先日タリーズに行った時のこと。
「帰りの車で」とコーヒーを注文し、あのなぜか妖艶なライトの下でコーヒーを待っていた。
別にライトの下じゃなくても良いのにね。なんて考えながら狭い店内を見渡すと、高校生が自慢するかのように勉強をしている。
『そうか、もうすぐセンター試験か』なんて思いながらもやったことないので実感はわかない。
狭い店内を独占してキョロキョロしながら勉強するくらいなら家ですればいいのにとも思うけど、やっぱ家で一人でやるとしないんだろうなとも思う。
「店で飲めば焼酎も飲むけど、家だとビール一杯で充分」的な感じだろうか。それだったらわかる。
この前テレビを見ていたら今の子達の就職希望第一位は公務員だと言っていた。
因みに私は一度も公務員になりたいと思ったことが無い。特段と理由は無いがとりあえず魅力を感じたことが無かった。
私が高校・専門学校の頃の人気職業は『美容師・アパレル』だった。
ストリートブランド、ドメスティックブランド全盛の頃で、『クリエイター』や『デザイナー』という言葉に憧れまくった時代だ。
藤原ヒロシ、 NIGOを見て『あんな顔でもお洒落だったら牧瀬里穂と結婚できるんだ』と勘違いに胸を膨らませ、とにかく彼らみたいなイケてる人の真似をした。
流行りの服を着て、昼は裏通りを歩いて、夜はクラブに通う。下の名前しか知らない人間と親しそうに話し、勘違いの『FASHION』を追い求めた。
あの頃のステータスはファッションだった。
人と違う、人よりも優れている、人よりも目立っている、人よりも格好良い、それが俺たちのファッションで、それがクリエイターでありデザイナーだと思っていた。
今も勿論そういう子は居るだろうし、俺たちの頃も統計をとれば公務員が一位だったんだろう。
ただやはり『安定』というキーワードは俺たちの頃よりも強いと思う。やはりニート世代の俺たちにも責任はある(笑)あれを見て育てば安定を求めると思う。今の若者のステータスは『安定』なのだろうか。
因みに林業は安定からかけ離れている。そんなイメージがある。
確かにそこは否定はしないが、これから安定した職業になれると私は思っている。
なにより林業はとびっきりに『CREATIVE』な仕事だ。
100年後を見据えて木を植え、草を刈り、木を伐り100年後の森を『DESIGN』する。
自分が行ったデザインが100年後・1000年後に影響を与える。
自分が手入れをした山が、川を、海を、新しい生命を生み出していく。
これ以上にスケールのでかいクリエイティブな仕事は無い。
『FASHION』とは『自分を持つこと』だと思う。
自分で考え、自分で決め、自分で責任をとっている人は最高に格好良い。
そのためにはやはり色んなものを自分で見て、聞いて、体験して、経験値を増やして人間味を増すことは大事な要素だと思う。
若者よ、書を捨て街へ出よう。ネットを捨てて山へ行こう。
じゃないと公務員にはなれても優秀な公務員にはなれないぞw公務員も甘くないんだからw
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吉田訓章 (月曜日, 28 1月 2013 19:31)
久しぶりに、藤原ヒロシ、nigo.の名前観て懐かしい・・・おしゃれは「頑固さ」けど、人生は自然相手が最高!お互い貫きましょう。
treeman (火曜日, 29 1月 2013 08:46)
>吉田さん
藤原ヒロシをご存知ですか!
言うなれば自然ほどおしゃれな奴はいないと思ってます。
一日とて同じ姿は無いですからね。
大自然のfashionを楽しんで行きます(^_^)/