LOCAL DESIGN

と言う訳で、このナガオカケンメイの記事。→前ふりは昨日のブログで

デザイン、とくに地方のデザイン(ローカルデザイン)について書かれている。

 

3年前にこの渡川山村商店(どがわさんそんしょうてん)を始めて以来、デザインを自分で考える事が多くなった。

商品を入れるパッケージやお店のロゴデザイン。このホームページのwebデザインなど全て自分でやっている。ただやはり感じるのは「デザインってスーパー難しい」って事。簡単そうに見えてやはり奥深く、やればやるほど混迷してくる。第一何が正解かもわからない。だって上司がいる訳でもないので、発案も決断も自分で下さなくてはならない。だからこれで合っているのか、良いデザインなのかイケてないデザインなのかわからないのだ。

 

この記事を見てかなりノックアウトさせられた。

「東京っぽく洗礼すれば東京の人が買うと思ったのか」

く~一瞬「俺の事言ってるのかな?」と思っちゃったwそうなんです、ついついそこに行きついちゃうんです…だけど「本当にこれでいいのかな?」と思っていたのも事実。スタイリッシュなデザインにすればするほど、ありきたりになっちゃう。やっぱり「made in渡川」を売りにするなら渡川らしいデザインにしたい。でもそれがどんなデザインなのかは…わからない…。

最後にナガオカケンメイが言っている、「デザインとは長い風土とともに生まれたほうが、かっこういい」これってもの凄くヒントになった。勿論結論は出ないんだけどw

最近思うのは「そもそも渡川の商品にデザインは必要なのか」という事。売りたいのはデザインでは無く「渡川」という土地。渡川の自然で作られた美味しい物。最高に安全で、最高に美味しい物。そしてずっとずっと続いてほしいもの、知って欲しいものを売っていきたい。なにより店頭に並べる訳ではなく、インターネットで直接届ける仕組みでやっているうちは、商品を入れるパッケージのデザインはごくごく簡素の方がより商品を引き立てるんじゃないのかな?と思っている。見て欲しいのはパッケージじゃなく中身だ。

 

でもデザインが必要ないと言う訳ではない。デザインはなにもパッケージだけではなく、山づくり、森づくり、米作りにもデザインはある。適切な間伐により作られた森は美しい。そこには間違いなくデザインがある。そしてそのデザインが水を生み。山と里を育むのだ。私にとってのLOCALDESIGNとは「森づくり」なのかもしれない。私のデザインが100年後の山と街をデザインする。こんなにスケールのでかい仕事は無い。山師は森のデザイナーです。