WASABI PROJECT

この冬、家向かいにある杉山を伐採しました。

そこは祖父が田んぼ跡地に杉とクヌギの木を植えたもので、面積としてはすっごい狭かった割に、手入れも近年あまりしていなかったせいか、草が茂っていて中はあんまり見えませんでした。

昔から「田んぼ跡地の杉は生育が悪い」と言うんですが、うちの木も例外ではなく、お世辞にも『良い木』では無かったんですね。面積も小さいし、間伐をして搬出してもトラック1台分にもならない(これじゃ作業台も出ない)。
じゃあ切り捨てる(間引きした木を搬出せずにそのまま山に捨てる事)かというとそれもなんだか勿体ない。

と言う訳で、一回全部伐って、もう一度新しい利用を考えようと全部伐った訳です。

 

こんな感じでね、コンマ2(重機の排気量から見る、サイズの事。数字が増える程大きい機械。因みにコンマ2は小さい方)の重機をレンタルで借り、作業員1名と伐採した訳です。

 

結局10tトラック4台分の杉が出た訳ですが、やっぱりあれですね。作業費を引いたらそんなに残るもんじゃありませんでした。

 

私は自分で作業できるので、作業代も給料に転化されるため赤字になりはしませんが、個人山主がこの小面積を業者に委託して伐って貰ったら全然残らないというのが良くわかりますね。
「40年育てて来て、こんだけかよ」っていうくらいしか手元に残らないはずです。

それでも所有者は持っていてもしょうがないので伐るしかない。
でも、そのちょっとのお金でも、年金所得しかない高齢者にとっては嬉しいみたいです。ほんとわずかなお金ですよ。少しだけど今の暮らしの助けになるから喜んでくれる訳です。

 

「喜んでくれるならいいじゃん」って気もしますが、それでもあまり納得行く話ではありませんね。だって40年50年育てて来たわけですからね。それまで手入れにかかった日数、燃料代、所有してるだけで来る固定資産税。この出費考えたら全く合いませんもん。

 

だからどうにかですね、どうにかもう少しでも所有者へ還元できる仕組みを作りたいなと思う訳です。本当に思う。どうにかしたいですね。アイデアと引き出しを組み合わせれば、どうにかなるはずなんです。

 

と言う訳で『WASABI PROJECT』。本題に入る前に前置きが長くなっちゃった(笑)

 

なので続きはまた明日。