企業理念『100年後も持続する森と地域を生み出す』

「山の隠れた価値を見出したい」

 

それが(株)HUTTE（旧　渡川山村商店）を始めるきっかけでした。

 私たちのフィールドである宮崎県美郷町渡川地区の山では一年中を通して四季を感じる美味しい旬のものが採れます。

しかしこれまで「沢山量が採れない、安定して出荷できない、売る場所がない」という理由で、その価値が見いだされる事はありませんでした。これは渡川地区だけに言える事ではありません。宮崎県内、日本全国の山間地域で同じことが言えるでしょう。

 現在日本中の山村では、豊富に採れる山菜も、先祖が植えてくれた柚子や梅の実も、活かされる事なく実っては落ちる…を繰り返しています。

 

「旬の食べ物は驚くほど美味しい」

 

これをもっと沢山の人に直接感じて欲しいのです。山の美味しい恵みを身体と心で感じて欲しい。

市場に出回っている品物と比べると見た目は悪いかもしれません。数もくらべものにならない程少ないです。

しかし自然の力に少し人間が手助けして逞しく育ったもの、また愛する家族の為に作ったものは、安心安全でエネルギーに溢れています。

 

「あそこに持って行けば小遣い稼ぎくらいにはなる」

 

じいちゃん、ばあちゃんがワラビを一束摘んで持って来てくれる。

売り上げは少しだけど、年金の足しくらいにはなる。

 「孫にジュースでも買って帰ろうか」

「久しぶりに床屋でも行ってみるか」

「新しい長靴でも買いに行くか」

たわいもない事だけど、少しだけ生活が活き活きしてくる、地域が少し元気になる、この地域に住む人が自信と誇りを持って暮らすことができる。それが(株)HUTTEの目指すカタチです。

 

「山と地域を見つめ直す“きっかけ”になる店」

 

地域の人が守ってきた森の恵みを持ち寄る事で地域が活かされる。

地域のものを味わう事で、地域を楽しめる。街に住む人も元気になる。

そんな風に地域に住んでいる人も住んでいない人も、森と地域の事をもっと好きになってほしい。

 

「私たちに必要な森ってどんな山だろう？」

「私たちに必要な地域ってどんな地域だろう？」 

「子どもたちに残したい森や地域ってどんな姿なんだろう？」

 

森と地域が１００年後も『持続』できる為に今私たちに何ができるのか…

森と街を繋ぎ、みんなで考える「きっかけ」になれる会社を目指していきます。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　株式会社HUTTE　代表取締役社長　今西猛