と言う訳で始まった林業出張。
今回の目的はいろいろあったんだけども、「正確な作業を遂行する」という一番の目的を除くと、次に大事だったのは「作業員への共有」だったのかなと思う。
普段自分が見聞きして良いと思ったもの、活かしたいと思ったものは作業員に話をしたり、またはやってみせたり、購入したりやっているんだけども、でも共有というにはどこか物足りなさがあったんです。
作業員からすると、親方のフィルター通ってますからね。少し脚色もあるかもしれないし、実際に自分が見た訳じゃないから、鵜呑みにできない事ってあったと思うんです。
でも今回実際に見て、聞いて、体験してもらって、胃に残ってたものが一気に消化したように見えました。
やっぱり何事も実体験に勝るもの無しです。
作業員が感動していたのがこれ。
作業員専用の整備室。
ここでいつでも機械整備、道具のメンテナンスができる。
そして作業員専用のロッカールーム。
もちろん杉で作ってます。
日本の会社でここまで作業員に配慮した会社はありません。
基本的になんでも個人負担で、経済的にも精神的にも個人でまかなう事が常態化している日本では、本当に衝撃的だと思います。
新しい価値観に触れ、そしてそれを空論ではなく実践している所を見て、しっかりと影響を受けたようでした。
そして私が日頃言っている事、やっている事への理解も深まったようです。
「たけし、これ作れ」って言ってましたからね(笑)ええ、作りますとも。こういう要望が作業員から上がってくる事は、親方としてとっても嬉しい事です。
日本の山師は、まだまだ学ぶことが沢山あります。
仕事に誇りを持つことは大事ですが、それにあぐらをかく事は停滞を意味します。停滞では現状維持すらできません。守りたいものがあるのならチャレンジして行かなければならないのです。
誇りに思う山師の仕事を世界中で誇れるようにしたい。
それはできるかできないかではなく、やるかやらないかなのです。
明日はいよいよ作業編です。
つづく。
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