将来は山師ができるケーキ屋さんでもいいからね。
宮崎県議会に「環境農林水産常任委員会」というものがあるんですが、本日そのメンバーの方7名が、『渡川山村商店を視察』に来ました。
いやー凄いね、ありがたいね。
視察と言ってもうちはネット上にしかお店が存在せず、見るとこもあんまりない…と言う訳で公民館を借り、そこで熱く渡川山村商店にかける想いを語らせてもらいました。
なかなかね、大勢の県議の方達の前でお話をさせて頂くことなんかありませんからね、とっても良い機会になりました。
話した内容をここで書くと明日になるぐらい話しているので書きませんが、とにかく一貫して話したのが「地域の持続」についてでした。「100年後、200年後も渡川地区が今と変わらない(もしくはもう少し)豊かな暮らしを続けられるよう、大げさにではなく出来る事からやっていきたい」的な事をね、かっちょよく話しましたよ。
まぁ県議のおばちゃまからは「あんたは男前じゃないとこが良い!」って突っ込まれましたが(笑)褒め言葉だととっておきました。
これを機会にまたいろんな可能性が広がって行けばいいなと思っております。こんな小さな山村に居ても出来る事はあるんだ!!ってのを共感して頂けたように感じました。
made in渡川の地域づくりと山づくり、いずれ「渡川SYSTEM」として日本中、世界中に広がっていけるよう気合い入れていきます。
100年後を見据えて、今日の1歩を踏み出すのです。
昨日は祖父を連れて宮崎市内にある大学病院へ行ってきました。
先日開通したばかりの東九州自動車道 日向~宮崎間を通りながら「お~これが高速道路ってやつか…」と目の不自由な祖父は狭い視野で辺りを見回しておりました。
渡川での山の中を通る時も、「あそこには昔あれがあって…」とか「ここの山は昔こうだった」とかもう50年以上前の山の話や地域の話を聞かせてくれるから、結構祖父とのドライブは嫌いじゃないんです。(余計な小言言わなければだけど)
だって今こういう昔の話をしてくれる人も少なくなりましたからね。今とは全く違う時代。全てが人力だった時代の話です。
木を伐るのも、田んぼを耕すのも、歩くのも全てが人力の時代。エネルギーも全て木の時代。ほんとにためになります。自分のルーツをしっておくのってきっと大事な事だと思うんです。
最近できたばかりの高速でかっとばし、車の中ではIpodからHappyが流れ、降りる時もETCでスイスイの車の中で祖父を見ながら思ってました。
「この人激動やな~」って(笑)
凄いよね、人生で凄い振れ幅を経験しているよね。
徒歩で宮崎に行っていた人間が、今では高速ETCだからね。
電話なんかなかったのに、今は電話どころかスマホだなんだ持ち歩いてるんだから。この日本史80年間って日本歴史上でも最高レベルの文明発達スピードだと思うわ。よくついて来れたねって感じ(笑)
この80代90代の世代って元気よね。全然死にそうにない。
基本的に培った体力と、戦中戦後で鍛えられて精神力、そして高度経済成長を生き延びたタフさと柔軟性が生きる力をもたらしているんだと思うのよね。そして自分たちが年取ったら、年寄に優しい世の中になったしね。そりゃ長生きするわ。
俺たちあんなにまで長生きしない自信あるもん。子どもの頃から添加物食いまくっているしね。電磁波もバンバン浴びてるし。きっと80歳まで生きないね。
俺たちが80歳まで生きようと思ったらあと50年もあるのか、なんて思っちゃうけど、でもきっとあっという間なんだろうなぁ。これまでの50年ほど文明開化はないだろうけど、でもきっとまだまだ発展して行くんだろうよ。個人的にはそろそろ一回落ち着いてもいいと思うんだけどね。これ以上便利になってもなんだか勿体ないし。必要以上に便利なもの沢山あるからね。
次はもう一度じさま達から学んで、不便だった頃に少し戻ってもいいと思うのよね。不便なくらいが「生きてる!」って感じがして楽しいと思うんだけどな。
山師の世界には「ショウゴク」という言葉があります。
ショウゴク…
しょうごく…
正五九…
ここらへんまで来ればわかるかな?ん~わからんかな??
正月五月九月、これでショウゴクです。
山では山の神様をお祀りする日があります。勿論毎日、毎現場ごとに山の神様に敬意ははらっておかなくてはならないのですが、年に3回だけ改めてお祀りする日があるのです。それが『山の神』。そしてその日は旧暦の正月、五月、九月だと言われています。つまりショウゴクというのは山の神を忘れない為の暗記ワードなんですね。
旧暦ですので現在では2月、6月、10月に山の神をします。その日は神社でお祓いをして、お神酒をあげる(山にも自分たちにも)ってのが慣習となっているんですが、もちろん山仕事には行きません。
この山の神の日と、秋と春の彼岸の日、そしてお盆、正月、「山に入って仕事すると怪我する」と言われています。「どうせ迷信でしょ?」と思うかもしれませんが、何を隠そう俺も彼岸の日に仕事して危ない目にあってますからね。やっぱり馬鹿にならない風習です。
もうすぐで5月も終わり。
う~梅雨が来ますね~~。雨に濡れての仕事は疲れるし危ないんですよね~。でもこの時期は雨が多いからどうしてもしょうがないんですけどね。田植えもあって稲作も始まるし…でも山の神で一杯飲める♪
ショウゴクが決まっているのって意外と山で働く人へのご褒美もあるのかもしれませんね。6月は梅雨時期で大変だし、2月は雪の時期で大変だし、10月は稲刈りの時期で大変だし…古来から働く人の英気を養う為の山祭りだったのかもね。もちろん一番は神様への感謝ですが。
こういう神事って年々大事にしなきゃって思います。
きっと意味があるから始まって、代々続いているんだろうからね。
6月の山の神は作業員と海へ磯もの獲りに行く予定です。みんなで貝や魚を獲って、そしてみんなで一杯やります。こういうのもね、団結が出ていいと思うのよね。チームとして楽しみを共有する事で、大変な事も一緒に共有できるようになると思うんです。
ま、飲んでもめなければの話だけどもw
皆さん焚いてます?お盆の迎え火。
まぁなかなか焚かないよね。でも良いもんですよ、あの炎。渡川では結構やるんです。
お盆の夜になると庭に出て松に火を点け、明かりを灯す。
20cmほどの長さに切られた松を4,5本組み、そこからおきる赤々とした炎。激し過ぎず、弱すぎず、あの世から帰ってくるご先祖様にはとっても良い目印になるのでしょう。
渡川ではお盆以外にも、風呂釜に火をつける時や、BBQする時の焚き付けとしてもよく使われて来ました。
最近はホームセンターとかでも売ってますよね、松の木。
小さく短冊状に切られて売られています。
まぁ家にあったら便利ですよホント。すぐ火付きますからね。あの松やにがたっぷり入った松の木ほど手付けに優れた木はありません。
ところであの松やにたっぷりの松の木ってどうやって出来ているか知ってました?
「え、普通に松の木伐ればああなるんじゃないの?」って思ってるでしょ!!そうじゃないんだな~。
あれって松の木伐れば簡単に出来るものじゃないんです。松の木伐って割ってもああやって松やにたっぷりの焚きもんにはなりません。なんでかって??そりゃわからない(笑)とにかくできないものはできないんです。ホントに。あれ欲しいからって松の木伐っても取れませんからね。
答えを言うとあの焚き付け松は自然が偶然?に生んだ副産物なんです!!たぶんね、たぶん!!
とにかく仕組みはまっっったくわからないんだけど、山に行くと落ちてるんです。こんな枯れた松の一部が。
これもただ枯れてる松だったらいいって訳じゃありません。山には枯れた松の木沢山落ちてますが、全部が全部松やに入ってる訳じゃない。すっごい不思議なんだけどね、ほんとごくごく一部だけこうなって、焚き付け用の松になる訳なんです。
こんな感じで根っこだとか、枝の根元とかが枯れたものに多いですね。
枯れているんだけど、触ると固くて重いんです。「あ、詰まってる!」って感じ。持っただけで「あ、入ってるな」ってなります。
ヨキ(斧みたいな刃物ね)で削るとほらこんな感じ。
外は枯れてても中にはびっちり松やにが入ってる。
削った瞬間に辺りに松の香りが立ち込めます。まぁ~いい匂いですよ!ほんと一瞬で松の香りに包まれる感じ。
このお盆に使われる松の木。
当たり前にあるものじゃなくって、本当に自然が生んだ恵みなんですよね。こういうのを改めてありがたく感じたいし、大事にしていきたい。そしてありがたく活用していきたい。
これからBBQの季節になりますね。
着火剤で火をおこすのも便利だけど、たまには原点に返って松やにたっぷりの松から火をおこすのもいいかもしれません。
草食系のそこのお兄さん。松から炭に火を点けて女の子のハートにも火を点けちゃいましょう。
そんなワイルドなあなたは、きっと周りから「松やに系男子」って言われるはずです。草食系の次はこれですよ、松やに系!自然の副産物系男子w迎え火系男子でもいいなw先祖にもモテる松男(まつだん)。落とすのは先祖からってね、新しい恋の駆け引き。いいなこれw
今日植えつけしていると、木の株の陰になんか隠れたものが。
意表を突かれ「お、マヘビじゃ」っとプチ驚き。
そう、マムシですね。マムシの事を渡川ではマヘビと言うんです。
でも最近はマヘビもあんまり見かけない様になりました。
蛇が食べるのは小さな生き物。蛇が住みにくい、小さな生き物が生きにくい山に少しずつなっていってるのかもしれませんね~。蛇が生きられない所に人間なんか生きられませんからね。山の生態系から危機を感じ取る事は大事な事だと思うんです。
と言う訳でこのマヘビ。
久しぶり見つけたんで、やっつけて持ち帰り、近所のおじさんに講習がてらさばいてもらいました。
こうやって二股になった木の棒を用意して、股の片方を蛇の皮と骨の間に差し込んで、あとは引っ張るだけ。
皮と一緒に内臓も綺麗にとれます。
ここに毒の袋とかもあるんだろうね。
あの禍々しいオーラを放っていたマヘビも、こんなに真白く綺麗になっちゃいました。ほとんど骨だけですね蛇の体。
渡川ではこれを火でパチパチ炙って食べるんです。
まぁ味は特に美味い訳じゃありません。骨の味です。ウナギの骨食ってるような感じ。でもこれ食べたら精力つきますからね!たぶんだけど…たぶんつくから!たぶん絶対つくから!!
マヘビってこの骨だけになっても一時動きますからね。その生命力の強さが信じられているんでしょう。
山師のパワーの源、マヘビ。
これ食べてこの夏も乗り切りますよ!!
子どもも4人目できちゃうなこりゃw
いよいよ最終日となった山師の家族にサービス。
最終日は福岡市にある香椎花園に行ってまいりました。
もうね、子どもの欲求満たすためには、遊園地連れて行くのが一番早いですからね。それかイオン。もうどっちか連れていっとけば文句言わないから。
そしてここは特急ジャーと仮面ライダーたちが彩るアスレチックスペースがあるので、尚更よし。中身は普通のアスレチックでもね、特急ジャーの絵が書いてあるだけで子どものテンションは最高潮なんですよ。
ただね、あんま人形リアルすぎると子どもギャン泣きするっていうねw大体こうなります。
下の子に至っては、もうどこ連れていってもこんな感じですからね。
アザラシ状態ですよ。ボールプールとかあるけど、なんか衛生的に不安で赤ちゃんはちょっと入れれないからね~。
このボールもね、全部杉で作った玉とかだたらいいのにね~とも思うんですけどね。木のおもちゃだったら、赤ちゃんにも遊ばせやすい。
ここにも木の製品っていうのはほぼ無かったですね。
全部とは言わないけど、一部でも木を使ったらまた少しニュアンスが変わっていいと思うんだけどな~。木って情緒的に凄いプラスに働きますからね。木で出来るものはなるべく木で作ってほしいです。こういう遊園地も。
という訳で山師の家族サービス。
どこに行こうが、なにをしようが、結局頭の中は山か木の事を考えているという、林業オチとなりました。
まぁこうなりますよ結局。行き帰りの道中もずっと山見てるからね。一種の職業病ですね。
でもリフレッシュはできましたよ。
やっぱり山の中ばっかりじゃなくてね、その川下にある街も見ておかないと川上の事は見えてこないんですよ。目は二つあるんだから、山も街も見ないとね。
次来たときは子どもも少し大きくなって行く場所も変わるんだろうし、子どもと一緒にいるんな場所、いろんな体験して自分自身もスキルアップしていきたいもんですね。
また行かなきゃな、家族旅行。
この日はパパもママも楽しめるスポットにって事で、一度ママ連れて来たかったd&departmentに。子どもだけじゃなくママもしっかり満たしておく事は大事なことですからね。策士だね。ウンウン。
ここは『ロングライフデザイン』つまり長く使える素敵なデザインの事やモノが置いてあるお店なんだけども、もう世代を超えて仕事をしている山師としては、大大大好きなお店なんです。
でも併設のカフェには行ったことなかったので、ランチがてらファミリーで行ってきました。
ソファーもカリモクのソファー使ってて座り心地いいし、なにより料理が美味い。地元の食材にリスペクトしてるとこもいい。
子ども達も居心地良さそうで、2歳の息子なんか居心地良すぎてカリモクのソファーで寝ながら鼻〇そほじってましたからね。デザインに新しい1ページ刻んだね。うちの息子。
パパは小汗かいてて前髪張り付いてるし、娘はこの直後水こぼして怒られるし、店員さんからしたら「もう帰って」って感じだったと思いますよ。山師が街に出るとだいたいこうなります(笑)
この後本棚のユーズドBook(中古本)を見てたら、ブルータスの以前の号で「木の家特集」のがあって、面白そうだから「これ下さい」ってレジ持って行ったら、「あ、雑誌は売ってません。売ってるのは文庫本だけです」って言われて、むっちゃ恥ずかしかったっていうね…いまどきママがランチしてる横で、買えなかった本を本棚になおしに行く仕草のなんと恥ずかしい事か。なんかお金足りなくて本返しいってるみたいで、相当な羞恥プレイでした。
でも結局博多のメンパを買って帰ったんですけどね。
後学の為にね。これ参考にまた杉製品の商品開発していきますよ。
ん~次はカリモクソファー欲しいな~。
置く場所無いけど。でも日本が誇るレジェンド木材家具メーカーですからね。山師のソファーはカリモクで決まり!
後出し日記になりますが、5月21日から23日まで遅めのゴールデンウィークを取り、福岡へ家族サービス旅行にいってまいりました。
普段なかなか旅行なんか連れていけませんからね。
特にパパが山にも街にも出没したがる変態山師だと子どもも大変で、なかなか遊んでもらえないんです。
「パパ、たまにはゆっくりしたら?」って5歳の娘に真剣に言われますからね。言われて笑いがでてきますよほんと。
「わかった(笑)」って笑って返事しておくんですが、最近は「さえちゃん大人になったら、パパをゆっくりさせてあげたい」って奉公娘な発言するようになったんで、そろそろゆっくりした姿見せとかないとですね、ほんとその内「バイトして家計を助ける」とか言い出しそうそうなんで2泊3日思いっきって休みとって行ってきた訳なんです。
まずはね、できたばっかりの福岡アンパンマンミュージアム。
こんな感じでアンパンマンの世界を堪能できるんですけどね、やっぱパパはおかしな杉注射打ってるせいか、こんなファンシーな場所来ても考えるのは「林業も子どもが遊んで体験できるとこあったらいいのにな~」って事ばっかり。もうね、あのパンこねる棒とか、ちゃんと木使えよ!とか思いますからね。
内装杉使えや!!とかね。そんな事言ってると嫁に「もういいから」って言われるので言いませんでしたが、心の中ではアンパンマンミュージアムで杉の事を叫んでおりました。こんな奴いないってね。アンパンマンミュージアム史上初だね。
でもアンパンマンショー始まったらちゃんと杉の事忘れましたよ。
だってお姉さん出てきたからね。むっちゃお姉さん踊るもんだから、アンパンマンに熱視線送るていでずっとお姉さんがん見してました。
ん~最高だねアンパンマンミュージアム。
また子ども連れていかなきゃだ。
「なにか変るかもしれない」という理由で始まった林業ブログ1年宣言。続ける事はや3か月…とうとう来ました!新聞配達と酔っ払いしか来ない我が家にとうとう来ました!執筆依頼が!!
そう、みんなが知っているあの本…
大体一家に一冊はあるあの本…
男だったら一回はお世話になる本…
親に見つかるとちょっと恥ずかしいあの本…
店員さんが女だと買いにくいあの本…
そう、男のバイブルこと『林業現場人 道具と技』から依頼が来たのです。
ね、びっくりでしょ。
こんな雑誌があった事にまずびっくりでしょ。
現場人と書いて「げんばびと」と呼びますからねw
「正確な伐倒を極める」って、山師ならジャケ買い決定です。
なにより「道具と技」っていうタイトルがストレートで良い。
週刊ジャンプみたいに、親に頼んだら間違えて赤丸ジャンプ買ってくるっていう心配ないからね。ワンピース見たかったのに知らない漫画が勢ぞろいで、ブツブツ言いながら読んでみると意外と面白くて、なんだか怒るに怒れない事態とかにならないから。
「道具と技買って来て」って親に頼んだら間違いなくこれ買ってきてくれるから。だって他に似た本無いからね。でも親もなんか買うの恥ずかしいっていうね。下手したら親もこれ読んでる息子が心配になっちゃったりしてね。
っていやいや、良い本なんですよ。日本全国の山師、世界中の林業情報が載っていて、井の中の蛙に陥りやすい、情報が閉鎖された山の中で過ごす山師にはたまらない一冊です。ま、正直山師もあまり知らない雑誌です(笑)地方の小さい本屋とかには売ってないからね。
まぁ私は頭に注射打ったタイプの山師ですから1冊持ってました。そしたらその号に知り合いの岐阜の山師が載ってて去年から宮崎で山師してるっていうね、これもなんだか運命感じちゃいます。
いつの号に載るのかはわかりませんが、その内載ります。たぶん。原稿却下されなければ。おれが不祥事おこさなければ。
こうご期待です。
あ~写真用に痩せとかなきゃな~。間に合わない時は向井理の写真でも使うかな。
あまり皆さん知らないと思います。
日本の山に沢山植えられている杉の木はどうやってできたのか。
野菜にみたいに種を蒔いて育てたのか。それとも自然に生えている杉の木を抜いて持ってきて育ててまた植えたのか…
よくよく考えてみると不思議ですよね。
今日はイマニシサンデルの白熱山師教室~杉苗編~をお送りします。
さて毎年日本の山に植えられる杉の木。
こんな感じで山にはきます。
25本ずつ束ねられています。
この「山に植えられる杉の苗」になるまで、『杉苗業者』が育てて、そしてそこから山師にバトンタッチして私達が山に植えるのです。
じゃぁ杉苗業者は野菜みたいに種から育てているのか…
みなさんどう思います??
答えは意外や意外。
「西日本と東日本で違う」が正解です。
正確には九州と九州以北かな?で違います。四国については…知りません…自分で調べて下さい。
九州以北、つまり本州では実生(みしょう)と言われる「種から」杉の苗が育てられます。こういう苗を「実生苗(みしょうなえ)」と言います。映画WOODJOBで見られる高い木に登って杉の種を採るシーン。あれは三重の林業地帯がモチーフだからこそのシーンですね。九州だったらそうはいきません。
じゃぁ九州はどうなのか。
九州は種ではなく「挿し木(さしぎ)」で苗が作られます。
山にある杉の木から枝を採り、それを土に挿し、枝から根が生えてくる事で杉の苗になります。山に生えている優秀な杉の木を選定し、その遺伝子を活用する事で優秀な杉の木を増やそうとした訳です。こうやって育てられた杉の苗は「挿し木苗」と言われます。そして「クローン苗」とも言われています。
人間に例えると、実生苗は遺伝子は似るとしても2種類の遺伝子が混じる事で発芽する訳ですから、子どもができるようなもんです。似ているけど完全に一緒では無いですよね。でも挿し木苗はその木をまんま使う訳ですから、人間の皮膚からクローンを作る様なもんなんです。全く同じと言ってもいいでしょう。
同じ杉の木でも地方によって生産方法は全く違うわけなんです。。
これはどちらが良いというのはないのですが、どちらもメリットデメリットがあります。
<挿し木苗>
優秀な遺伝子の苗ばかり使うので、生育が良く品質も向上します。山全体の木の成長も均一ですので、一度の伐採で均等な製品が得られます。ですが遺伝子が同じという事は一つの悪要因で全滅する可能性があるのです。ある病気に弱い遺伝子があった場合、その遺伝子を持つ大量の杉の木も病気にかかる恐れがあります。どちらかと言えばハイリスクハイリターン。
<実生苗>
様々な遺伝子を持つ苗ですので、成長にばらつきがあり、優秀な苗ばかりとは行きません。木は植えて30~50年経たないと成果が目に見えませんから、不良品種でも一定期間育てなくてはいけません。種からですからコストもかかります。成長した山も一本一本生育がバラバラですから、安定した製品が採れるとはいえにくい。でも遺伝子的に多様性があるので一つの病気で全滅するといった確立は低い。どちらかというとローリスクローリターンです。
実生苗と挿し木苗がどうして九州と本州で分かれているのかは、気候的な部分とその林業地の歴史、木材の特性なんかが複雑に絡まっているのだと思います。そしてあくまで一般的な話で、本州でも挿し木苗は作られていますし、九州でも実生苗は作られています。
今日の話聞いて個人的に「こっちがいい」という考えは生まれると思います。これが大事なんだと思うんです。まず知る事。じゃないと選択できませんからね。
そして次に大事なのは「どちらか」に偏るのではなく、特性を理解した上で「使い分ける事」だと思います。どちらかが良くてどちらかが悪いでは無いんです。日本人どっちかに偏るの好きですからね。どっちもチョイスできるようにしたいですよね。個人的には宮崎の渡川でも実生苗やりたいな~と思ってます。同一遺伝子ってのはやっぱり怖いですよね。
という訳で今日の講義はここまで。
またガチな奴やりましょうかね。
ん~勉強になる~~!
やっぱり男は車好き。ネット開くと買いもしないのにちょくちょく車のサイト覗いたりすると思います。
俺も時々します。
ワーゲンのサイト行ってはゴルフカブリオレいいわ~って思ったり、レンジローパーのディスカバリーみていいわ~って思ったり、中古車見ながら「お、これなら買ってもいいかな」なんて買いもしないのに上から目線で物申したり。
でもね、山師が乗るのは車と嫁さんだけじゃないんです。
プロセッサもグラップルも集材機も乗ります。
それこそ買いもしないんですけどね、いずれ来る日の為にチェックだけは申し分ないくらいしてるんです。
よく居ますよね、車にやたら詳しくて、聞きもしないのに車の話してくる奴。そんな奴に限ってたいした車乗ってないっていう事実。余計腹立ちますよね。第一いい車乗ってる奴はペラペラ喋らないもんです。昔から出来る男はブログで語るって決まってるんですよ。
という訳で昨日のトヨタブログで使ったトヨタのCM探すついでに林業機械もyoutubeで検索したりました。
昨日はこれ。
ね、マニアックでしょ。
国産フォワーダの比較っていう、昨日の水川あさみからしたら天と地の華やかさ。
因みにフォワーダっていうのは、山の中で木材を運ぶ運搬車の事です。トラックでは行けない路面の悪い場所でもこいつならスイスイ運んでくれるんです。これまでは外国産や建設機械を利用した物が多かったんですけどね、最近はようやく国産の、そして林業専用のものがでてきました。この比較はね、いいーー映像ですよ(笑)いいね!したいくらい。個人的にはトヨタのCMにも負けて無いね。
ま、流石にそれは言い過ぎだけどね。でもやっぱり思うよね~「乗りたくなるCM」大事よね~~。トヨタのCM素敵やもん。しずかちゃんが大人って。しずかちゃん迎えに来てくれるって。そりゃ買いたくなるわ。
林業もね、イワフジのフォワーダでしずかちゃんが迎え来てくれる様なCM作らなきゃですよ。「私が居ないとなにもできないでしょ」って言いながらガシャンガシャン丸太積み込んで欲しい。激萌えるわ~。そのフォワーダ買うもん。
林野庁俺に予算任せてくれたらCMプロデュースするのにな~。世界中が引っくり返るようなCM作ってみせるけど。
あ、気になるトヨタのCMは昨日のブログでw
あなたは車を買おうと思いました。
高い買い物です。悩むでしょう。
車屋さんも沢山あります。車種も沢山。悩むでしょう。
決心したあなたは、まず近くにある、そして一番ポピュラーなトヨタという車屋さんに入りました。
「いらっしゃいませーーー!!」
ドキドキワクワクしたあなたは顔を上げます。
するとそこに待っていたのは平均年齢60歳の店員さんばかり…
あなた「お年を召されたかたが多いんですね~」
店員「はい!全国に総勢7万人の社員がいる我が社は、平均年齢60歳で頑張っております!!」
あなたには違うドキドキが訪れるでしょう。
そして不安にかられ下を向くはずです。
「大丈夫かなこの会社…ベテランで良い車作ってくれそうだけど、10年後誰がメンテナンスするんだよ…」
きっとあなたはこのお店を去るでしょう。
将来性の見えない会社に人生さえも左右する(高い買い物は)任せられません。
安心して提供してくれるのであれば例え身近でなくとも、外国産の車を選ぶでしょう。
この話、「もしも」のありえない話に聞こえると思います。
実際トヨタはそんな会社じゃありません。
でもこの「もしも7万人の平均年齢が60歳だったら」って話、林業にはピッタリ当てはまるんです。
日本の林業従事者数はおよそ6万9千人、トヨタの単独従業員数(連結除く)とほぼ同じです。
そして林業従事者と平均年齢は正確には出ていないのですが60歳近いとされています。
つまり林業に限ってはトヨタの「もしもシリーズ林業バージョン」がリアルに出来てしまうのです。
これって大問題ですよね。
7万人もいるのに平均年齢60歳の会社とまず付き合おうと思いませんもん。しかもトヨタだったら会社だけど、林業は産業ですからね。一つの会社と一つの産業が同じ従事者数ってのも問題です。林業という産業が日本の産業の中で、どの位置にいるのか透けて見えてきます。
遠い国の木が国産材を押しのけ一番シェアされ、一番身近なはずの国産材が国民から遠い所にいってしまった。
この理由って林政や経済的な歴史も勿論ありますが、「従事者」っていう簡単な部分を紐解くことでも見えてくるのかなと思います。むしろ一般の人からすると、このトヨタと比べた方式の方が林業という産業のピンチさをわかって貰えると思う。
そう林業はピンチなのです。
でもね、ここ数年で見ると林業従事者数も平均年齢も横ばい、もしくは少し改善しています。
これは緑の雇用による影響が出ているおかげだと言われています。(従事者数に関しては統計の取り方が変わったからとも言われている)
でもこれはほんの一時的なもので、団塊の世代が支えている今、あと10年したら緑の雇用の分なんか吹き飛ぶくらい従事者数は減るでしょう。いくら機械化してもこの広い日本の森は数名じゃ守れないのです。
しかしね、トヨタのCM観てて思うけど、いいCM作るよね~。あんなウィットなCM林業作れないもん。
「森は大事です!!」っていうおもたーーーいCMしか作れないもん。
CMってひとつのツールであって目的ではないんだけど、でもね絶対馬鹿にならない事だと思うのよね。
林野庁は黒字の分全部広報に使ってもいいと思うのよ。そして水川あさみを山に連れてきて欲しい。吉高由里子でも可。
その際は是非うちの山で撮影お願いします<m(__)m>
宜しくです林野庁様。
流行ってますね、ファレルのHappy。
いい曲ですね。
歌詞もシンプルだしメロディーもシンプルで、ついつい口ずさんでしまう。そしてファレルがまたイカスのでついついファレル気分になってしまう。そんな感じです。
このhappyの歌詞って
「とっても幸せなんだ。幸せ感じてるならほら、手を叩こうぜ!」みたいなとってもゆるい感じのポジティブソングなんですが、まぁ元祖日本的に言うと
こんな感じでしょうか。
流石にこんなコメディーソングじゃないけどwでもファレルがこれカバーしても格好良く歌いそうだな(笑)「幸せなら肩叩こうぜall light」みたいな。
という訳でhappyのpvもいいなーと観ておりまして、浅はかな山師は思いついたんです。
これ山師バージョンでやりたいと。恋するフォーチューンクッキーをPRビデオに使うみたいな感じですね。ファレルのHappyバージョンでやりたいな~。歌詞も良いしね。山で働くの最高に幸せなんだよ!ってね、言うたりたい。ファレルみたいに格好良くね。っていうかファレルより山師の方が格好いいぜ!って全力で言いたい。そしてYOUTUBE炎上させたい。炎上するくらいパンチないとね、駄目なんですよ。炎上って言うのは注目されている証拠なんだから。
でもな~一番心配なのは山師のおっちゃん達が「幸せなら手を叩こうの方がいい」って言い出しそうなんだよな~。ファレルってなんかそりゃ!巨人の外国人選手か!?とか言いそう。
もしYOUTUBEに山師が坂本九で踊ってたら…そん時は察して下さい…はい。
観てきました!!我らがまさみ様ご出演の林業映画「WOODJOB~神去りなぁなぁ日常」。以前ブログにも書いていましたが、いよいよ公開になったので山師としてこりゃ今すぐ行かなきゃでしょって事で、早速観に行った訳なんです。
どんな映画かってのは前回のブログか、または原作「神去りなぁなぁ日常/著 三浦しをん」、それか映画の予告編でも観てもらうとして…
早速結論からいきます。
超ーーーーーーー面白かった!!最高!!絶対観た方がいい!!
まず良いのが、というよりこれが一番なんだけど、林業の描写と山村の暮らしの描写が忠実でリアル。林業の技術的なところはそりゃあアレな部分もあったけど、でも林業をやている人間の雰囲気とか現場の空気感とか、山村に住む人のニュアンスとかさじ加減とか、すっごい忠実で良かった!もうね、観てて3回泣いたもん俺。林業やってて山村に暮らしている俺としては感情移入せざるおえなかった。それぐらい林業やってる人、山村に暮らしている人が観ても面白い内容でした。素晴らしいは、矢口監督。観てて「いやいやそりゃ無いよ」って突っ込みながら観るの嫌だもんね。この映画はそれは無いです、はい。
一貫してほぼ原作通りで、あとは矢口監督の解釈で味付けされているって感じですね。キャストもぴったりだし、まさみ様は何があっても完璧として、伊藤英明がむっちゃかっこ良かった(笑)山師の俺が惚れそうになるくらい山師似あってた(笑)伊藤英明見て、山師だけど山師になろうと思ったもん(笑)いやほんと、体鍛えようと思いました。あんなイケメン山師になりたい。
主人公の勇気役もぴったりで最高の演技でした。ただ清一さんと優子さんはもっと原作通りでいって欲しかったな~。美人の優子さんが誰になるのか気になってたのよね~。
という訳で、山師がレビューする山師映画の批評としては…
星3つ!!!
これ見てもらえればわかると思います。
ね、これでもかってぐらい関連グッズ買うたったからね(笑)売店の人引いてたから。ほぼ全部買うたった。
この他にもスチールチェーンソーのキーホルダーとチェーンソー持ったキューピーちゃんも買ったからね。それはもう子どもがバッグに付けてお気に入りになっております。
この映画を見て「林業いいな。山いいな。山村暮らしいいな」ってたぶん、いやきっと思って貰えると思います。良い事も悪い事もひっくるめてそこに山と暮らしがあるっていうのがわかって貰えると思う。
初めて林業を目にする人もきっと引き込まれるはずですよ。絶対観て欲しい。新しい価値観、懐かしい価値観に出会えると思う。これで山師になりたい子ども増えるといいな~。
まぁ一番の問題は、平日昼間というのもあったのか、映画館のお客さんがほぼ100%中高年のおばさんだったという事ぐらいかな…
どんなに感動しても絶対林業やらない世代だからね(笑)
おばさん、次は息子連れて観に来て下さいね。孫でも可。
技術向上、、意識向上、社会性向上に役立つ伐木選手権について昨日書きましたが、その繋がりというかこれもあるなっていうので、チェーンソーアートについてもちょっとアップします。
チェーンソーアートっていうのは、文字通りチェーンソー一本で作品を作る芸術なのですが、意外と皆さん目にする機会ないと思います。意外とっていうか普通ないですよね(笑)
チェーンソーでするから結構大味な作品が多いとイメージしがちなんですが、実はむっちゃ緻密で芸術性半端ないんです。
ね、「うそやん!!」って言いたくなるでしょ。
あの馬なんて、ノミで掘ったみたいに緻密。東急ハンズの看板のなんて、そのままお店に飾れそう。
これも只の遊びに見えますが、でも林業の技術向上、特に社会と繋がる部分では大いに役立っていると思います。林業=チェーンソーのイメージってありますからね。なにより杉や檜を使って作る事が多いこの競技。見ている人と林業を少しでも近づけてくれると思うんです。
見て下さい、みんながん見してますよね(笑)いや、ほんとそうなるんですよ。「なにができるんだろ?」って想像して見てるだけで楽しい。こうなると出来るまで見ちゃいます。
今年俺も初めてやったんですが、まぁやるのも面白かった。そしてなんかいろいろ反省した(笑)もっとチェーンソーの使い方上手くならなくちゃなって。
こういう作品や実演の場ってもっともっと一般的になって欲しいですよね。見ている人も絶対面白いし景観も良くなる。
渡川をチェーンソーアートの村にするのもいいな~なんて結構真剣に考えたりするのでした。
ますはこれようのチェーンソー買わないとな!
昨日のブログで林業日本代表について書きましたが、先日青森で日本初の林業日本代表決定戦が開催されたのです。
まえーーーのブログにも書いた世界伐木選手権に出場するために開催されたものなんですが、日本では知名度むっちゃ低いけど、ヨーロッパでは名誉ある大会なんです。優勝したらドイツなんかじゃむっちゃ有名になるらしいです。
これはその時の映像ではないのですが、これまで世界大会に出場していた青森のチームが昨年デモンストレーションをした時の映像です。
ん~初めて出場したのが4年前?くらいだったのですが、映像で見る限りかなり上手くなっていますね。枝打ちだけなら世界の選手と張り合えるんじゃないでしょうか。やはり継続は力なりですね。なにより青森チームの素晴らしい事は、手探りながらも日本で初めて世界選手権に挑戦した事ですね。まさにパイオニア、かっちょいーーっす。
今回の日本代表を決める戦いは選抜4名が選ばれたようです。
こういうのってやっぱり自分の誇りになりますよね。これによって普段の仕事も引き締まるでしょう。技術の向上は勿論ですが、モチベーションの高さを維持する上でとっても活きてくるでしょう。なによりこの大会は安全意識が高いので、この競技するだけで日本の安全意識を飛びぬけないといけません。これも良い。安全意識の定着に繋がるでしょう。
いつかうちも出ますよ。そしていつかうちの会社から日本代表を出します!!ん~考えるだけで楽しみだな~。無理そうな事でもね、意外と目指してみると行きつくもんですよね。
一度は言われてみたいっすね、○○ジャパン。
サッカーワールドカップの日本代表23人が決まりました。
ん~いいですね、いよいよワールドカップが始まるか!って感じでワクワクします。サッカーの熱狂的エセファンとしてはワールドカップは外せない酒飲みイベントです。もうね、勝とうが負けようが飲めますからね。勝ったときなんかほんと最高に飲めちゃいます。
代表メンバー見てみなさんどういう評価だったんですかね。
ま、順当というか、これなら間違いないでしょってメンバーになったと思います。個人的に大久保呼ぶなら中村憲剛もセットで呼んでほしかったんですが、いかんせん23人というのは少ないですからね。権田抜かしてキーパー枠で中村憲剛入れて欲しかったぐらいです。
いつも言ってますが本当にこういう日本中が注目する代表戦って羨ましいです。早く山師界にも訪れて欲しいですね。
因みにいつも思うんですけど、背番号ってなんなんでしょうね。
なんか見易さ通り越してややこしくなってるパターンとかありますよね。背番号コロコロ変わる奴もいれば、やたら桁数多いやつとかもいるし。特に野球ね。9人しかポジションないのに、18番がエーズナンバーってのが意味わかんないですよね。
そのうち数字じゃなくて「イチゴ」のマークとか使われそう。あのチームのイチゴいい球投げるな…みたいなね。背番号果物にしたら女性ウケして良さそうですけどね。
そうそう、うちの会社でもユニフォーム作りたいなと思っているんです。よそに研修行くときとかに、みんな各々服着ていくんじゃなくて、チームの服揃えて望みたいですよね。仕事の時とかも、一目で「あ、あそこの会社だ!」ってわかるようにしたい。もちろん格好良いの。
そうなると背番号もありだな~と思います。
「あの10番良い伐採するな」って遠目でわかるとかっちょいーですよね。仕事にも誇りがでそうだし、背筋も伸びそう。
ルーキーはルーキーでわかる背番号とかね、話聞かなくても新人作業員ってのが見てすぐわかれば、仕事の能率や安全性は格段に上がりそう。
んーありだな~。世界初の背番号を取り入れた林業会社に、俺はなる!!その内ね!!
昨日まで書いたように、中国木材が日向に進出する事で基本的に良い事づくめです。
伐られずに困っていた山に手が入り、木材の値段は高くなり、また昔の様に山に関心が戻る。これは確かに良い事です。仕事も増えるだろうし山師としても大助かり。
でもやはり心配な事があります。
これは「中国木材が来るから」というよりも、「宮崎県内で木材需要量が増え過ぎるから」という事なんです。
つまり需要と供給のバランスが崩れる。需要に対して供給が追い付かない。これが心配なんです。
この1~2年のうちに新規に参入する大量の木材を必要とする会社がいくつもあります。これまで書いた中国木材を筆頭に、都農の木質バイオマス工場、川南の木質バイオマス工場、都城にもできますね。あと他にもあったっけ?とにかく宮崎に眠る木材を狙って沢山の企業が進出してきているんです。
これは経済的にはとっても良い事なんですが、問題は「足りるかな?」ってとこなんです。前回書いたように、中国木材が年間必要としている木材だけで、今耳川広域森林組合が生産している木材と同じ数量です。そこに既存の市場が必要としていた量も生産しなくちゃいけない。そして木質バイオマス工場が必要とする量も生産しなくちゃいけない…おいおい、ほんとうに毎年毎年生産できるのかよって感じです。
木質バイオマス工場は「いらない林地残材を下さい。曲がったC材を下さい」って言ってるけど、出せないから林地残材になっている訳であって、そんなに量だせる訳じゃないんですね。間違いなくB材、下手したらA材にも手が伸びるかもしれないでしょう。
こうなってくると起こりうる問題を上げてみましょう。
①山の木を伐りすぎてしまう。→山の荒廃
②木が足りなくて企業の撤退
③無理な供給体制構築により、林業災害(労災)の増加
④A材も燃料になりだしたら、林業(山師)の意義ってなに?魅力の低下により、後継ぎの低下、将来的な持続性の低下
んーー怖いですね~。
まずやっぱり伐りすぎになるのが怖い。
需要に答えるべく山の安定を無視して木を伐りまくっちゃうと、間違いなく山は崩れます。生態系も乱れます。木は伐ったら50年はもとに戻りませんからね。伐ってから後悔しても遅いのです。やはり県なり各自治体は、伐り過ぎない為に独自のルールを決めるべきです。そうでないと資産を私たちの代で食いつぶすどころか負の遺産を次世代に背負わせる事になるでしょう。
そしてリアルに起こりそうな、供給量確保の為に素人が木材生産現場に入り死亡事故多発。
現在想定されている木材の需要に対して、もしかすると山は耐えうるかもしれません。でも間違いなく足りないのはそれを生産する人材なんです。そう、山師が足りない。
現在でも人員は足りていません。年間の事業をこなすのがやっと。そこにどーーん!と仕事増えてもまかないきれないんです。山師はただでさえ労働災害の多い職種です。慣れた人間でさえ怪我をします。そしてこの「労災が減らない」という問題を解決していません。そこに「仕事になるから。儲かるから」と新規参入で素人が入ってきた日には労災は更に増加するでしょう。
林業の事故は怪我じゃすみませんからね。簡単に死にます。昔取った杵柄で30年ぶりに山に入る60代とか、失業中で取りあえず日雇いで来た奴とか、間違いなく怪我します。今の林業は日本の産業の中でトップクラスの労災保険率です。これ以上労災増えると更にアップさせられるかも。林業事業体は死んじゃいます。
次に木材供給が追い付かなくて企業の撤退。
これは直接的な影響は県民あまり無いかもしれませんが、やはり雇われていた人、これに合わせて事業拡大した人にとっては大きな痛手です。なによりイメージが悪い。新規事業が沢山参入したのに受け入れきれなかった宮崎県というイメージが付きますからね。今後の企業誘致にも響くでしょう。
この辺でやはり問題なのは、新規で参入してくる木質バイオマス発電の会社が林業に専門的ではないという事です。
中国木材は別です。林業専門で、林業の実情を踏まえ日向に進出してきます。伐った後の造林(植林)にも配慮があります。
ですが他の木質バイオマス発電所のオーナー企業は、基本的には林業が専門ではありません。林業がやりたいから木質バイオマス発電所を建てるんではなく、自然エネルギーの発電事業が儲かりそうだから参入しているだけです。
ここ数年、とくに東日本大震災以降自然エネルギーの発電に対する国の動き大判振る舞いでした。
<国>→木で発電したら結構高い単価で買い取ってくれる。そして今やればその高い単価のまま20年買い取ってあげるよと言っている。
<林業>→日本は木が伐られず問題になっている。山に捨てる材があるという。木の値段は安いという。
↓↓
<金持ち企業>よし!木で発電したら儲かるじゃん!!
こうなった訳なんです。木はあってもそれ伐る山師がいないとか、伐り過ぎると山がどうなるとか知らないんです。いや関係ないのかもしれませんね。下手したら20年もてばいいと思っているかもしれない。20年で投資回収して、儲けでる算段でしょうからね。
そして私が一番気にしているのは、山師の存続の部分。
仕事はそりゃあるでしょう。20年は大丈夫かも。だけど50年かけて、じいちゃん・おやじ・俺と育ててきた木が、どんなに真っ直ぐで綺麗な木をつくっても、最終的に薪(燃料)になってものの数分で燃やされて一瞬の為のエネルギーになるのであったら、それって山師の技術って必要なのかなと思うんです。子どもたちに「山師いいぞ!」って本当に言えるのかな、薪作りたい子どもっているのかなって思うんです。
燃えればいいのなら技術はいりません。山師もいらないでしょう。ただ生産すればいいのなら工場と一緒。なかなか「将来は工場に勤務したい!」って子いませんよね。木質バイオマスは林業にとって大事な引き出しですが、本当の意味で持続とはなんなのかを考えた上で、段階的に取り入れたいものです。
とにかく動き出した訳ですから、今ここで後悔したって遅い訳です。今必要なのは、これから起こる事をどこまで想定して先手を打っていくのか。20年後に「想定外でした」っていうのは通じないのです。逆に想定内で先手を打っていけたら、宮崎は間違いなく日本の林業をひっぱるリーダーとなるでしょう。
まずすべきと事は、木を伐り過ぎない宮崎独自の条例を作る事。
そして宮崎県民はどんな山を将来残したいのかを考える事。なんだと思います。
中国木材が「宮崎に進出して良かった」と思わせるような動きを見せつけてやりましょうよ。
いずれにしてもピンチはチャンス。世界に林業王国宮崎をぶち込んでやりましょう。
なぜ中国木材が来ると宮崎県北部の景気が上がるのか。
それには3つの理由があります。
①中国木材が大量の木材を必要としている。
②県北部には「うちの山を伐りたい」と思っている山主が沢山いる。
③山主は「大規模に持っている山主が数名」ではなく、「小規模に持っている山主が大勢」というのが山主の仕組み
④やっぱり天領うどんが好き
つまり需要と供給のバランスが一致するんですね。
中国木材は年間30万立方の木材を必要としています。
現在、耳川広域森林組合(日向・美郷・諸塚・椎葉を統括する森林組合)が年間生産しているのが30万立方。つまり現在耳川広域森林組合で生産している木材は全部中国木材に持っていかないと足りないんですね。勿論他の業者も今まで通り木材は欲しいんです。という事は木材は足りなくなるんですね。もっともっと木を伐って下さい!となる。そうするとこれまで伐っても安いからと敬遠していた山主もこれをけいきに持ち山を伐ろうかとなる。
そうなると山主にお金が入る。そして山主というのは山にいるのが普通ではなく、現在街に住んでいる山主も大勢いらっしゃいます。つまり山に住んでいる人も街に住んでいる人も山持っている人は儲かる訳なんです。
ここで大事なのが、木材の買い取り値段です。
既存の市場通りでは山主の利益はほんの少しです。
でも中国木材は一定の買い取り単価を設定しています。それも現在の市場価格より高めの単価で。そしてその欲しがっている木材と言うのが、B材・C材と言われる曲りの入った木材なので、これまで安くで売られていたものが高くで買ってもらえるようになるんですね。実際山で出す材はまっすぐなA材よりも曲がったB材の方が多いのが現状です。最近は手入れ不足の山が多いので尚更です。
じゃぁこれまでしっかり手入れしてきたA材の山は意味がなくなるのか。それは違うと思ってます。
いくら中国木材がB材が欲しいと言っても、実際足りなかったり選別の手間を省きたいからという理由でA材も沢山流れると思います。そうなると市場に出るA材も減ってくる訳です。そうなると競合してA材も吊られて高くなる可能性は大です。というかこれを一番期待しています。
つまり「山主は中国木材が来ると儲かりだす!」かもしれないと言う訳ですね。私は間違いなく今よりかは儲かりだすと思います。だって今が安すぎますからね。
沢山の人が山主として県内各地に住んでいる訳ですから、その人たちが多少の金額でも増収するというのは大きな経済効果を生むでしょう。浮いたそのお金で寿司食いいったり、高い酒買ったり、車買ったり家買ったりするかもしれないんです。そうなると間違いなく県北部、いや宮崎県内の景気は良くなるでしょう。
さてさて結構良い事づくめで書きました中国木材編。
でも心配なことが無い訳でもありません。これはもの凄く将来的な事だし、杞憂に終わるかもしれない事なんだけど、でも宮崎県民にとっては知っておきたい大事な事があるんです。
それはまた明日。
つづく。
どうして宮崎県と日向市は中国木材に来てほしかったのか。
それは簡単ですね。税収が半端なく上がるから。
そして雇用も生む。消費も生む。
山の木を伐りたいけど金が無くて木が伐れない行政に代わって、金を持った企業が伐ってくれる。とにかく経済効果半端ない。だから来てほしかったんです。
大企業がその地域を支えているっていうパターン宮崎には多いですよね。
延岡市と旭化成、日南市と王子製紙。
どちらもその市イコールの企業になっています。
つまり日向市=中国木材ができあがる訳なんです。
港の底上げに何百億円ってお金がかかったんでしょうが、そんなのすぐ取り戻すよって感じだったんでしょう。私もそう思います。たぶん日向の景気、いや県北部の景気は一気に上がると思います。
ではなぜ中国木材が来たら県北部の景気が良くなるのか。
それはまた明日。
つづく。
じゃぁなんでそんなでっかい木材会社が、宮崎の日向という土地を選んだのか。
それには3つ理由があります。
①中国木材の製材品が外材から国産材へ移行してきている
②宮崎の県北部は宝(杉)の山である
③細島港という立派な港がある
④天領うどんと不二かつが美味い
はい、3つと言ったので、4つ目は無視してもいいです。大事な所ですけど。
まず①の国産材への移行という点。
これまで中国木材は外材を加工して柱を作ってきました。だけど外材は年々手に入りにくくなっています。何故かと言うと、外国では木が無くなっているからなんです。伐りすぎちゃって足りなくなってる。だから自国の環境と産業を守るために、輸出制限なんかが掛けられだしたんですね。そうなると中国木材は安定して製材品を作れない。原料の値段も高くなってきている。そうなると目が行くのは、余って行き場をなくした日本の杉だったんです。安くて安定して手に入りそうな日本の杉。これを活かして製材品を作ろうってなったんですね。
まぁ実際は安定して供給できず、そのくせ高い日本の杉だったので外材にシフトした経緯があるんですが、それが状況が変わってきたと言う訳ですね。
じゃぁ場所はどこがいいのか。その時にまず目が行くのは日本で一番杉丸太を生産している宮崎に目が行くのは必然でしょう。そして県北部は大きい製材工場が無いので、競合もしにくい。なにより流域面積が大きいので、沢山の杉が眠っている。
尚且つ海にも面していて船で直付できる港もある。そうなるとやはり日向に作ろうとなるのは必然だったのかなと思います。
でも実は細島港は中国木材の船が入るには港が浅かったんです。だけど県と日向市はどうしても来てほしいので予算組んで港の底上げをした。中国木材の大型船が入るように。
なぜそこまでして中国木材に来てほしかったのか。
それはまた明日にでも。
つづく。
「中国木材、日向に進出!」ってニュースが宮崎を駆け回って久しいですが、ようやく今年8月から段階的に稼働を始めるみたいです。
最初の頃はみんな中国木材の事知らないんで、「え?中国の企業が進出してくるの??大丈夫それ?」みたいな感じでした。
ま、今もほとんどの人はそう思っているかもしれませんね。
なので良い機会ですので宮崎に住む山師的目線で、分かりやすく中国木材の宮崎(日向)進出について書いてみたいと思います。宮崎人は要チェックです。
と言う訳で中国木材とは中国の企業ではなく、広島県呉市に本社を置く日本最大の集成材加工会社の事を中国木材と言うんですね。「日本の中国地方にある木材会社で中国木材」と思ってもらえれば分かりやすいと思います。
規模は日本最大と書きましたが、もう日本で№1の規模を誇る木材会社だと思っていいですね。北米から船で直接自社工場に持って来て製材するという超豪腕な手法で、米松(アメリカ産松)の50%は中国木材が輸入しているとされています。そしてそこから作られた製材品も日本でトップシェアされ、3軒に1軒は中国木材の製材品を使って作られているんです。昨年の売上高723億円で、日本林業界のモンスター企業、それが中国木材なんです。
そしてその中国木材が日本中から目を付けたのが、日向細島という訳なんですね。
と言う訳で池上たけしが説明する中国木材編。この後何回かに分けて書きますので、メモしながら読んでくださいね。そして会社で知ったような口で話ちゃって下さい。
明日は「何で日向なのか」ってところを話します。
つづく。
昨日鯉のぼりについて書いたので、折角なんで5月3日に地元渡川でやった「渡川春の鯉のぼり祭り」について書こうと思います。
これは地元の小学校が閉校した事で、地域住民が集まる機会が減る事を危惧して、仲間たちと「住民の集まる機会を作ろう!」とお祭りを始めた事がきっかけで、今年で4回目となります。
別に集まって飲み方するだけでもいいんですけどね、でも折角だからもっと渡川を好きになるようなイベントも一緒にしようよって事で、地域に眠っている鯉のぼりを集めて、そしてその鯉のぼりの下ウォークラリーをしたりスポーツやったりカラオケしたりやって最終的に宴会やってます。これは必須ですからね。
今年は渡川小学校跡地を会場に、ウォークラリーをやったり、プールを使って魚釣りやったりと大盛り上がりでした。
370人くらいの集落に、地域内外合わせて200名以上の人間が集まるって結構凄いですよね。
そして今年は九州じゃらんに載り、当日もテレビ局が3社取材に来るなどなど注目度大の活動なんです。地域づくりを若者中心でやっている所って珍しいみたいで(地域づくり=年配が多いみたい)結構取材もされるんですよ。
こんな感じでね、素敵でしょ。
渡川の自然の中を家族で歩くと、新しい発見があるんです。
途中で駒打ちやったりね。
消火栓の使い方を教えるアトラクションがあったりね。これも地元の若い現役消防団が教えるっていうね、かなり素敵だと思うのよね。
地域を支える人間っていうのは老若男女関係無くって、誰でもいいからできる事をやればいいと思うんだよね。
特別な事じゃなくって当たり前のことをやればいいと思う。困っている人、困っている状況があるのなら黙って助けるのが人間の自然な姿だと思うんです。
なにより自然にやる事ってすがすがしいし、無理がないし自分も楽しい。これって林業も同じだと思うんです。
最近の林業は地域とどこか離れて行っている気がするんです。伐採して終わり。あと知らないよ、みたいな。
そうじゃなくて、その山の麓に住んでいる人が欲しい山は何なのか、山師にして欲しい仕事はなんなのか、これを疎かにしていたら持続的な林業はできないと思うんです。山が持続しないと山師も仕事ありませんからね。
地域と暮らす、地域に生きる。これって山師の大事な要素だと思うんです。山の中の仕事だけが山師の仕事じゃない。
また来年もやりますよ、鯉のぼり祭り。
地域の笑顔を守ることは山師の使命でもあるんです。
5月5日は子どもの日。
こどもの日と言えば鯉のぼりですね。
先日もアップしましたが子どもと一緒に皮を剥いだ鯉のぼり用の杉の竿をようやく立てました。そしてようやく鯉のぼりが上がりました。
忙しくてなかなか上げてやれなくて申し訳なかったんですが、上がった姿をみて子どもも喜んでおりました。子ども鯉のぼり好きよね~。俺あんなに好きだったかな~?
去年までは竹を取ってきてやってたんですが、竹は1年でダメになりますからね。今年は杉取ってきて、もう来年も再来年ももたせてやろうと企んでいます。だって面倒くさいから…ま、問題は滑車がもつかなんだけどね。
子どももね、自分で皮を剥いだ木で鯉のぼりが上がっていると、なんか違うと思うんですよ。ちょっとでも関わったものですからね、なんか想いの入れ方が違ってくると思うんです。
ま、そんなには無いでしょうがね、多少でもあればいいなと思ってます。
鯉のぼりって上げてある鯉のぼりに意味があるんじゃなくて、子どもの為に苦労して鯉のぼりを上げてやろうっていう親の気持ちに意味があるんだろうなって思います。そこに子どもへの愛があるんですよね。鯉のぼりって子どもへの愛の象徴なんです。
世界卓球開幕しましたね。
もうカスミン強すぎて超萌えるっす。
これまで卓球ってテレビで放送ってされてきませんでした。
されてもBSとかCSとかのみ。地上波で放送されるのなんて極まれなんです。
でも最近YOUTUBEとかで観れるようになりました。便利ですね。助かる。
宮崎なんかじゃ絶対観れないですからね、ユーツベ様様です。
マニアックなスポーツもこうやってテレビで放送されると一気に距離縮まりますよね。特に今の日本卓球界は男子女子とも強くてルックスも良いタレント揃い?(全員ではないけどw)なので、興味なかった人も観てて楽しいと思います。
と言う訳でね、まぁ俺が言いそうなことは大体わかると思うんですが、あれだね、林業もやって欲しいよねテレビで。
世界伐木選手権でもいいからやって欲しいね。贅沢言わないから深夜枠でもいい。
そうしたらね、結構みんな観てて面白いと思うのよ。そして興味も出てくると思う。
「昨日の世界伐木選手権観た?あれ何気に面白いよね」
って次の日の学校で話されるくらいならないとね、日本林業の未来はないんですよ。多分。
前回ここにも書いた飫肥杉を世界に持って行こうとしているプロジェクト。
そのプロジェクトでクラウドファウンディングfaavo宮崎を使って投資の募集があったのですが、私も初投資で1万円このプロジェクトに投資していたんです。
そしたら先日お返しの品が送ってきました!
いやーーん素敵!
obisugidesignの飫肥杉製ぐい飲みも付いてる!飫肥杉の割り箸も付いてるし、飫肥杉マニアとしてはたまりませんな。
九州パンケーキと南いちご園の苺コンポートも家族が喜んで嬉しいし。
こういうクラウドファウンディング使って何かにチャレンジするっていうのもいいよね~。
その内、うちも使ってやろうと思っているんです。
達成をきっかけに、動き出す事があると思うんですよね。
「フォレスターは沢山の引き出しを持つことだ」ってスイスのフォレスターロルフに教えてもらいました。
納得です。
山から得るお金、山に入れるお金は木を売った値段だけでも無く。補助金だけでも無いんです。アイデア次第でいろんな方法があるんですよね。
引き出しは一つじゃない。
酒を飲むコップもガラスだけじゃないんです。
あーこのぐい飲み使うの勿体ないな~取りあえず飾っとこw
なぜ山師が出張をするのか…
答えは簡単。
『酒が飲みたいから!』
これです。これしかない!
と言う訳で今回ももちろん、月曜日懇親会&うったちお神酒で宴会。2日目だりやめで宴会。3日目打ち上げで宴会と飲まない日はありませんでした。まぁこうなるよね。予定通り。
でもこれが仲間意識を生んで、次の日の作業にも繋がると思うんです。普段の飲み方だけじゃ語り合えない事も、こんな日だからこそ語り合えたりしてね。多少喧嘩してりしても、それはそれで結果オーライなんです。
今回は若い世代、新しい価値観を持った人間と飲めましたからね。更に効果があったと思います。
ニュージェネレーションを受け入れるのか、反発するのかは既存であるベテランの器にかかっています。ベテランの器次第で料理の美味しさも変わってくるんです。
山師には残業があるんです。それが飲み方。
飲み方が残業の山師。
いいのかな?悪いのかな?(笑)
前日に作業を完了させたので、普通ならそのまま帰るのが一般的でしょうが、うちはそんな温い会社じゃありません。
予定より作業が早く終わったんですから、そりゃ頑張ったご褒美に飲み方するでしょ。そりゃあもう一泊決定でしょ。
と言う訳でこの日はお借りした宿舎を綺麗に掃除して撤収するというのが今日の業務でした。
でもね、折角三股まで来たんです。この空いた時間を有効活用しなきゃ勿体ないですよね。なので事業部長にお願いして総合農林の取り組みを見せて頂きました。
今日は「作業員全員で視察」これもやりたかった事。この先行投資が必ず意味を成してくるんです。
まずはドイツ式のかまぼこ型の林業専用作業道路。
日本の林道とは違い、作業のしやすさや持続性が緻密に考えられている林業の為の道路です。道路がかまぼこ型にアーチ状になっていて、雨水等の水の流れが計算されているんですね。だから道が傷みにくい。ま、まだ試験段階ですが独自に道づくりをやっていきたいうちとしては、とっても参考になりました。
そして農業用トラクターにアタッチメントで取り付けられる集材機械。
これもまず日本では見ないので興味深々。
そして育成木施業と列状間伐の視察。
列状間伐はうちの地域ではあまり見ないので興味深々。
そしてスイスやドイツでは一般的になってきた育成木施業についてもお話を聞けました。環境と生産が一体となった考え方に、みんな納得と感心の表情。新しい価値観に触れる瞬間です。
そしてグラップル付きのフォワーダーがあったので作業員の要望でそれも拝見。
こういうの見ると買え買え言うのよね(笑)便利だから。でも確かに便利。
と言う訳で念願の作業員連れての総合農林視察もでき、大満足の出張となった訳です。
出張がある林業会社だったり、作業員みんなで視察にいく林業会社ってのはなかなか無いんですが、でもそういう「当たり前」っていうのは全く気にしていません。そんな当たり前は守るほどのもんじゃないですよね。この「新しい当たりまえ」を自分たちで築いていくことが、新しいスタンダードを生むんだと思います。
簡単な事じゃないですけどね。でもやらなければ進まないし、意外とやってみれば簡単だったりするんです。
明日は番外編。
まだまだつづく。
さてさてやっと作業の話をしたいと思います。
今回の作業は切り捨て間伐。
面積は内緒ですが、まぁ切り捨ての面積では丁度良いくらいでしょうか。
今回うちの作業員が4名だったのですが、折角の機会だしうちの作業員も作業に同行させてくれと総合農林からお願いがありましたので、うちとしても良い機会ですし計7名で作業となりました。
うちの作業員も普段人に教える機会というのはあまり無く、ましてや若い人材と仕事をするというのもあまりないので、人材育成をしていきたいうちとしては、人材教育のスキルアップに繋がると思ったんです。
総合農林から参加した3名は経験年数も3年程度と浅く、現場経験値もあまり無かったのですが、でも基礎はしっかりしているので、一緒に仕事をしていて安心感がありました。なにより真剣に取り組むし、一生懸命仕事をするのでうちの作業員もびっくり。
普段若くてまじめに山仕事に取り組む人間を、いっぺんに3人も見ませんからね(笑)そりゃあ感動しておりました。作業中悪いところあったら怒っていいって伝えてたんですが、もう素直すぎて怒るんじゃなくて教えたくなるって言ってました。なるほどね~人間の一生懸命さってそういう効果も生むのね。
うちの仕事が彼らの役にたったかはわかりませんが、良くも悪くも一つの目安にはなったのかなと思います。
なによりうちとしてはかなり良かった。悪いとこ一個も無かったな。俺自身としては風邪が悪かったくらい。振り返って書いてる今も治らないし…日頃の行いですな。
と言う訳で作業達成を祝ってみんなでパチリ。
俺、山師写真って好きなんですよ。
ね、良い写真でしょ。
若手もベテランも、チェーンソー防護ズボンに防護ブーツに身を包み、安全に配慮してしっかり作業する。
こういう姿って理想ですよね。こういう会社が作りたいな~と思うんです。彼ら3人、みんなうちで雇いたい(笑)
と言う訳で山師の出張、明日で最後。
あ、もちろんこの後は打ち上げでした。飲むまでが山師の仕事です。
つづく。
と言う訳で始まった林業出張。
今回の目的はいろいろあったんだけども、「正確な作業を遂行する」という一番の目的を除くと、次に大事だったのは「作業員への共有」だったのかなと思う。
普段自分が見聞きして良いと思ったもの、活かしたいと思ったものは作業員に話をしたり、またはやってみせたり、購入したりやっているんだけども、でも共有というにはどこか物足りなさがあったんです。
作業員からすると、親方のフィルター通ってますからね。少し脚色もあるかもしれないし、実際に自分が見た訳じゃないから、鵜呑みにできない事ってあったと思うんです。
でも今回実際に見て、聞いて、体験してもらって、胃に残ってたものが一気に消化したように見えました。
やっぱり何事も実体験に勝るもの無しです。
作業員が感動していたのがこれ。
作業員専用の整備室。
ここでいつでも機械整備、道具のメンテナンスができる。
そして作業員専用のロッカールーム。
もちろん杉で作ってます。
日本の会社でここまで作業員に配慮した会社はありません。
基本的になんでも個人負担で、経済的にも精神的にも個人でまかなう事が常態化している日本では、本当に衝撃的だと思います。
新しい価値観に触れ、そしてそれを空論ではなく実践している所を見て、しっかりと影響を受けたようでした。
そして私が日頃言っている事、やっている事への理解も深まったようです。
「たけし、これ作れ」って言ってましたからね(笑)ええ、作りますとも。こういう要望が作業員から上がってくる事は、親方としてとっても嬉しい事です。
日本の山師は、まだまだ学ぶことが沢山あります。
仕事に誇りを持つことは大事ですが、それにあぐらをかく事は停滞を意味します。停滞では現状維持すらできません。守りたいものがあるのならチャレンジして行かなければならないのです。
誇りに思う山師の仕事を世界中で誇れるようにしたい。
それはできるかできないかではなく、やるかやらないかなのです。
明日はいよいよ作業編です。
つづく。
こんばんわ、森進一です。
ながらくブログをストップしておりました。
「お、とうとう始まったか?」と思ってたあなた。いやいや、まだ終わっていませんよ。書きまっせブログ。当たりが出るまで書きます。
というのも月曜日から長期出張という名の激ハードな泊まり込み作業に行っておりまして、そしてハードな業務をこなさなくちゃいけないのに一日目から風邪をひきまして、昼は業務、夜は飲み方でダウンで完全にブログストップしておりました。あれ、風邪関係ないな(笑)
そう今日は5月2日金曜日なのでございます。
今回なかなか良い、というかかなり充実した出張作業となりましたので、振り返り日記でも書いてみようと思います。
まずこの日4月28日月曜日、私たちはとある林業会社の切り捨て間伐の作業に、作業員(私含め)4名で宮崎県三股町に来ました。
ここに『総合農林』という東京に本社を構える素敵な林業会社があります。そしてこの地で2200ヘクタールという自社林を使い、持続可能な森づくりをしようとチャレンジしている、素晴らしい会社でもあります。
今回は作業を委託されまして、作業員総出でやってきた訳です。
ここには外部からの人間が泊まり込みできるよう、倉庫を改修して宿泊施設があります。
ね、素敵でしょ。
『総飫肥杉造り』
全部自社林の杉を含めた、宮崎県産の飫肥杉でできています。
柔らかい特性を持つ杉だけあって、とっても部屋の中に暖かみがあって柔らかい。とっても過ごしやすいんです。
もうこれにはうちの作業員も感動!!
これまでこういう取り組みをしている林業会社に会ったことない彼らは、素直に感動しておりました。うちの作業員は親方が新しもん好きの変態山師ですからね。おっさんの割には結構新しい考えに耐性があるんです。
と言う訳でこの素敵な飫肥杉ハウスを拠点に、約1週間の仕事がスタートした訳なんです。
つづく。
はい、という訳で迷える山師が取りあえず行きついた燃料缶がこれ↓
OPUTIMUSU(オプティマス)の燃料缶、1,5L。
これなんです。見た目もいいでしょ。
使用感は…
まだ使ってないのでわからない(笑)とりあえず持った感じは軽い!丈夫!意外とコンパクト!
またどうだったのかはまとめを書きますね。
やばい、仕事行かなきゃ!送れちゃう!
いつも仕事の時に必須なのが燃料。
燃料にもいろいろあるし、それこそいろいろ使うんですが、実は山師が一番使う燃料というのはガソリンではなく、「混合油」なんです。
普通の人、街で普通に生活している人は混合油なんて、存在すら知らないと思います。(なんか山で生活している人が普通じゃないみたいですがw)
混合油ってのはガソリンにエンジンオイルを50:1や25:1で混ぜたものでして、色は(オイルの色にもよりますが)もの凄い青色をしています。もう真っ青。ハワイアンブルーの原液みたいな感じ。
混ぜるオイルが青色だから青なんですが、これはガソリンと間違えないように青色のオイルを使っているようです。ガソリンで動くエンジンに混合油を入れたら(逆もしかり)壊れちゃうんです。下手したら火事になります。
そしてこの混合油でチェーンソーや草刈り機を動かしています。
もう使わない日は無いというくらい山師は混合油を使う訳ですが、じゃぁどうやって山で持ち歩いているのかというと、「ペットボトルの空き容器に入れて持ち歩く」がごく一般的なんです。
もちろんガソリンスタンドでは携行缶と言われる鉄でできた容器に入れてもらいます。というか法律でペットボトルには入れてもらえません。
でも車から降りて、山の中で作業するとき。リュックに燃料を入れて動かなければいけない時、その時は軽くて使い易い2Lのペットボトルがどうしても便利なんです。
本当はいけないんです。
ペットボトルは燃料の膨張に弱いですからね。ずっと使っていると割れて燃料が漏れてきます。そして元々はジュースの容器ですからね。「あ、青いジュースだ!」って子どもたちが飲んでしまうかもしれない。だから専用の燃料入れに入れる必要があるんです。
でもこれがいいの無いんですよ!ホント無い!
2L入って、頑丈な容器に入っていて、軽くて使い易いもの。ネットで探せば大概のものは見つかる時代に、こればっかりは見つかりませんでした。だからずっとウズウズしてたんですよ、煮えきらなくて。宝探しで、いつまでも「番号1」が見つからない時並みにもどかしい、そんな状態が数年続いていました。なんか無いかなと。
そこで山師仲間から紹介して貰った商品がこれ。
↓
あーーん、長くなったので続きは明日
環太平洋なんとかかんとか…
ここ数年世間を賑わしておりますね。TPP
最初の頃は「農業者、そして国民としてなんなのか理解しとかなきゃな」って関心高かったんですが、正直最近は全然ピンと来てません。
農業やってる俺がそうなんだから、大多数の農業やってない人間はもっとピンと来てないと思うんですよ。「正直どっちでもいい」って感じだと思います。むしろTPPで食いもんやすくなんなら全然OKと思っているでしょう、なにが問題なの?って。
個人的にTPPが賛成とか反対とかって難しい所なんですが、いっつもテレビ見てて疑問に感じるのは「反対している人達の本気度」です。
農協や生産者団体がよく「断固反対です!」って言ってるけど、なんかいまいち本気っぷりを感じないんですよね。本気で嫌ならデモでもストライキでもやればいい。ほんとに危機感感じているんならもっと本気度を見せないと、結局長いものに巻かれちゃいますよほんと。
日本国民に「あ、本気(まじ)で困るんだな。」って思わせないと。メディアで言うほどみんなあんま興味ないんだから。
第一反対理由が駄目ですよね。
「農業が壊滅する」
って壊滅したらなんでいけないのかを言ってない。このフレーズじゃ農業関係者の所得がなくなるってだけの、いわゆる「個人的な話」にしか聞こえないから、一般の人はもの凄い他人事なんです。
もう一つ付け加えるなら、政治家の発言を鵜呑みにしている反対団体も相当ビッチだなと思います。
TPP交渉の段階の時に「選挙の時と約束が違う!」と怒ってましたよね。予想外の展開だ!的に。
いやいやいや、その時点で危機感ウスウスなんです。選挙の約束なんてただの口約束ですからね。選挙で約束したからってあぐらかいてちゃ甘いんですよ。
「なんもしないから」って男ほど絶対なんかしますからね。それにのこのこホテルまでついて行って「話と違う」って言ったってもう遅いんです。そんなウスウスのコンドーム持ってても、すぐ破れちゃいますよ。しかもそのコンドームもアメリカ産だったりしてね。結局掌の上で踊っているだけなんです。
個人的にはなったらなったで農業関係者は「チャンス!」と思わないと思ってます。どうどうと海外に乗り込めるんですからね、チャンスですよ。
自分の作っている作物に自信があるんだったら、世界に売り込めばいいじゃないですか。これが日本の品質だ!って示せばいい。海外産に日本の食卓占められる心配するより、海外の食卓を日本産で埋め尽くしてやろう!って考える方がより建設的です。とくにうちみたいな小規模生産農家は大量生産の海外産と競合しない訳ですから、少ない事の強みをいかせばいいと思うんです。
ほんとにね、ほんとにTPPが嫌なら世間にこう言うんですよ。
「TPPになるとAKBも輸出されます」って。「まゆゆアメリカ人に食べられちゃいます」って。そしたらね、日本国民必死になりますよ。そりゃ反対だ!って。それくらい機転利かせていかないと結局長いものに巻かれるんです。
TPP交渉にAKBを輸出品目に入れる…
どうだろ。むしろアメリカの方が必死になったりしてねw
長男2歳と次男5か月の為に鯉のぼりを上げようと、山に伐っていたヒノキの木を家に持って帰ってきて木の皮を剥いで準備をしていた所…
「なにやってるの?」と子どもたちが来ました。
うちはなんでも「やらせてみる」山元五十六式なので、やってみる?とやらせてみたんです。
5歳のお姉ちゃんはいつも何かとさせられているので上手。林業女子のサラブレッドと化しています。
そして弟のさんぽ。
まださすがに2歳なので上手くはできませんが、フットワークの良い彼はいい山師になるでしょう。
ま、別に子どもに「山師になってほしい!」とは思っていないんですよ。
人に迷惑かけない仕事であったなら、やりたいことやって欲しい。
でもやっぱり「生きる力」っていうのは身に着けておいて欲しいなとは思っています。
食べる事、住む事、生きる事を最低限自分でできる能力。今の便利な世の中が破たんしても、自分たちで生きていける能力。厳しい世の中にでても乗り越えられる心の強さ。そういうのをこの田舎暮らし、そして自然の中から無理なく学んでいって欲しいなと思います。
「刃物は危ないから」と大人が危険を排除するんじゃなくて、「刃物は危ないからきちんとした使い方を教える」っていう事のほうが大事だと思うんです。ずっと守ってあげられる訳じゃありませんからね。子どもたちが困難に立ち向かった時に、自分の力で乗り越えられる「生きる力」を教えるのが大人の役目だと思うんです。
まずは「楽しむ事」。
遊び感覚で自然に触れる。遊び感覚でお手伝いをする。そして気が付いたら当たり前にできるようになる。パパ助かる。1人の労働力確保。んーーー良いですね~(笑)
付け加えるなら、子どもに山師になって欲しい訳じゃないけど、「パパみたいに山師やりたい」って自分の子どもが言うくらいじゃないと、よその若い人材なんて入ってこないと思ってます。
自分の子どもに楽しさを伝えられないようじゃ、世間の子どもに林業の楽しさを教えるのなんて夢のまた夢ですからね。
「お手伝いが林業を救う」
あながち嘘じゃないですね(笑)
みなさん気にする方でしょうか?占い。
「今日めざまし占いで〇〇座が一位だった!」って喜んでる人たまにいますよね。
私は全く興味無いので、「よ~覚えとるわ」といつも冷ややかに感心してます。
勿論私も観る事はあるんですよ。
「お、さそり座一位じゃん」って少しテンション上がります。でも大体3秒後にはその事忘れてる。「今日は〇〇すると良いでしょう」なんて言われても、その事に気を付けて行動なんか絶対しないですからね。第一何て言われたか覚えてないし。だから意味ないから占いって興味無いんです。「今日は占い観ていて良かったな」って思った事一度も無いし。
まぁこれは私の場合でして、占いが凄く人生の役にたっている人もいるんでしょう。それでね、モチベーション上がればいいと思いますよ。信じる者があるっていうのは良い事です。なんか上から目線ですが。すいません。
因みに今日は「価値観の合わない人に出会っても慌てず行動しよう!」でした。
田舎で価値観会う奴と出会う事の方が慌てるっていうね。基本的に価値観ばっちり合う人なんか山にはいませんからね。今更慌てません。
というか人生で自分と価値観ばっちり合う人なんかそうそういませんよね。一番仲の良い友達とも趣味なんか全然合いませんし、共通の価値観なんて極一部です。つまり何か一点だけ繋がれば友達になれるんですよね。大事なのは自分の価値観を保持する事より、相手の価値観を受け入れる事だと思います。勿論自分の確固たる価値観を持つことは大事な事ですが、意外と大事に守るほどの事では無かったりする事結構あります。自分の価値観に固執している人ほど見苦しいものはないですもんね。
築いてきた価値観を一度全て壊してみる。無かった事にしてみる。そうすると新しい道が開けたり、更に自分の価値観の成長、または新しいネクストステージの価値観が生まれるかもしれません。というかそう思っています。私はガチガチの価値ラーでしたので、やばいと思って少しずつそうしてきました。
この世に本当に大事な事っていうのは、ほんの少しです。自分が思っている大事な事っていうのは意外とどうでも良かったりします。
だからね、たまにはめざまし占いの言う事に身を任せて一日を過ごしてみるのもいいかもしれません。
ま、俺は覚えてないけどw
うちの作業員が「占いでこう言ってたんで」って訳の分からん事してたら間違いなく怒るけどw
今日は価値観の違う人に会っても慌てず騒がず抱きしめてやりたいと思います。
そもそも何で山師に高いカメラが必要なのか。
ほら、朝一でブログ用に撮った事務所前のなんのことないモミジでさえ綺麗に撮れる。
このカメラで本質どころか盛りに盛って、山の魅力を伝えていきますよ!
Sonyのカメラのいいとこは脚色気味に鮮やかな写りらしいですから。脚色山師にピッタリ(笑)
買うたりましたよ、キャメラ。